サッカーが上手くなるコツはないだろうか?とお探しの方は多いでしょう。
でもコツを身に付けるためには、意外と知られていない大切な「あるもの」が必要です。
そこで今回はサッカーが上手くなるための正しいコツの掴み方について解説します。
※この記事は2つのページに分かれているので、順番に読んでも良いですし、直接それぞれのページを読んでいただいても結構です。
1ページ目(このページに書いてあります)
【サッカーのコツとは何か?】
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【コツは簡単に見付けられる】
【まとめ】
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サッカーのコツとは何か?
(1)コツに対する勘違い
あなたは手っ取り早くサッカーが上手くなりたいと思って、ドリブルのコツとかキックのコツなどとネットで検索したことがあると思います。
また、そこで見付けたものを一度くらいは試したはずです。
でも、それがあなたのために本当に役に立ちましたか?
もしも役に立っていないとしたら、2つの理由があると思います。
一つ目は、そのコツが何の意味もないお粗末な情報であったことです。
これは論外であって、サッカーを知らない人に対する冒涜(ぼうとく)ですね。
そうしたブログやホームページは悪質なので、二度と読まない方が良いでしょう。
二つ目は、あなた自身がコツの本当の意味をきちんと理解していないことです。
特に、この二つ目は大切です。
その場合、あなたがネットで調べる時に「コツが分かればすぐに上手くなるだろう…」というような特効薬を期待していませんでしたか?
実は、そうした思い込みは単なる勘違いです。
そもそもサッカーは足でボールを蹴るだけだから簡単に出来そうだ…と思われがちですが、そうではありません。
むしろ他の競技と比べると、覚えるべきテクニックがいろいろあるのでたくさん練習しないと上手くならないのです。
これは学校の勉強に置き換えるとよく分かります。
例えば学校のテストで100点を取るコツは何だと思いますか?
授業を真面目に受けて予習や復習をきちんとやったり、塾に行ったり家庭教師に教わったりなど、いろいろとありますよね。
でも根本的には、たくさん勉強しない限り成績は上がりません。
要するにサッカーもこれと同じで、コツを知ったとしても、たくさん練習しないと上手くならないのです。
でもあなたの考え方を変えて、コツの本当の意味をきちんと理解すればサッカーは上手くなります。
それでは、コツの本当の意味は何だと思いますか?
(2)コツの本当の意味
技術・技能教育研究所の森 和夫博士によれば、コツの意味を次のように説明しています。
コツは「骨」と書く。
辞書で見ると「体を支える堅いもの、ものの中心にあってそのものを保持するもの、要点、急所」といった意味がある。
骨は人体の要所要所を構成している。コツとは「要領、ポイント、要点」をさしている。
「要領が良い」とは「処理のしかたがうまい。手際がよい」こととある。
つまりコツとは物事の「要領、ポイント、要点」を意味するわけですね。
また森博士は、コツと共に大切なものとして「カン」を挙げています。
カンは「勘」と書く。
「感覚や感じ方、捉え方」をいう。
重要な感覚、感じ方、捉え方のことだ。
「勘」と類義語の「直感」には「推理・考察などによらず、感覚的に物事を瞬時に感じとること」とある。
このようにある事象を前にして、何かをすばやく感じとることをさしている。
つまりカンとは感覚や感じ方などのことで、物事の本質的な何かを感じ取ることですね。
さらに森博士は、コツとカンの関係について次のように解説しています。
(コツとカンは)本当のところは根っこでつながっていることがわかる。
カンで得られたことをコツに反映させたり、コツで必要なことをカンで探ったりすることはよくあることだ。
私達は日常生活でも仕事の上でもカン・コツを使い分け、あるいは協働させているのである。
【引用出典:「カン・コツとは何か」】
つまりコツとカンは密接に関係しているので、コツを知っただけでは意味がなく、カンも一緒に身に付けないと本当の意味で技術を習得したことにはならないのです。
お分かりですか?
これをサッカーに当てはめると、コツ(要領やポイント)だけではなくカン(感覚や感じ方)も必要ということですね。
実はカンを身に付けることによって、個々のテクニックの本質の部分、つまりコツを掴んだ…ということになるのです。
それでは、カンはどうやったら身に付くと思いますか?
そこで、コツとカンの関係をサッカーのテクニックを覚えることに置き換えて考えてみましょう。
(3)コツが最初でカンが次
①リフティングの例
私は以前「リフティングのコツと練習法!小二の子供がたった一ヶ月で?」という記事を書きました。
その記事の中でリフティングを早く覚えるために、次の4つのコツを挙げています。
A.足の当てる場所を覚える
B.ボールが当たる場所を水平にする
C.練習の時は素足でクツを履く
D.ボールの空気圧を低くする
この4つのコツは、リフティングを練習するために最低限知っておいてほしい要領やポイントです。
そして練習法として、次の4つの順番を書いています。
A.ボールが足に当たる感覚を覚える
B.バウンドリフティングで蹴るタイミングを掴む
C.キャッチリフティング
D.片足リフティング
実は、この4つがカン(足に当たる感覚、蹴るタイミングなど)に該当するものです。
また、これは練習を繰り返すことで身に付きます。
つまりコツが最初で、カンは次のステップとしてたくさん練習して覚えなくてならないのです。
もっと言えば、コツだけではなくカンをきちんと身に付けないとリフティングは上手くならないわけですね。
その証拠にいちどリフティングを覚えたら、後はみんなカンだけで蹴っていますよ。
そもそもリフティングでボールを蹴り上げる瞬間は、足がどのように当たっているのか?なんてことは実際に見れませんよね。
だから、足の感覚に頼るしかないのです。
つまり、これがカンでリフティングをやっているという意味です。
もしかしてあなたはコツを知ったら、カンに該当する部分までも簡単に覚えられるのではないか…と勘違いしていませんか?
くどいようですが、カンはたくさん練習しない限り習得できないのです。
したがって、コツを知る⇒練習をたくさんしてカンが身に付く⇒上手くなるということになるのです。
②インフロントキックの例
インフロンキックは子供が小三か小四の頃に覚えると思います。
その時のコツに当たるのが、蹴り方のイメージです。
このキックはインステップキックやインフロントキックと違って、ボールを擦り下げてバックスピンを掛けないと遠くに飛びません。
そこで、次のような蹴り方のイメージを教えるのが最初のコツです。
もちろんボールを遠くに飛ばすためには、他にもいろいろなスキルが必要です。
でも最初に擦り下げのイメージがないと、何をやっても次に進まないのです。
これに対してカンに該当するのは、蹴り足がボールに当たる時のインパクトの「感覚」です。
この場合、インフロントキックをきちんと蹴れるようになると、足のインフロントの部分をボールが逆回転(つまりバックスピン)しながら転がる感覚が起こります。
そこで、私の息子は小三の頃に、この感覚を覚えるために次のように2~3mの距離でバックスピンを掛ける練習を3ヶ月くらいひたすらやりました。
その後、次のように少しずつ距離を伸ばしながらインフロントキックを習得したのです。
つまり最初に「ボールを擦り下げる」というコツを覚えたら、後は練習で「インパクトの感覚」というカンを磨くわけですね。
そうした意味で、コツだけを身に付けようとするのではなく、実際の練習によってカン(感覚や感じ方)を覚えることで初めてサッカーが上手くなるのです。
サッカーの感覚で大切な2つの点!育成年代に必要な意識とは?
ちなみに私のブログの記事には、ドリブル、キック、トラップ、戦術などのいろいろなテクニックを掲載していますが、その全てにおいてコツとカンに該当する内容を詳細に解説しています。
手前味噌になりますが、ぜひ参考にしてください。
さて次は、誰でも簡単にできるサッカーのコツの見つけ方を解説します。
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