【試合で役立つ使い方】
(1)動きながら止める
動きながら止める胸トラップは、次の動画のように胸に当ててグラウンドに落としたり、ジャンプして浮かせたりなど…、いろいろなケースがあります。
この場合、両足を地面に付けた基本のやり方だけでは臨機応変に対応できないわけですね。
そうした意味では、基本のやり方を覚えれば十分などという考えは止めた方が良いでしょう。
そもそも基本のやり方は、フリーでボールを受ける時だけにしか使えません。
それに試合中はいつもフリーということはないでしょ?
(2)相手をかわす
次の動画のように相手がプレスに来ている場合は、胸トラップの後ですぐにボールを足元に落とさないようにしましょう。
なぜなら、相手はボールがグラウンドに落ちた時を狙って奪おうとするからです。
その際に最も簡単なのはトラップの後にインステップを使い、シャペウの要領でもう一度ボールを浮かせることです。
これによって相手をいなす(かわす)ことが出来るので、ボールが奪われ難くくなります。
でも日本の選手たちはこうしたプレーをほとんどやりませんよね。
なぜならパスサッカーを重視するため、ボールを浮き球の状態ではなく速やかにグラウンダーにするのが正しいと考えているからでしょう。
でも相手はボールが地面に落ちたところを狙ってプレスに来るので、ボールを奪われないためのテクニックが必要です。
練習法は後述しますが、意外と簡単なのでぜひ覚えましょう。
(3)胸トラップからのボレーシュート
次の動画は、2014年ブラジルWカップのコロンビアのハメス・ロドリゲスのボレーシュートです。
この時のシュートは胸トラップでボールを浮かし、体幹をひねりながら蹴っています。
たぶん多くの方が、ハメス・ロドリゲスはゴールに背を向けた状態から180度反転して蹴ったのではないか…と勘違いしているかも知れません。
でもそうではなく、左サイドからのクロスボールに対してボレーシュートを蹴ったのと同じです。
その理由ですが、先ず彼に対してヘディングでパスを出した選手はやや左サイド寄りにいます。
そして、彼がトラップした時は左サイドを向いていますよね。
つまり決してゴールに背を向けているわけではないのです。
だからサイドからのクロスボール(横方向からのボール)を胸トラップで受けて、ボレーシュートを蹴ったのと同じなのです。
そうした意味で、こうしたテクニックを覚えると自分の武器になるのでぜひ練習しましょう。
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さて次は練習法について解説します。
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