ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

サッカーのキックが上手いとは?本当に上手くなる練習法!

【キックが上手くなるための練習法】

ここでは(1)試合中によく使うキックと(2)基礎基本の2つの練習に分けて解説します。

(1)試合中によく使うキック
① インサイドキック
② インステップキック
③ インフロントキック
④ カーブ
(2)基礎基本
① 蹴り分け
② 軸足と体幹の強化

(1)試合中によく使うキック

①インサイドキック

インサイドキックは主にグラウンダーのパスに使いますが、狙ったところにピンポイントで蹴れるようにしましょう。

特に効果的な練習はマト当てです。この練習はとても単調ですが、パスの精度を高くするためには最も効果的です。

動画でご覧になったロナウジーニョのキックも、目標に当てる練習を繰り返したからバー当てが出来るようになったはずです。

キックの上手い選手は、こうした地味な練習をコツコツ続けているので、ぜひ練習してください。

軌道のイメージと距離

地面に見えない線をイメージして、ボールの軌道を正確に掴んでください。ボール一つのズレもなく、ピンポイントで蹴れるようにしましょう。

距離は小学校低学年であれば3~5m。高学年は10m。中学生は15m以上を目安にしてください。

力加減を覚える

軌道のイメージと目標までの距離が蹴れるようになったら、今度は強く蹴るようにしてください。

慣れて来たら、弱く蹴ったり強く蹴ったりしてキックの微妙な力加減を覚えましょう。

心拍数を上げて蹴る

A.軌道のイメージと距離、B.力加減を覚えるの二つが出来るようになったら、心拍数を上げた状態で練習してください(試合中は心拍数が上がった状態で蹴り)。

先ほどの動画の日本代表選手のシュート練習は、リラックスした状態で蹴っていますよね。これでは、いくら練習しても本当の上手さは身に付きません。

そこで蹴る前に、ドリブルでもリフティングでも走っても、何でも良いので心拍数を上げてからキック練習をしてください。

心拍数の目安は150~160/分くらいです。

測り方は自分の胸に手を当てて10秒間の心拍数を数えましょう。数えた数字の6倍が心拍数です。例えば25回なら6を掛けて150になります。

※なお、日本ではいまだにパター型の間違ったインサイドキックを指導するケースが蔓延しています。

そこで自分の蹴り方が正しいかどうかも含めて、次の記事をお読になってください。

②インステップキック

インステップキックは主にシュートに使うので、ゴールの枠の中のいろいろな場所に蹴り分けられるようにしましょう。

その場合、体育会TVのキックターゲットの要領で練習してください。画像では9カ所にしてありますが、もっと小刻みに区分けしても良いでしょう。

ただし、バックスピンが掛かったりしていては正確に狙えないので、必ず無回転の蹴り方を覚えてから練習してください。

※インステップキックで無回転を蹴れない場合は、次の記事をお読みになってください。

きちんと練習すれば、小学校低学年でも無回転が蹴れるようになります。

この練習をする時は、必ずミドルシュートの距離で蹴ってください。

その理由は、この距離に慣れると、短い距離は簡単にコントロール出来るようになるからです。

中学生は20mで、小学校高学年は15m(低学年は10m)を目安にしてください。

ちなみにブラジルの子供たちは、このように長い距離のキックをよく練習していました。

また同じ位置から蹴るのではなく、左サイド、真ん中、右サイドと蹴る場所を分けてください。

このキックに慣れて来たら、先ほどの①インサイドキックの練習と同じように、心拍数を上げてから蹴るようにしましょう。

③インフロントキック

インフロントキックは距離感を掴むことが大切です。15、20、30mなどの距離を蹴り分けられるようにしましょう。

距離感の掴み方は、蹴った後のボールの最高到達点を基準に考えてください。

インフロントキックで蹴ったボールは、バックスピンが掛かりながら前に向かうエネルギーが加わるので高く上がります。

その後、最高到達点に来ると重力の影響で落下します。

ただし最高到達点に達しても、前に向かうエネルギーが少しだけ残っているので、垂直に落ちるのではなく1~2m先に進みながら落下します。

そこで、こうしたイメージを持って距離感を掴んでください。そうすることで狙った距離に蹴れるようになります。

キックを蹴る時は「ボールの軌道をイメージする…」とよく言われますが、実はこういうことなのです。

ただし上の画像の青い放物線の軌道は、大砲のような鋭角的な物体の弾道です。ボールを蹴った場合の軌道としては物理的にはあり得ません。意外と勘違いしやすいのでご注意ください。

なおこのキックに慣れて来たら、やはり心拍数を上げてから蹴るようにしましょう。

※インフロントキックが蹴れない場合は、次の記事をお読みになってください。

きちんと練習すれば、小学校低学年でも蹴れるようになります。

④カーブ

カーブもインフロントキックと同様に距離感を掴むようにしましょう。

特に曲がり始めを基準に距離感を掴んでください。

この距離感が分かれば、あとはどのくらい曲がるのか?という、蹴ってから目標までのボールの軌道のイメージが簡単に身に付きます。

また、この感覚はアウトフロントキック、インフロントキックのカーブ回転・アウト回転、無回転シュート(ボールが落ち始める距離)の蹴り方にも応用できます。

※カーブ、アウトフロントキック、無回転シュートを蹴れない場合は、次の記事をお読みになってください。特に中学生の場合は必ず蹴れるようにしましょう。中学生になっても変化球が蹴れないようではキックが上手いとは言えません。

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