グラウンダーシュートは地面を這わせるような低いボールの蹴り方ですが、単なるゴロではダメです。
無回転のボールを蹴って、ゴールキーパーの手前で大きくバウンドさせましょう。
特に日本は土のグラウンドが多く、ボールがバウンドしやすいので、子供たちにはぜひグラウンダーシュートを覚えてほしいと思います。
そこで今回は、グラウンダーシュートの蹴り方、シュートコースの蹴り分け(ニアとファー)、練習法などを詳しく解説します。
※この記事は4つのページに分かれているので、順番に読んでも良いですし、直接それぞれのページを読んでいただいても結構です。
1ページ目(このページに書いてあります)
【グラウンダーシュートで注意すること】
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【グラウンダーシュートの蹴り方】
(1)グラウンダーシュートの蹴り分け
①ニアサイド
3ページ目(←クリック!)
②ファーサイド
4ページ目(←クリック!)
【練習法】
【まとめ】
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【グラウンダーシュートで注意すること】
(1)グラウンダーシュートは無回転で蹴る
グラウンダーでゴロのボールを蹴ると地面との摩擦抵抗によってスピードが落ちるので、GKにセーブされやすくなります。
そこで、次の動画のコウチーニョや私の息子「とも」のように、無回転の低弾道のボールを蹴って、GKの手前でバウンドさせましょう。
無回転の低弾道のボールが大きくバウンドする理由は、スピードが落ちた時に下方向へブレるからです。
その結果、地面にバウンドすると50㎝以上も跳ね上がることがあるため、GKが追い付いたとしても、セーブし難くいというわけですね。
そこで、グラウンダーシュートは単なるゴロではなく、無回転のインステップキックを蹴れるようにしましょう。
インステップキックの強いシュートの蹴り方と練習法!
(2)シュートコースとGKのセーブ
グラウンダーで蹴る時のシュートコースは、GKのセーブし難さと関係します。
この場合、ゴール4隅のうち、下側の左右2箇所がシュートコースとして最適ですが、この反対にゴール上側の2箇所は意外とセーブされてしまいます。
その理由は、GKの動作特性にあります。
例えば、次の画像のAとBを比べると、ボールがAに来た時は斜め上にジャンプするため、滞空時間も長く、何とか手が届いてセーブ出来ます。
ところが、Bは、グラウンドとほぼ水平にジャンプするので、滞空時間が短く、手が届きにくい(体がすぐに地面に落ちてしまうため)ため、セーブし難いのです。
こうしたGKの動作特性は、プロであろうと育成年代であろうと全く変わりませんし、ほとんどのGKはグラウンダーのボールを嫌がります。
つまり、グラウンダーのシュートは、GKにとって苦手ということですね。
(3)日本ではグラウンダーシュートを好まない
日本のクラブや少年団では、浮かせたシュートを指導することが多いですね。
例えば子供たちがグラウンダーのゴロを蹴ると、「何だ!そのへなちょこな蹴り方は!」などと言われることが多いと思います。
ところが、その反対に浮かせたシュートを蹴ると、「よし!いいぞ!」などと褒めたりします。
そうすると、子供たちはグラウンダーのシュートを蹴ってはダメ…、というように理解すると思いますが、こうして成長した結果が、日本のサッカー選手の現状なのです。
実際にもゴール前でシュートを「ふかす」シーンは、Jリーグだけではなく日本代表の試合でも何度も目にしたはずです。
これに対してGKの動作特性をよく考えれば、グラウンダーシュートが効果的なことはハッキリしています。
ところが日本の指導者はフィールドプレーヤーの出身者が多く、GKのことをほとんど理解していないと思います。
だからシュートは浮かすもの…、という発想になるのでしょう。
特に、日本では今も昔も決定力不足と言われていますが、こうした現状は日本の育成指導の大きな問題点ですし、早急な改善が必要です。
そうした意味でも、ぜひ小学生年代から正しいグラウンダーシュートを覚えましょう。
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それでは次に、グラウンダーシュートの蹴り方を詳しく解説します。
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