ヘディングが怖い!頭に当たると痛い!という子供は意外と多いです。
でも、ヘディングを怖がるのは単なる思い込みです。
それなら、どうしたら怖さを克服できるのでしょうか?
そこで今回はヘディングが怖いという子供たちに向けた、恐怖感を消すための魔法を解説します。
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1.恐怖感は幻想でしかない
(1)ふつうの練習では恐怖感は消えない
ヘディングが怖いと思う子供たちも、次の動画のような練習はよくやるはずです。
でも、このような「ふわっ」としたボールは、試合中はなかなか飛んで来ません。
だから、この程度の弱々しいボールをいくら練習しても、ヘディングを怖がる子供にとって恐怖感を消すことが出来ないのです。
なぜなら怖いものは怖い!のであって、それ以上の理由はないからです。
つまり本当の意味で恐怖感を消す!という根本的な解決策がない限り、いつまで経ってもヘディングは出来ないわけですね。
(2)ヒトの恐怖感は単なる想像
子供の中には、平気でヘビを触れる子がいます。
ところが、ヘビを嫌いな子は「噛みつくからイヤダ!」と思い込んでいるでしょう。
でも、ヘビは狩りをする時や自分が攻撃される時以外で、相手を噛みつくようなことは滅多にしません。
そもそもヘビに限らず動物というのは、必要に迫られない限り攻撃本能を出すことはないのです。
例えばライオンは毎日のようにシマウマを捕まえて食べているわけではなく、空腹の時だけ狩りをしているのです。
もしかして、あなたは勘違いをしていませんか?
実は、ヒトの恐怖感は想像の中で勝手に作り上げた幻想でしかありません。
ということは、この恐怖感さえ取り除けば何事も上手く行くのです。
つまり、自分の意識の中で恐怖感を一つ取り除けば絶対に解決するわけですね。
2.ヘディングを怖がらないために
例えば、あなたが突然誰かに頬っぺたを叩かれたとします。
そうすると、どんな人でも痛みを感じるはずです。
でも、自分で頬っぺたを叩いてみてください。
他人に叩かれたような痛みを感じますか?
ふつうの人だったら、それほど強い痛みを感じないはずです。
その理由は、自分で叩く時は痛みの程度が予想出来るからです
この反対に、誰かに叩かれた時に痛みを感じるのは、「どのくらい強く叩かれるのか?」が分からないからです。
これはヘディングが怖いと思い込む子どもにとっても同じことで、ボールが自分の頭に当たるのが「どのくらい痛いのか良く分かない…」という予測不能な恐怖感があるのです。
そうであれば、この「どのくらい痛いのか良く分からない…」という恐怖感を消してあげれば、ヘディングを怖がらなくなるわけです。
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3.ヘディングの恐怖感を消すための練習
先ほど自分で頬を叩いたら、それほど痛みを感じない…と説明しましたよね。
実はヘディングの恐怖感を消すためには、これと同じことをすれば良いのです。
次の動画では私の息子「とも」がリフティングをしながら、頭、胸、太ももに当てています。
要するに、これが恐怖感を消すための練習方法です。
動画の中で自分で蹴ったボールを頭、胸、太ももに当てていますが、これは「自分で頬っぺたを叩く」のと同じことなのです。
実際に練習すると分かりますが、自分で蹴ったボールを何度も頭に当てるのは痛みを感じません。
むしろ頭のどこに当てるとどのように跳ね返るのか?ということを考えるようになります。
これは、サッカーにとって大切なボール感覚を身に付けるきっかけになります。
さらに慣れて来ると、だんだんと高く蹴ってヘディングを繰り返しながら、いつの間にかトラップが上手になるのです。
私の息子「とも」の場合も、小一のころはヘディングを怖がっていました。
ゴムボールを使ったり空気圧を低くしたボールを使ったりしましたが、どれも効果がありません。
ところが先ほどのようなリフティングをたくさん練習したら、いつの間にか恐怖感が消えて浮き球のトラップも得意になりました。
もしもリフティングが出来ない子どもであれば、自分の身長よりも少しだけ高く蹴って、落ちてきたボールを頭に「コツン」と当ててみる…。
こんなことを繰り返していれば、恐怖感を消す効果は十分にあります。
要するにリフティングをたくさんやって「頭にボールが当たっても痛くない、ヘディングは怖くない…」という実体験をさせれば良いのです。
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4.まとめ
日本のサッカークラブや少年団ではヘディングが怖くて出来なかったら、「自宅で練習してこい!」と言うだけです。
これでは、いつまで経ってもヘディングが怖いだけでしょう。
なぜなら子どもは好きなことはどんどんやりますが、嫌なことはやらないからです。
そうすると、どんどん落ちこぼれが増えるだけです。
でもヘディングの恐怖感を消すのは、先ほども解説したとおり、とても簡単です。
ぜひ試してください。