ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

ヘディングが怖い?でも大丈夫!恐怖感を消す方法を教えます

ヘディングが怖い!頭に当たると痛い!だからなかなか上手くならないという子供は意外と多いです。

実はヘディングを怖がる原因は単なる思い込みです。

でもこうした気持ちを持ち続ける限り、いくら練習しても実際の試合の時には思いきってヘディングすることが出来ません。

そうした場合、たった一度のまぐれでも良いから試合中にヘディングできればそれが成功体験になって恐怖感を消すきっかけになるかも知れません。

でもそうしたことは偶然の出来事に期待することであって、まるで宝くじを買って大当たりを願っているようなものです。

それにいつまで経ってもヘディングが出来なかったら空間把握能力が身に付きません。

それならどうしたら怖さを克服できるのでしょうか?

そこで、今回はヘディングが怖いという子供たちに向けた恐怖感を消すための方法を解説します。

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1.恐怖感は幻想でしかない。

(1)恐怖感を消すために大切なこと

ヘディングが怖いと感じている子供が所属するチームでは、次の動画のような練習をよくやるはずです。

単に空間認識能力を身に付けるためだけの目的であれば、こうした練習でも良いと思います。

でも、こうした「ふわっ」としたボールは試合中はなかなか飛んで来ません。
だからこの程度の弱々しいボールをいくら練習しても、ヘディングを怖がる子供にとっては恐怖感を消すことが出来ないでしょう。
なぜなら怖いものは怖いのであって、それ以上の理由はないのです。

つまり本当の意味で恐怖感を消す!という根本的な解決策がない限り、いつまで経ってもヘディングは出来ないのです。

(2)ヒトの恐怖感は潜在意識で作り出す

子供の中にはヘビを平気で触れる子がいます。
ところがヘビを嫌いなヒトは「噛みつくからイヤダ!」と思い込んでいるはずです。
ヘビを手の平に乗せる小学生
でもヘビは狩りをする時や自分が攻撃されたりする時以外で相手を噛みつくようなことはしないのです。
だからヘビを平気で触れる子供は乱暴に扱ったりしません。
むしろ愛おしいくらいに優しくなでたりします。

そもそもヘビに限らず動物というのは必要に迫られない限り攻撃本能を出すことはありません。
例えば、ライオンは毎日のようにシマウマを捕まえて食べているわけではありません。
空腹の時だけ狩りをしているだけなのです。

実は、ヒトの恐怖感は潜在意識の中で勝手に作り上げた幻想でしかありません。
ということは、この恐怖感さえ取り除けば何事も上手く行くはずです。

つまり、自分の潜在意識のレベルで恐怖感を一つ取り除けば良いのです。

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2.ヘディングを怖がらないために

頭にボールが当たると怖い!痛い!と思うのは、実は自分自身の潜在意識が勝手に作り上げた幻想です。

例えば、あなたが突然誰かに頬っぺたを叩かれたとします。
そうするとどんな人でも痛みを感じます。
頬っぺたを叩かれて痛みを感じる人
でも自分で頬っぺたを叩いてみてください。
他人に叩かれたような痛みを感じますか?
ふつうの人だったらそれほど痛みを感じないはずです。
その理由は自分で叩く時は痛みの程度が予想出来るからです

これは自分にとって一種の防御反応です。

この反対に誰かに叩かれた方が痛く感じるというのは「どのくらい強くたたかれるのか?」ということが予測できないからです。

こうしたことはヘディングが怖いと言う子どもにとっても同じことです。

誰かが蹴ったボールが自分の頭に当たるというのは「どのくらい痛いのか良く分かない…」という予測不能な恐怖感があるのです。

そうであれば、この「どのくらい痛いのか良く分からない…」という恐怖感を消してあげればヘディングを怖がらなくなるわけです。

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3.ヘディングの恐怖感を消すための練習

先ほど自分で頬を叩いたらそれほど痛みを感じない…と説明しました。

実はヘディングの恐怖感を消すためには、これと同じことをすれば良いだけなのです。

次の動画では私の息子「とも」がリフティングをしながら、頭、胸、太ももに当てています。

要するに、これが恐怖感を消すための練習方法なのです。

動画の中では自分で蹴ったボールを頭、胸、太ももに当てていますが、これは「自分で頬っぺたを叩く」ことと同じです。

実際に練習すると分かりますが、自分で蹴ったボールを何度も頭に当てると慣れてしまって痛みを感じなくなります。
むしろ、頭のどこに当てるとどのように跳ね返るのか?ということを考えるようになります。
これはサッカーにとって大切なボール感覚を身に付けるきっかけになります。

さらに慣れて来るとだんだんと高く蹴ってヘディングを繰り返しながら、いつの間にかトラップが上手になるのです。

「とも」の場合も小一のころはヘディングを怖がっていました。
ゴムボールを使ったり空気圧を低くしたボールを使ったりしましたが、どれも効果がありませんでした。

ところが先ほどのようなリフティングをたくさんしたら、いつの間にか恐怖感が消えて浮き球のトラップも得意になりました。

もしもリフティングが出来ない子どもであれば、自分の身長よりも少しだけ高く蹴って落ちてきたボールを頭に「コツン」と当ててみる…。

こんなことを繰り返しても恐怖感を消す効果は十分にあります。

要するに、頭にボールが当たっても痛くないからヘディングも怖くない…ということを実体験させれば良いのです。

4.まとめ

日本のサッカークラブや少年団では練習時間内にヘディングが怖くて出来なかった場合「あとは自宅で練習してこい!」というだけです。
これではいつまで経ってもヘディングが怖いだけです。

なぜなら、子どもは好きなことはどんどんやりますが苦手なことはやらないからです。

そうするとどんどん落ちこぼれが増えるだけです。
悩んで落ち込む小学生
一方では明るく楽しくサッカーをしようというスローガンで運営するクラブや少年団があります。
そうした現場では小学校5~6年生になってからヘディング練習するケースが多いです。

でも、それではヘディングを怖がってしまうばかりでなく空間認識能力が身に付きません。
そうなると、よほど頑張って練習しない限り浮き球に対するボールコントロールは上手くなりません。
そうして中学生なると子供自身が大変な苦労をしてヘディングを練習するのです。

要するに、日本の指導現場ではヘディングが怖い…、痛い…と思い込んでいる子供は落ちこぼれになるだけなのです。
救ってあげるようなことも全くしませんし、そこから先の指導も期待できないのです。

でもヘディングの恐怖感を消すのは、先ほども解説したとおりとても簡単な方法です。

だからこそ、お父さんやお母さんが子どもの立場になってヘディングの恐怖感を取り除いてあげるという努力が必要だと思います。