土屋健二さんが考案したジンガステップを練習するとサッカーが上手くなる…というのは言い過ぎです。
その理由は、サッカー選手としては絶対にやってはいけない「ある癖」が身に付いてしまうからです。
そこで今回は、土屋さんのジンガステップは本当にサッカーが上手くなるのか?という点について詳しく解説します。
※この記事は3つのページに分かれているので、順番に読んでも良いで すし、直接それぞれのページを読んでいただいても結構です。
1ページ目(このページに書いてあります)
【ジンガステップとは?】
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【ジンガステップの考察】
(1)ジンガの本当の意味
(2)ウェーブ理論の本質
(3)ジンガステップは体が開く
3ページ目(←クリック!)
(4)ジンガステップの弱点
(5)ジンガステップと子供たち
【まとめ】
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【ジンガステップとは?】
(1)土屋健二さん
ジンガステップは、サッカーのデモンストレーターでリフティング王と言われる土屋健二さんが考え出した、ボールキープのテクニックです。
またこの他に、ジンガドリブルやジンガリフティングなども日本中に広めています。
彼は小年時代に医者を目指していましたが、テレビ東京で放映されていた「ダイアモンドサッカー」がきっかけで、20歳からサッカーを始めました。
また、イングランド、ブラジル、アルゼンチンで武者修行をしながら、実戦に活かせるリフティング技術を研究しています。
その後、1995年にナイキリフティング大会で優勝し、1997年には元ブラジル代表でサッカーの神様と呼ばれるペレと対面し、リフティングの優れた技術に高い評価を得ました。
そして2003年4月に土屋さんが理想とするスーパージンガが完成し、現在でも進化を続けているのです。
その後、2010年にはマラドーナDVD発売記念動画コンテストに参加して最優秀賞を受賞しました。
そうした実績を積み重ねたリフティング技術ですが、数多くの試合のハーフタイムショーなどで披露しています。
また、現在は日本各地でサッカー教室を開催し、たくさんの子供たちにジンガステップを指導するなど忙しい日々を過ごしているのです。
(2)ウェーブ理論
土屋さんが考案したジンガステップの特徴は、ブラジルやアルゼンチンなどの南米のサッカー選手が持っている独特なリズムからヒントを得た「揺れ(ウェーブ)理論」にあります。
南米の選手たちの独特のリズムとは、全身を揺らしながら相手のタイミングを外すことにあるそうです。
これによって相手は、前後左右どのように動くのか?パスをするのか?ドリブルをするのか?という予測が出来なくなるのです。
そのためボールを奪おうとすると簡単に抜かれてしまうため、安易に足を出すことさえも出来なくなります。
こうしたウェーブはメッシ、ネイマール、ペレ、マラドーナのプレーにも見られ、こうした全身の揺れこそが南米の選手たちの独特のテクニックを支えているとも言います。
そして、こうした全身の揺れを誰もが体得できるように考案したのが「ジンガステップ」なのです。
ジンガステップを使うと全身の揺れによって、相手のタイミングを外すことが出来ますが、そればかりではなく足に吸い付くようにボールタッチが柔らかくなります。
そうした結果、相手に簡単に奪われなくなるという点で最強のボールキープ術と考えているようです。
また土屋さんによれば、ジンガステップは現在たくさんの種類があり、今でも進化を続けているそうです。
さて次は、ジンガステップが日本人に合ったテクニックであるとされる点を解説します。
(3)ジンガステップは日本人に合う?
ジンガステップはドリブルで相手からボールを奪われ難いとされていますが、足が遅い、体が小さい、キック力が弱い子供たちにとっても、おススメのテクニックです。
この場合、日本人は欧米のサッカー選手に対して体格差があるため通常の戦術では太刀打ちできません。
ところがジンガステップを使えば、こうしたハンデを克服することができるそうです。
また、メッシやネイマールは、フィジカルやスピードの面で欧米人に劣っているのに、ほとんどボールを奪われません。
そうした点でジンガステップを習得すれば、彼らのようなプレーをすることも可能だと考えているようです。
その一方で、FCバルセロナをはじめとしたポゼッションスタイルのパスサッカーは、日本代表の戦術でもよく使われますが、安全で確実にパスを繋ぐことが必要です。
そうした点でジンガステップを使えば、ボールが奪われ難く試合運びが有利になるそうです。
つまり、土屋さんは日本人が目指すべきテクニックこそが、ジンガステップだと考えているわけですね。
このジンガステップは地道な個人練習でしか身に付かないため、真面目な日本人には特に向いているようです。
また個人練習と言う点では、省スペースで練習できることも大きなメリットです。
(4)ジンガステップは全国に普及した
土屋さんは全国各地でサッカー教室を開催し、たくさんの子供たちにジンガステップを指導しています。
また自身の技術をまとめた書籍やDVDなどを数多く出版し、全国にジンガステップを普及させました。
そうした地道な活動により、多くの子供たちが技術の習得のために練習に励んでいます。
また、ジンガステップの技術を試合に活かすチームも増えていて、例えば次の動画のようなチームを見ると、指導者自らが土屋さんの理論を子供たちに忠実に教えているのが想像出来ると思います。
その一方で、元Jリーガーの藤田豊氏や元Fリーガーの橋本圭吾氏などによって、自身が運営するサッカースクールを通じて子供たちにジンガステップを広めています。
さらに元U-15、U-16、U-17日本代表監督の松田保氏もジンガステップを推奨しています。
松田さんによれば「全身をしなやかに使い柔らかいタッチでボールを扱うジンガテクニックは、子どもたち必見の最高のモデル…。」と評しているようです。
こうして、ジンガステップが全国各地の子供たちに広まったわけですね。
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さて次は、ジンガステップが本当にサッカーに役立つのか?を解説します。
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