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チップキックの3つのコツ!GKとの駆け引きで勝つ方法とは?

投稿日:2018年6月6日 更新日:

チップキックでゴールを決めるメッシ

チップキックでお手本になる選手と言えばやはりメッシでしょう。
あれだけの速いドリブルからあっさり決めるのは正に神業です。

ところがいくら練習しても上手く蹴れない…。蹴り方がよく分からない…。コツはないだろうか…?
そうした悩みで困っている方は多いでしょう。
でも正しいコツを掴んで練習すれば必ず上手くなります。

そこで今回はチップキックの蹴り方と3つのコツ、GKとの駆け引きなどを詳しく解説します。

1.チップキックとは

チップキックが上手く蹴れない人はループシュートのようになっていることが多いです。
これではいくら練習しても上手くなりません。
そこで先ずはそれぞれの違いと特徴を理解しましょう。
そうすることで正しい蹴り方とコツを掴むことが出来ます。

(1)軌道の違いとゴールキーパーとの位置関係

チップキックとループシュートは蹴った後のポールの軌道や飛距離に大きな違いがあります。
・チップキックは急激に浮くが飛距離は短い。
・ループシュートは弧を描くので飛距離が長い。
このようにチップキックとループシュートはテクニックとしては別物なのです。
チップキックとループシュートの比較画像

そこで次にそれぞれの特徴について、私の息子「とも」の実演動画を交えながら解説しましょう。

(2)チップキックの特徴とは

チップキックは蹴った直後にボールが急激に浮きますが飛距離は短いです。
またボールにドライブ回転が掛かっているので浮いたボールは直ぐに落ちて来ます。
その理由はゴールキーパーとの一対一の時、GKの目の前で頭上を越えるように蹴るからです。
その際、ゴールのクロスバーを越えないためにも飛距離は短い方が良いのです。

(3)ループシュートの特徴とは

ループシュートは蹴ったボールが弧を描くのでインフロントキックのように飛距離は長くなります。
その理由はペナルティーエリアの外などの遠い距離からゴールを狙うためです。

たしかにこの方法でもボールは浮きますが、膝と股関節を使って蹴るためどうしてもモーションが大きくなります。
そうするとチップキックのようにトップスピードのドリブルから素早く蹴るのはほぼ不可能です。
しかもキーパーの目の前で突然ボールが浮く…、というような蹴り方も出来ません。
要するに膝や股関節を使った蹴り方はチップキックとは違う…とお考えください。

特に多くの方がこの2つの蹴り方を混同しています。
ボールが浮くという点では似ていますが、蹴り方、軌道、試合での使い方などは全く違います。
こうした点はご注意ください。

さて次はチップキックの3つのコツを解説します。

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2.チップキックの3つのコツ

チップキックのコツは3つあります。
(1)膝抜きを使う
(2)親指と人差し指でボールを跳ね上げる
(3)ボールに追い付く

次にこの3点を順に解説します。

(1)膝抜きを使う

チップキックの蹴り方で最も大切なコツは膝抜きです。
膝抜きは古武術でよく使われる動作ですがその特徴は膝と股関節の脱力です。
サッカーの場合はチップキック以外にもシャペウなどに応用できるのでぜひ覚えましょう。

膝抜きは次の動画を参考に練習してください。

膝抜きのやり方は次のとおりです。
① ボールを引いて股関節と膝を脱力しながら膝を曲げる。
② 曲げた膝を急激に伸ばす。
③ 親指と人差し指を使ってボールを跳ね上げる。

詳細は次の記事を参考にしてください。
シャペウのやり方とコツは膝抜きにあった!図解と動画で解説

チップキックを蹴る時も次の画像のように膝抜きを使います。
チップキックで膝抜きを使う連続写真

このように蹴ることでボールが急激に浮き上がり、ゴールキーパーの頭上を越すのです。
メッシなどの海外のトッププレヤーたちもこうした蹴り方をしています。

(2)親指と人差し指で跳ね上げる

先ほどの(1)の解説の際に「③親指と人差し指を使ってボールを跳ね上げる」と説明しましたが、これも意外と大切です。
親指と人差し指でボールを跳ね上げる様子
足の上にボールが乗ると指の関節が少し曲がります。
このわずかに曲がった親指と人差し指を「ピン!」と跳ね上げるのです。

でも跳ね上げは指を鍛えないとそう簡単には出来ません。
そこでおススメなのが足指グーパーと足指スリスリの練習です。

詳細は次の記事を参考にしてください。
かかとの痛みの原因は土踏まず!アスリート必見超簡単強化法

(3)ボールに追い付く

ボールに追い付かないうちにチップキックを蹴るとボールがつま先にあたって浮かないことがあります。
実際に試してみると分かりますが、最も多い失敗例だと思います。

次の動画はチップキックのスローモーションです。
「とも」はボールに触らないようにしてボールのスピードを十分落とし、シュート直前で徐々に歩幅を小さくしてタイミングを合わせてから蹴っています。

この時は必ずボールの真横に軸足を置くようにしてください。
ボールは前に進み続けているので追い越すくらいの方が軸足を真横に置きやすいです。
ボールのスピードを落としてボールの真横に軸足を置く意味の説明画像

どうしても上手く行かない時は次の動画のような練習をしてください。
身体能力のコーディネーションの問題なので必ず役に立ちます。


詳細はこちらの記事を参考にしてください。
サッカーのドリブル練習法!小学校低学年向けメニュー8選

以上のように蹴り方を覚えたら、次は実際の試合でのゴールキーパーとの駆け引きのコツもマスターしましょう。

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3.チップキックとGKとの駆け引きのコツ

チップキックを使う時のGKとの駆け引きとは、いかにしてゴールキーパーの動作特性や心理状態を先読みするのか?ということです。
これが駆け引きの最大のポイントです。
一人で練習する時も必ずこうした点をイメージしてください。

次の動画はメッシがGKのノイアーとの一対一でチップキックを決めたシーンです。
特にキーパー目線なのでGKの心理状態がよく分かります。

その場合の駆け引きのコツは4つあります。
(1)GKが姿勢を低くするのを確認する
(2)躊躇をしない。
(3)シュートする直前に歩幅を小さくする。
(4)GKが前に出てきた場合は直ぐに蹴る。

次に、この4つのコツを順に解説します。

(1)GKが姿勢を低くするのを確認する

GKは一対一の時、先ずはグラウンダーのシュートに備えるため必ず姿勢を低くします。
チップキックを蹴る場合はこの時がベストタイミングです。
つまりこのように姿勢を低くした状態を確認するのが一つ目のコツです。

この時にドリブラーが最も蹴りやすいシュートはグラウンダーのボールです。
なぜならトップスピードに近い状態でドリブルしているからです。
もちろんインステップ、カーブ、アウトフロントなどでも蹴れるでしょうが、その場合はいったんドリブルスピードを落とさないと上手く蹴れません。
そうなると、やはりGKは9割以上はグラウンダーに備えて姿勢を低くするのです。

実際にも先ほどの動画でメッシが蹴った瞬間にノイアーは片膝を付いていました。
たぶんグラウンダーのシュートに備えたのでしょう。
これではチップキックに反応出来ません。
GKのノイアーが姿勢を低くする様子

(2)躊躇をしない

チップキックの失敗例でよくありがちなのが躊躇してタイミングを逃してしまうことです。
蹴ると決めたら失敗しても良い!と思い切ってシュートするのが二つ目のコツです。

この場合、GKがシュートを予測して身構えるのは相手がキックモーションに入った時です。
ところがチップキックはドリブルの状態から直ぐにシュートを打つことが出来ます。
そうするとGKにとってはいつキックモーションに入ったのかが?全く分かりません。
そうした意味ではチップキックはゴールが決まりやすいシュートなのです。

先ほどの動画でもメッシはボールに追いついてから2回タッチしましたが、その後はチップキックを蹴るまでタッチしていません。
そうするとノイアーはグラウンダーのボールを警戒して体勢を低くすることくらいしか出来ないのです。

だから「失敗するのではないか…」などと余計な躊躇は全く必要ないのです。

(3)シュートする直前に歩幅を小さくする

チップキックでシュートする直前の歩幅は必ず小さく(小刻みに)してタイミングを合わせのが三つ目のコツです。

こうした場合、GKにとってはいつシュートモーションに入るのか?という点に集中してるので緊張感が高まっています。
つまり歩幅を小さくすることは結果的にGKにとっての心理的なプレッシャーになるわけです。

ちなみにあなたがGKになったつもりで次の画像の「とも」の動きを見てください。
チップキックを体感する画像

そうするとシュート直前は下半身の動きとボールの位置だけを見ていませんか?

その理由はいつシュートモーションに入るのか?ということだけに集中するからです。

でも「歩幅を小さくしてタイミングを合わせる」とキーパーにシュートモーションがバレてしまうのではないか?という疑問があるでしょう。
ところが、キーパーにとってはこのような動作はあまり気にしていません。
むしろシュートモーションに入ったか?どうか?だけに集中しているのです。

先ほどの動画でもメッシは徐々に歩幅を小さくしてタイミングを合わせていましたが、結局ノイアーはシュートを止められません。
だから安心してチップキックを蹴ってください。

(4)GKが前に出てきた場合は直ぐに蹴る

チップキックを蹴ろうとした時にGKが前に出てきたとしたら直ぐにシュートしましょう。
これが四つ目のコツです。

その理由は人間の動作特性にあります。
人間の動作は大きく分けて、上、下、前、後、左、右の6つに分かれます。
そうした時、一方向に動き始めたら直ぐに別方向に動き直すことは出来ません。
だからシュート直前でGKが前に出てきた時にチップキックを蹴ると、GKはすぐには上方向に反応出来ないのです。

先ほどの動画でもノイアーはいったん低い姿勢で構えたので、すぐには反応出来ずにかろうじて手を上げた程度です。
すぐに反応できないノイアーの様子

つまりドイツ代表の正ゴールキーパーでもこのような反応しか出来ないのです。
だからGKが前に出てきた場合は直ぐに蹴ってしまいましょう。

もちろんチップキックだけではなくインサイドでもトーキックでもどのような蹴り方に変えても大丈夫です。
なぜなら、このように蹴り方を変えるのも駆け引きの方法だからです。

以上のように、チップキックを練習する時は必ずゴールキーパーとの駆け引きの4つのコツを意識してください。

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4.まとめ

これまで解説したチップキックの蹴り方はそれほど難しくはありません。
コツは3つあるのでたくさん練習して身に付けましょう。
(1)膝抜きを使う
(2)親指と人差し指でボールを跳ね上げる
(3)ボールに追い付く

またGKとの駆け引きのコツは4つあるのでこれもぜひ覚えてください。
(1)GKが姿勢を低くするのを確認する
(2)躊躇をしない。
(3)シュートする直前に歩幅を小さくする。
(4)GKが前に出てきた場合は直ぐに蹴る。

チップキックを習得するとシュートのバリエーションが増えます。
ぜひ練習して上手くなっていただくことを願っています。

【画像引用:Youtube.com

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