ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

サッカーを教える時に子供にとって最も大切なことは何か?

(3)ヒントと自立

試合中にドリブルばかりして、すぐにボールを奪われる子供がいたとします。

そういう時に「パスをすれば良いんだ!」とか「お前はドリブルが下手なんだから!」と言ったら、その子供はどうなるでしょう?

たぶんドリブルをほとんどやらなくなると思います。

そればかりではなく、常にパスの方が正しいと考えてしまうかも知れません。

なぜなら思考停止になって、自分で考えようとしなくなるからです。

また、もう二度と起こられないようにしよう…という恐怖感だけになることもあるでしょう。

そうした場合、指導者は答えを一方的に出すのではなく、先ほど解説した「ヒントを与える→気付かせる→考えさせる」のスキルを使いましょう。

これは難しい事ではなく、林先生がやっていたようにヒントを出すだけです。

その後は、子供に気付かせて、考えさせれば良いのです。

次の練習日までの宿題にしても面白いと思いますよ。

その場合、ドリブルばかりする子供に「ボールを奪われないためにはどうしたら良いのか?」「どうしてパスの方が良いのか?」「ドリブルをする時はどういう時か?」と問いかければ、それがそのままヒントになります。

小学校低学年だったら、10m先にボールを運ぶためにはドリブルとパスはどちらが速いのか?という実験をやらせてみたらどうでしょう。

高学年だったら、パスをすれば速い攻撃が出来るので、得点チャンスも広がるというヒントを与えるのも良いと思います。

また、パスをして自分がスペースに行って貰い直すことで、味方を使うとかのオフザボールの重要性に気付く機会にもなるのです。

さらにドリブルをするのはどういう時が最適なのか?ということに気付かせれば、ドリブルとパスの使い分けも考えるようになります。

こうした気付きに結び付くようなヒントを出し続けることは、子供が考えるきっかけに繋がるのです。

つまり、「ヒントを与える→気付かせる→考えさせる」ということで、サッカーを学ぶためのサイクルが出来るわけですね。

また、ここまで子供が成長すれば、放っておいても、後は勝手に「どうしたら良いのだろう?」と自分で考えるようになります。

そうすると自然と子供の自立に繋がるわけですね。

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もちろん、この考え方は親御さんの子育てにも通じます。

子供にいろいろとうるさく言うのではなく、身の回りのことは放っておいても良いのです。

例えば「忘れ物はない?」「遅刻するよ!」なんて言う必要はありません。

忘れ物をしそうなら、させれば良いのです。遅刻をしそうなら、させれば良いのです。

どちらも子供にとっては恥ずかしいことなので、自分なりに考え直します。

そうすることで、子どもの自立を促すのです。

私は貧しい家に生まれて5人兄弟の4番目として育ちました。

そのため、さすがに親は私の子育てには、ほとんど手をかけられなかったので、身の回りのことは自分でやるしかありませんでした。

つまり生まれ育った環境が、私を自立させるように仕向けたわけですね。

でも今は少子化のためか、親は子供に手を掛け過ぎです。

子供の自立を考えるのであれば、親自身が子供から離れて距離を置くようにようにしましょう。

これに対して、サッカー指導者の中には「たくさんの子供を教えるのだから、そんなヒントをだすなんて面倒なことはやっていられない…」などと考える人がいるかも知れません。

でもそうした人たちは、ハッキリ言って指導者を辞めた方が良いでしょう。

なぜなら、自分の力量の限界を表明しているからです。

この程度のことは、努力をすれば出来ないはずはありません。

だから、自分で教え方を学んで今すぐに改善するか、そうでない場合は子供にサッカーを教えるべきではありません。

指導者のみなさん、自分なりにきちんと考えましょう。

あなたの姿勢が子どもの未来を決めるのです。

さて次は、私があるチームの子供たちに魔法のヒントを与えて快勝したことがあるのですが、その時の事例をご紹介します。

大切な内容なので、ぜひ参考にしてください!

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