ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

重心移動でサッカーが100倍上手くなる!【中学生でもよく分かる】

重心移動を使うとサッカーのプレーが劇的に改善します。

そうした点で最近は重心移動に関するいろいろな書籍やDVD教材が発売されていますが、どれも科学的な仕組みが説明されていません。

また間違ったテクニックを解説する事例も多いですね。

そこで今回は重心移動とサッカーの関係について、重心移動の仕組み、重心移動と体重移動の違い、試合での使い方などについて、中学生でも分かるように詳しく解説します。

1.重心の基本を理解する

重心移動とサッカーの関係においては、次の3つの基本を理解するのが大切です。

(1)重力と地面反力
(2)重心(身体重心)
(3)支持基底面

(1)重力と地面反力

ヒトが地球上で生活する時は、いつも重力の影響を受けます。

その理由は万有引力があるため、重さのある物同士が引き合うからです。

その場合、小さい物(ヒト)は大きな物(地球)に引かれるので、ヒトは地球で生活できるのです。

もしも万有引力が存在しなかったら、ヒトは宇宙空間に放り出されてしまうでしょう。

またジャンプすると一瞬だけ空中に浮きますが、これは一時的に重力から解放された状態です。

もちろん、次の瞬間には再び地面に落ちますが、これも重力の影響によって起こる現象で「重力落下」と言います。

このように体を空中に浮かせる動作や、その反対の重力落下は、サッカーのいろいろなプレーに応用できます(詳しくは後ほど解説します)。

いずれにしても、ヒトが地球上で生活する限り、重力=万有引力の影響を受けた下向きの力(地面に向かう力)が働いていると考えてください。

こうした下向きの重力に対して逆向きの力(上向き)も働いていますが、これを地面反力(床反力)と言います。

つまりヒトは重力と地面反力が釣り合うことによって、立って生活できるのです。

この場合、高い場所から落下する時は重力が大きくなりますが、先ほどのような重力落下を利用する…と意識するだけで、サッカーのプレーのパフォーマンスが上がります。

その反対にジャンプする時は、重力に打ち克つために地面反力が大きくなります。

つまり、先ほどの重力落下と同じように地面反力を利用する…という考えも大切ですね。

そうするとサッカーの個々のプレーで、今は地面反力の方が大きいのか? それとも重力落下の方が大きいのか?という理解も必要なのです(詳しくは後ほど解説します。)。

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(2)重心(身体重心)

ヒトの重心(身体重心)を最も簡単に言うと、立っている時は「へそ」のあたりと考えれば良いでしょう。

男性では身長の約56%の位置で、女性では55%の辺りになります。

また、重心から垂直下に引いた仮想の線を重心線と言います。

重心線は、後ほど解説する支持基底面との関係でとても重要ですが、この辺は少しずつ解説したいと思います。

ところで、重心の計算を厳密にするとかなり大変です。

なぜなら、頭、体幹、上腕、前腕、大腿部,下腿部,足部などの、それぞれのパーツごとの重心を個別に計算し、それを合算するからです。

その場合の計算方法はかなり難しくて、記事として書き切れないため、詳しい解説は省略するのでご了承ください。

なお、重心の位置は姿勢によっていろいろと変化します。

例えばジャンプの時は地面を蹴りますが、これは重力に打ち克つために、地面反力を使って重心の位置が高くなったことを意味します。

また体を右側に移動したい時は、重心を右に寄せ、左側に移動する時はこの反対になります。

このように重心を前後左右と上下に移動させることで、ヒトはいろいろな体の動きをコントロールしているのです。

ちなみに、今回の記事では重心のことを身体重心と表現することもありますが、どちらも同じと考えてください。

さて次は、重心の基本理論の3つ目である(3)支持基底面について解説します。

ぜひお読みください!

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