【ジンガを身に付けるためには?】
ネイマール、ロナウジーニョ、ロビーニョのような「ジンガを持っている」選手になるためには、二つのトレーニングが効果的です。
(1)ドリブルのリズム感を養成する
次の動画の2:36からのシーンにあるように、ドリブル練習の時にサンバに使うような打楽器(音が出れば何でも良い)を叩いてリズム感を変化させるのは効果的ですね。
そうすることで、子供たちは直観的にドリブルのリズムを変化させるようになります。
意外と簡単な練習法なので、小中学生の育成年代のサッカー選手にはぜひ取り入れてほしいと思います。
(2)一本歯下駄トレーニングで身体能力を高める
ドリブルのフェイントはジンガのように全身を大きく揺することで、フェイク動作が使えるようになりますが、こうした動きを身に付けるためには、全身の筋肉と骨格をくまなく動かせるようになるのが大切です。
そこで、おススメなのが一本歯下駄トレーニングです。
一本歯下駄トレーニングは、次の5つの点で身体能力がアップします。
・バランス感覚が身に付く。
・全身のバネ作用が覚醒する。
・高重心になる。
・足のアーチと足指が鍛えられる。
・二軸動作が身に付く。
こうした身体能力が身に付けば、ジンガのように全身を使ったフェイント動作が出来るようになります。
私のブログの読者で、実際に自主練で取り入れている子供さんは上半身と下半身が連動したり、上半身の柔軟性や肩甲骨の脱力、背骨や肋骨のバネ作用が身に付いているはずです。
また、一本歯下駄トレーニングはリラックスして行うので、カポエイラのジンガステップのような脱力した動作も習得できますし、筋肉の伸張反射も起こせます。
そうすると、ネイマール、ロナウジーニョ、ロビーニョのように、しなやかな動作が身に付いたり、スピードやパワーまでも発揮できるようになるのです。
私の息子「とも」のドリブルも、全身をリラックスさせるので「くにゃくにゃ」した動きをしますが、これが、先ほどの「しなやかな動作」を指します。
そうすると口の悪い方は、この動きを「オネエ」と言ったりしますが、実はネイマール、ロナウジーニョ、ロビーニョの動きをスローモーションで解析すると似たような「なよなよ」した動きをしています(笑)。
また、一本歯下駄トレーニングをやっていると人とやらない人を比べると、動きのしなやかさの違いがハッキリ分かりますね。
ぜひチャレンジしてみてください。
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【まとめ】
これまでジンガの本当の意味、カポエイラやサンバとの関係について解説しました。
ジンガはブラジルにおいてはサッカーの才能を評する大切な言葉であり、歴史的にも文化的にもブラジル国民の心と体に根付いています。
ところが、日本では土屋健二さんのジンガステップが本物…、などという間違った解釈があります。
そもそもジンガはサンバとともにブラジルの文化が生み出したもので、日本人には理解し切れないほどの奥深さがあるのです。
そこで、日本の子供たちにはぜひ本物のジンガを理解して、本当の意味でサッカーが上手くなっていただきたいと願っています。