ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

ゴールデンエイジは正しい?日本サッカー協会の真相!

ゴールデンエイジはサッカーをはじめとして、いろいろなスポーツに広く普及している理論です。
特に大切なのが、子供は9~12歳までの時期が運動学習に最適な年齢であるという点です。

ところがどうして9~12歳までが運動学習最適期なのか?
12歳までのゴールデンエイジを過ぎると、本当に運動学習には適さないのか?
何をやっても成長しないのか?という点には、一切答えていません。

このような疑問を感じるお父さんやお母さんたちは、多いのではないでしょうか?

そこで今回はゴールデンエイジの理論は本当に正しいのか?科学的に解明します。

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1.ゴールデンエイジの理論とは?

(1)ゴールデンエイジとは

ゴールデンエイジの考えは、日本サッカー協会の「JFAキッズ(U-8/U-10)ハンドブック」の9ページに出てきます。
少年団やクラブチームに所属する子供の親御さんなら、一度は読まれたことがあると思います。

JFAキッズ(U-8/U-10)ハンドブック
(画像引用:日本サッカー協会

それによれば、

U-10~U-12年代は心身の発達が調和し、動作習得に最も有利な時期とされています。集中力が高まり運動学習能力が向上し、大人でも難しい難易度の高い動作も即座に覚えることができます。
「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、世界中どこでも非常に重要視され、サッカーに必要なあらゆるスキル(状況に応じて技術を発揮すること)の獲得に最適な時期として位置づけられています。(以下省略)。

(引用元「JFAキッズ(U-8/U-10)ハンドブック」)

要するにゴールデンエイジの理論によれば、子供は9~12歳までの時期が運動学習に最適なので、この年代までにサッカーのスキルをマスターすることが必要ということです。
これを一般的に「運動学習最適期」と呼びますが、ゴールデンエイジの理論の核心部分としてとても大切な考え方とされています。

一方、8歳以下の子供はプレゴールデンエイジと呼ばれ、ゴールデンエイジに向けて運動の基本動作(投げる、打つ、走る、跳ぶ、蹴る)を反復し、サッカーだけではなく全身をたくさん使うような運動も取り入れることを推奨しています。

私は9~12歳までの運動学習最適期の考え方がとても疑問に感じます。
それは子供が12歳を過ぎると本当に運動学習には適さないのか?何をやってもダメなのか?という点です。
こうした素朴な疑問はたぶん多くの方が抱えているはずです。
そうしたゴールデンエイジの独特な考え方に関しては、後ほど詳しく解説します。

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(2)ゴールデンエイジ理論の普及

ゴールデンエイジの理論が世間に普及したきっかけは、Jリーグが発足する30年近く前にさかのぼります。

日本サッカー協会はJリーグに参加する各クラブに、ジュニア~ユースまでの育成組織を持つように指導しました。
その際、育成組織の運営上のガイドラインとして提唱されたのが、ゴールデンエイジの理論です。

その後、この考え方はサッカー以外のいろいろなスポーツにも普及して日本中に広まっています。
近年ではスポーツの低年齢化の傾向が見られますが、いわゆるエリート教育や選手強化などにもこの理論が利用されています。
さらに、この理論はスポーツだけではなくピアノや書道などの習い事、学習塾など、あらゆる分野にも活かされているのです。

ピアノを弾く小学生

その結果、オリンピックなどの世界大会でメダリストが増えるなど、一定の成果が表れました。
そうすると世間のお父さんやお母さんたちは「始めるなら早い方が…」「ゴールデンエイジに間に合わない」ということで、さらに低年齢化に拍車をかけていると思います。

ゴールデンエイジの理論は、日本サッカー協会という権威ある組織が提唱したのでほとんどの方は正しいと思うはずです。

ところが、この理論は科学的に実証されたものではありません。

またゴールデンエイジ理論の中核である9~12歳までの運動学習最適期の根拠は、「スキャモンの成長曲線」、「即座の習得」、「脳の可塑性(かそせい)」という3つの科学理論から導き出されたものです。

しかも、たくさんの子供たちの運動データを収集して分析するなどの深い研究成果はありません。
もっと言えばゴールデンエイジの理論は、文献を引用した程度で作られた考え方です。

かなり過激な事を言ってしまいましたが、今回の記事はハッキリと警鐘します。

そこで次は、ゴールデンエイジの根拠とされている「スキャモンの成長曲線」、「即座の習得」、「脳の可塑性(かそせい)」という3つの科学理論について順に解説します。

大切な内容なので、ぜひお読みください!

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