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ボレーシュートの3つのコツ!プロの蹴り方を徹底解説

投稿日:2018年8月13日 更新日:

イブラヒモピッチのボレーシュート
ボレーシュートはコツを掴めば意外と簡単です。
なぜならボレーシュートとそれ以外のキックとの違いは、たった一つだけだからです。
インサイドキックやインステップキックが蹴れるのなら、誰でもマスター出来ます。

またボレーシュートはトラップ動作が不要なので、DFがプレスをかける前に打つことが出来ます。
そうすると得点の可能性が高くなるのです。
そうした意味でボレーシュートは育成年代の子供たちにとって、ぜひ覚えてほしいテクニックの一つです。

そこで今回はボレーシュートの3つのコツ、プロの蹴り方(日本人と海外の選手との違い)を徹底解説します。

1.ボレーシュートの3つのコツ

日本の育成年代のボレーシュートの指導では、ふつうのキックと全く違う蹴り方をする…、難しいテクニックが必要…などと教えることがあります。
ところがボレーシュートとそれ以外のキックとの違いは、ボールが浮いているかどうかだけです。
浮球の特性をきちんと理解すれば、ふつうのキックのテクニックがそのまま活かせます。

そうした場合のボレーシュートの蹴り方のコツは大きく分けて3つあります。
(1)タイミングを掴む
(2)ミートする
(3)体幹を捻る

そこで次からは、こうしたボレーシュートの3つのコツを順に解説します

(1)タイミングを掴む

ボレーシュートで最も多い失敗例は、インパクトのタイミングが合わないことです。

次の動画はサッカー初心者の大人が出演したものですが、育成年代の子供たちでもこうしたシーンはよく見かけませんか?
この動画の出演者の多くは向って来るボールを蹴り足で迎えに行くので、こういう失敗が多くなるのです。
つまり蹴り足を基準に考えているわけです。

これはボレーシュートを蹴る時の浮き球の特性さえきちんと理解すれば、ふつうのキックのタイミングの取り方がそのまま活かせるのです。

そうした点でボレーシュートのタイミングの掴み方は2つあります。

①軸足をボールに合わせる。

ボレーシュートもそれ以外のキックも、バックスイングした蹴り足が軸足の横に来た時点でインパクトします。
つまりボレーシュートは、軸足をボールに合わせる(いわゆる軸足の踏込)という考え方が必要なのです。

軸足をボールに合わせる意味の説明画像

こうした場合ボレーシュートの失敗例の多くは、蹴り足を合わせようとしています。
ところがいくら蹴り足を合わせても、まともなインパクトは出来ないのです。

その際、ボレーシュートとふつうのキックの違いは、ボールがグラウンダーなのか?浮いているのか?だけの違いしかありません。
そうするとボレーシュートはふつうのキックと比べて、体を斜めに傾けた状態で蹴れば良いだけです。

体を斜めに傾けた画像

また軸足をボールに合わせるというのは、体の前の方でインパクトするということです。
ジャンピングボレーの場合でも同じ考え方です。

こうした考え方は球技全般に言えることです。
例えばバレーボールのスパイクは体の前でインパクトするという点で、タイミングの掴み方としてはボレーシュートと全く同じ原理なのです。

バレーボールのスパイク

ところで先ほどの動画の1:21からのシーンでは、メガネをかけた方のボレーシュートが見事に決まっています。
成功した理由は軸足をボールに合わせたからです。
でもインパクト直前に左腕を水平に伸ばしているところから見ると、サッカー経験者かも知れませんね。

ボレーシュート

②自分に合う高さで蹴る

ボレーシュートはよくボールの落ち際を蹴ると言いますが、そうした発想だけでは上手く行きません。
特に大切なのは浮いたボールに対して、自分ならどの程度の高さなら正確にインパクト出来るのか?という感覚を理解することです。
特に育成年代の子供たちには体格差がありますし、足の長さも違います。
だから一概にヒザの高さで…とか、太ももの高さで…とか決め付ける必要はないのです。

クリスチアーノ・ロナウドの低いボレーシュート

またボレーシュートの最大のメリットは、トラップ動作が不要なので速くシュート出来るということです。

トラップ動作はコンマ数秒だけ余計な時間が必要なため、その間にDFがシュートコースを塞いでしまうことも多いです。
そうした際にボレーシュートを蹴るとしたら、ヒザや太ももの高さで蹴っても、グラウンドからほんのわずかに浮いている状態で蹴ってもシュートまでの時間はほとんど変わりません。

つまりトラップしないのであれば、どのような高さで蹴っても構わないのです。

あくまでも、ボレーシュートはトラップ動作が不要でシュートまでの時間短縮になるというメリットに目を向けるべきなので、蹴る時のボールの高さはほとんど関係ありません。

そうした点で先ず大切なのは、自分に合う高さの蹴り方を身に付けることです。
低いボールを蹴っても問題ありませんし、ハーフボレーのようにバウンドしたボールを蹴っても良いのです。

(2)ミートする

①ミートの意味

ボレーシュートを蹴る時はボールが浮いた状態ですし、地面との摩擦抵抗がありません。
そうするとミートするだけで強いキックが蹴れてしまいます。

ミートする直前の画像

ところがボレーシュートに比べて、グラウンダーのシュートは大きなパワーが必要です。
なぜなら止まっているもの(またはほとんど動いていなもの)を動かすためには、強い力が必要だからです。

またボレーシュートで浮き球をミートするのは、ヘディングシュートと同じ原理です。
簡単に言えば飛んでくるボールに足を当てるのか?頭を当てるのか?だけの違いです。

参考記事:ヘディングシュートの5つのコツ!クリロナの動きを徹底解説

ただしペナルティーエリアの外からボレーシュートを蹴る場合は、ミドルシュートを打てるだけのキック力が必要です。
なぜならミートするとは言っても、自分自身の潜在的なキック力によってボールの飛距離は変わって来るからです。

そうした意味では、ボレーシュートでミートした場合の自分の飛距離を理解しておくことも必要です。

②蹴る場所

日本の育成年代の指導では、ボレーシュートの蹴る場所はインステップで…と教えるケースが多いですが、これはあまり意味がありません。

基本的にはインステップだけではなく、インサイドやアウトサイドでもどこでも良いのです。

例えば世界的なストライカーであるポーランド代表のレバンドフスキは、インサイドやインフロントで蹴ることが多いです。

レバンドフスキの蹴り方

ジャンピングボレーの場合は単に足を当てるだけ…ということもよくあります。

レバンドフスキのジャンピングボレー

ちなみに、私の息子「とも」は次の3つの蹴る場所を使い分けています。
・インステップの中心から1㎝程度内側
・インサイド
・インフロント

息子の3つの蹴る場所

ボレーシュートはどの場所で蹴っても良い…というのは、くれぐれも点を取ることがサッカー本来の目的という考えから来ています。

日本の指導のようにインステップの場所で蹴る…というのは手段であって、目的ではありません。
蹴る場所一つを取っても日本と海外の指導は全く違うのです。

(3)体幹を捻る

ボレーシュートはミートするだけでも十分ですが、体幹を捻ることでさらにパワーアップします。
なぜならミートするということは、その分だけふつうのキックよりも蹴り足のスイングがコンパクトになって、やや威力が落ちるからです。
そうした際に体幹を捻ると、蹴り足のパワーを補うことが出来ます。

体幹を捻った蹴り方の説明画像

体幹を捻る蹴リ方はインサイドキックと同じ考えです。

正しいインサイドキックの蹴り方はそれなりにヒザを振っていますが、インステップキックやインフロントキックと比べるとバックスイングはあまり大きくありません。
その理由は試合中の狭い場所でマークが厳しい時、バックスイングさえも取れないことがあるからです。
そうした時でも体幹の捻りだけで蹴ることが出来るわけです。

参考記事:インサイドキックの正しい蹴り方と練習法!

ところがボレーシュートはペナルティーエリアの中で蹴ることが多いため、さらに状況は厳しくなります。
だからこそ体幹の捻りも使ってパワーを補う必要があるのです。

いずれにしてもボレーシュートの蹴り方で、ミート+体幹捻りはパワーアップという点でかなりの武器になるとお考えください。

さてこれまで説明したボレーシュートの3つのコツを踏まえ、プロ選手たちは実際の試合ではどのように蹴っているのか?という点を次に詳しく解説します。

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2.プロのボレーシュートの蹴り方

プロ選手のボレーシュートの蹴り方を参考にするためには、本物のテクニックを理解するという点で日本と海外の選手を比較することが大切です。

(1)日本人選手のボレーシュートの例

日本人は育成年代からボレーシュートの蹴る場所はインステップで…と教わるケースが多いので、大人になってもバックスピンが掛かった蹴り方になることが多いです。

①李 忠成の例

次の動画は2011アジアカップ決勝の李 忠成のボレーシュートです。
一見すると素晴らしいシュートに思えますがバックスピンが掛かっています。
そうするとボールが浮き上がってクロスバーを越えることが多くなります。

ボレーシュートは足を高く上げて蹴るため、インパクト直後のフォロースルーでは、どうしてもダウンスイングになります。
そうするとインフロントキックのようにボールを擦り下げることになるので、バックスピンが掛かりやすくなるのです。

バックスピンが掛かりやすくなる説明画像

ところが李 忠成が蹴った地点はペナルティーマークの辺りなので、クロスバーを越える前にゴールすることが出来ました。
もしも蹴る場所が10mほど後ろだったら、ゴールを越えていたかも知れません。

ちなみに李 忠成のボレーシュートは当時の日本では好評価でしたが、海外ではほとんど取り上げられていません。
私が思うに海外のメディアの見る目は確かだと思います。

それでは海外のプロたちはどのような蹴り方をしていると思いますか?
そこで次に海外の選手たちのボレーシュートを解説してみましょう。

(2)海外選手のボレーシュートの例

海外の選手たちのボレーシュートはインステップをほとんど使いません。
その理由はボールにバックスピンをかけない…、クロスバーを越えない…という「枠」を狙う発想があるからです。
つまり、ボレーシュートの目的は得点することにある!という考え方があるわけですね。

またボールに回転をかけると言っても多種多様です。
例えばカーブ、アウト、ドライブ回転、グラウンダーなど、相手DFやGKの位置関係や局面に応じていろいろな蹴り方をします。

①カーブ回転

次の画像は元フランス代表のジダンのボレーシュートで、カーブ回転をかけています。
カーブ回転をかけると、空気抵抗の関係で失速するのでゴール手前でボールが落ちて来ます。
そうすると、クロスバーを越えることはほとんどありません。

カーブ回転の連続写真

蹴り方のコツとしては、ボールの中心をインステップのやや内側かインフロントでミートすることです。
ミートする程度なので大きく曲がることはありませんが、カーブ回転をかけることが出来ます。

カーブ回転のボールを真上から見たイメージ図

②アウト回転

次の画像は2014ブラジルワールドカップの、コロンビア代表のハメス・ロドリゲスのボレーシュートです。
大会でのベストゴールを受賞したことでもおなじみです。

アウト回転の連続写真

このボレーシュートは、胸トラップの後でアウト回転をかけています。
この蹴り方も先ほどのジダンのカーブ回転をかけたシュートと同じで、ゴール直前にボールが落ちて来るのでクロスバーを越えることはありません。

蹴り方のコツとしては、ボールの中心をインステップのやや外側かアウトフロントでミートすることです。

アウト回転のボールを真上から見たイメージ図

その際、アウト回転は意外とかかり難いので、体を回転させてボールのスピンを補う必要があります。
この時のハメス・ロドリゲスはボレーシュートの前に胸トラップから反転したので、自然なアウト回転が掛かっています。
もしも最初からゴール方向を向いて蹴る場合は、次の画像のようにフォロースルーで体を回転させるように蹴ると、アウト回転が掛かりやすくなります。

フォロースルーで体を回転させるように蹴る

③ドライブ回転

次の画像はウルグアイ代表のカバーニのボレーシュートで、ドライブ回転をかけています。
ドライブ回転をかけるとボールが浮き上がることはないので、クロスバーを越えることはありません。

ドライブ回転のシュートを蹴るカバーニ

蹴り方のコツとしては、バックスイングをほとんど取らずにフォロースルーだけで蹴るようにします。
どちらかと言えばループシュートの蹴り方と同じです。

ドライブ回転のボールを真横から見たイメージ図

④グラウンダー

次の動画はウルグアイ代表のカバーニのボレーシュートです。
カバーニの特徴はヒザと同じかやや下の辺りで蹴ることが多いです。
そうするとバウンドしたグラウンダーのボールになります。

こうしたグラウンダーのシュートは、叩きつけるヘディングシュートと同じです。
ゴールキーパーはふつうに浮いたシュートよりも、はるかにキャッチし難いのです。

私が思うに育成年代の子供たちのボレーシュートは、カバーニの蹴り方を手本にするべきです。
ヒザくらいの高さで蹴っているので、子供たちにとってもタイミングが合わせやすいと思います。

ボレーシュートはインステップで豪快に浮かす必要はありません。
大切なことは正確に蹴って点を取ることです。
そうした点はくれぐれも勘違いしないでください。

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3.まとめ

これまでボレーシュートのコツやプロ選手たちの蹴り方を解説しました。
ボレーシュートとふつうのキックとの違いは、ボールが浮いているかどうかだけです。
こうした浮球の特性をきちんと理解すれば、ふつうのキックのテクニックがそのまま活かせるのです。

またボレーシュートのコツとして次の3つを解説しました。
(1)タイミングを掴む
(2)ミートする
(3)体幹を捻る

特に海外の選手たちは、インステップでまともに蹴るというのは意外と少ないです。
その理由はボールに回転をかけることで、シュートを「枠」に入れるという発想があるからです。
つまりボレーシュートの目的は得点することにあるという考え方があるのです。

これらをぜひ参考にして、多くの子供たちのボレーシュートが上手くなることを願っています。

【画像引用:Youtube.com

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-シュート

執筆者:


  1. サッカー大学生 より:

    ともパパさん

    ご無沙汰しています。

    ボレーシュートを蹴ると上に上がっていってしまいます。
    動画:https://youtu.be/PLdMykLSl3Q

    足は振り切らずにミートを意識して、足の当たる位置は足の甲の真ん中くらいだと思います。

    動画を見ると、擦り下げてしまっているのが原因なのかなと自己分析しています。

    どうすればよいのでしょうか?

    ちなみに、体は硬いのでストレッチなどは必要でしょうか?サッカーに役立つ風呂上がりのストレッチなどあれば教えていただきたいです。

    • ともパパ より:

      コメントをありがとうございます。

      実際に蹴ってみて窮屈に感じませんか?

      一見すると、軸足をボールに合わせずに、蹴り足で迎えに行っているような蹴り方になっています。
      野球のバッティングで言えば、スローボールを待ちきれずに体が突っ込んでしまうような状態ですね。
      その反対にスピードボールに振り遅れたようなシーンもありました。

      先ずは、記事中の最後の方のカバーニの動画をご覧ください。
      この時のカバーニは、クロスボールが向って来るのを余裕を持って「待っている」ように見えませんか?
      つまり、サッカー大学生さんは、インパクトまでの間に待ちきれずに動き過ぎているのです。

      そこで、対応方法としては、
      1.クロスボールの落下地点を見て、ボールが落ちて来るのを待つ。
      2.落下地点に軸足を合わせる。
      3.インパクトする。

      軸足を合わせるのは、グラウンダーのボールを蹴る時よりも、ボールから軸足を離してゆとりを持つようにしてください。
      また、インパクトの際は、足の甲というよりは、指の付け根~足の甲の中間辺りで、やっと蹴れるくらいにゆとりを持った方が上手く行くと思います(実際には足の甲で蹴りますが…)。
      ※軸足をボールに合わせるとは、インパクトのポイントを軸足側(前の方に移動)でという意味です。

      軸足さえ合えば必ず良いキックが出来ると思います。

      ちなみに、「とも」の蹴り方はカバーニを参考にして教えました。
      https://youtu.be/05RufbSlFPM

      それとストレッチの件ですが、次の記事の後半を参考にしてください。
      もしも、体が硬いのであれば、夏場の今頃であれば、朝、昼、晩と頑張っても良いと思います(笑)。
      http://football-junior-training.com/soccer-stretch-reflex

      • サッカー大学生 より:

        返信ありがとうございます。

        たしかに、窮屈で、待ちきれずに先に体が動いていました(>_<)

        ストレッチも続けていきたいと思います(^^)

        ありがとうございます!

      • ともパパ より:

        どういたしまして。

        これからも頑張ってください。

  2. インターセプター より:

    左だけですがやっとリフティングが数えるのが面倒臭くなるぐらいにはできるようになりました。そろそろ右をやらせた方が良いですか❓

    • ともパパ より:

      コメントをありがとうございます。

      ちなみに、何歳または何年生でしょうか?

  3. 杏仁 より:

    李忠成選手のこのシュートは当時
    凄く騒がれていた記憶が御座いますが
    個人的に何か違和感があったのを覚えております。
    今回のともパパさんの解説でスッキリ致しました。ありがとうございます。
    ボレーは①軸足をボールに合わせる!
    目から鱗です、今までボールに蹴り足を合わせることばかり考えておりました。
    早速練習致します。

    • ともパパ より:

      コメントをありがとうございます。

      ボレーシュートとそれ以外のキックとの違いは、ボールが浮いているかどうかだけです。
      浮球の特性をきちんと理解すれば、ふつうのキックのテクニックがそのまま活かせます。
      そうすると、ボールを軸足に合わせる…というのは、目新しい考え方ではなく自然な発想だと思います。

      また、海外の選手たちのボレーシュートの目的は得点することにある!という考え方があります。
      その根底には、ボールにバックスピンをかけない…、クロスバーを越えない…ということで、「枠」を狙う発想があります。
      もちろん、バックスピンをかけてしまう選手もいるでしょうが、そうした選手たちは世界的にはトップにはなれません。

      ボレーシュートは特別なテクニックではありません。
      自然でシンプルに考えると上達すると思います。
      これからも頑張ってください。