ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

チップキックの蹴り方と3つのコツ!GKとの駆け引きも覚えよう

【GKとの駆け引きのコツ】

チップキックを使う時のGKとの駆け引きとは、いかにしてゴールキーパーの動作特性や心理状態を先読みするのか?ということです。

これが駆け引きの最大のポイントになります。

だから、一人で練習する時も、必ずGKの心理状態を意識してください。

次の動画は、メッシがGKのノイアーとの一対一でチップキックを決めたシーンですが、動画の後半はキーパー目線なので、GKの心理状態がよく分かります。

その時の駆け引きのコツは4つあります。

(1)GKが姿勢を低くするのを確認する
(2)躊躇をしない。
(3)シュートする直前に歩幅を小さくする。
(4)GKが前に出てきたら直ぐに蹴る。

次に、この4つのコツを順に解説します。

(1)GKが姿勢を低くするのを確認する

GKは一対一の時、グラウンダーのシュートに備えるために姿勢を低くするので、チップキックを蹴るとしたら、この時がベストタイミングです。

なぜなら、いったん姿勢を低くすると、浮いたボールに反応できないからです。

また、この時のドリブラーはトップスピードに近いので、最も蹴りやすいのはグラウンダーのシュートです(特にインサイドキック)。

もちろん、インステップ、カーブ、アウトフロントなどでも蹴れるでしょうが、その場合はいったんドリブルスピードを落とさないと上手く蹴れません。

そうなると、やはりGKは「グラウンダーではないか?」と予測して、姿勢を低くするのです。

つまり、このようにGKが姿勢を低くした状態を確認するのが、一つ目のコツですね。

実際にも、先ほどの動画のノイアーは、メッシが蹴る瞬間に片膝を付いていましたが、やはりグラウンダーのシュートを警戒したのでしょう。

だから、チップキックに反応出来ないのです。

(2)躊躇しない

チップキックの失敗例でよくありがちなのが、「蹴るか?どうか?」躊躇してタイミングを逃してしまうことです。

蹴ると決めたら失敗しても良い!と、思い切ってシュートするのが二つ目のコツです。

この場合、GKがシュートを予測して身構えるのは、相手がキックモーションに入った時です。

ところが、チップキックはドリブルの状態から直ぐにシュートを打てるので、GKにとっては、いつキックモーションに入ったのかが?全く分かりません。

そうした意味で、チップキックはゴールが決まりやすいシュートなのです。

先ほどの動画でも、メッシはボールに追いついてから2回タッチしましたが、その後はチップキックを蹴るまでタッチしていません。

そうするとノイアーはグラウンダーのボールを警戒して、体勢を低くすることくらいしか出来ないのです。

だから「失敗するのではないか…」などと、余計な躊躇は考えずに思い切ってチャレンジしましょう。

(3)シュート直前に歩幅を小さくする

チップキックでシュートする直前の歩幅は小さく(小刻みに)して、蹴るタイミングを合わせるのが三つ目のコツです。

こうした場合、GKは、いつシュートモーションに入るのか?という点に集中してるので緊張感が高まっています。

つまり歩幅を小さくすることは、結果的にGKにとっての心理的なプレッシャーになるわけです。

ちなみに、あなたがGKになったつもりで次の動画の「とも」の動きを見てください。

そうすると、「いつシュートを打つのか?」と考えながら、足元のボールの動きだけを見ていませんか?

その理由は、Gkの心理が、いつシュートモーションに入るのか?ということだけに集中するからです。

でも「歩幅を小さくしてタイミングを合わせる」と、キーパーにシュートモーションがバレてしまうのではないか?という疑問がありますよね。

でも、キーパーは、このような動作はあまり気にしていませんし、「いつ蹴るのか?」だけに集中しているのです。

先ほどの動画でも、メッシは徐々に歩幅を小さくしてタイミングを合わせていましたが、結局ノイアーはシュートを止められません。

だから、安心してチップキックを蹴ってください。

(4)GKが前に出てきたら直ぐに蹴る

チップキックを蹴ろうとした時に、GKが向かってきたとしたら直ぐにシュートしましょう。

これが四つ目のコツです。

その理由は、人間の動作特性にあります。

人間の動作は大きく分けて、上、下、前、後、左、右の6つに動きますが、その時、一方向に動き始めたら直ぐに別方向に動き直すことは出来ません。

だから、シュート直前でGKが前に出てきた時にチップキックを蹴ると、GKはすぐに上方向に反応出来ないのです(いったん前に動いたら、すぐには上に動き直せない)。

先ほどの動画でも、ノイアーはいったん低い姿勢で構えたので、すぐには浮いたボールに反応出来ず、かろうじて手を上げた程度です。

つまり、ドイツ代表のゴールキーパーでも、このような反応しか出来ないわけですね。

だから、GKが前に出てきた場合は直ぐに蹴ってしまいましょう。

もちろんチップキックだけではなく、インサイドでもトーキックでも、他の蹴り方に変えても大丈夫です。

なぜなら、蹴り方を変えるのも駆け引きの一つだからです。

以上のように、チップキックを練習する時は、必ずゴールキーパーとの駆け引きの4つのコツを意識してください。

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【まとめ】

これまで解説したチップキックの蹴り方は、きちんとコツを掴めば、それほど難しくはありません。

コツは3つあるので、たくさん練習してメッシのようなテクニックを身に付けましょう。
(1)膝抜きを使う
(2)親指と人差し指でボールを跳ね上げる
(3)ボールに追い付く

またGKとの駆け引きのコツは、4つあるのでこれもぜひ覚えてください。

(1)GKが姿勢を低くするのを確認する
(2)躊躇をしない。
(3)シュートする直前に歩幅を小さくする。
(4)GKが前に出てきた場合は直ぐに蹴る。

チップキックを習得すると、シュートのバリエーションが増えます。

ぜひ、練習して上手くなってください。

【画像引用:Youtube.com