クライフターンは、比較的簡単に覚えられるテクニックですが、意外と上手く出来ない人も多いと思います。
そこで今回はクライフターンの基本のやり方とコツ、キックフェイントと組み合わせる場合のコツ、現代サッカーに合った速いクライフターンのやり方などを徹底解説します。
クライフターンの基礎~応用までの全てが詰まった記事なので、ぜひお読みください。
※この記事は3つのページに分かれているので、順番に読んでも良いですし、直接それぞれのページを読んでいただいても結構です。
1ページ目(このページに書いてあります)
【クライフターンの基本】
2ページ目(←クリック!)
【クライフターンとキックフェイント】
3ページ目(←クリック!)
【現代サッカーに合った速いクライフターン】
【まとめ】
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【クライフターンの基本】
ここではクライフターンの基本のやり方、上手く成功させるコツ、速くターンする方法、タッチの場所などを解説します。
(1)基本のやり方
次の動画は、子供が最初に覚えるクライフターンのやり方ですね。
これくらいなら小学校低学年でも簡単に出来るように思えますが、なかなか上手く出来ない子も多いと思います
特に多い失敗は、軸足の裏にボールを通す時に「かかと」に当ててしまうことではないでしょうか?
その原因は、この時期の子供にとって、4号球のボールが大き過ぎるので仕方がないのかも知れません。
でも3つのコツを掴めば簡単に上手くなるので、次に詳しく解説しましょう。
(2)上手く成功するため3つのコツ
①ステップオーバーを覚える
クライフターンは、ステップオーバーのイメージでボールをまたぐ…、タッチする…の動作を順番に練習すれば簡単に覚えられます。
そこで、1つ目のコツとして、ステップオーバーを練習しましょう。
これは、後述のキックフェイントとの組み合わせを覚えるのにも役立ちます。
次の動画の最初~0:24までのシーンを参考にして、たくさん練習してください。
また、出来るだけ、大きくまたぐのも大切です。
試合中のクライフターンも、ジャンプするようにまたぐことが多いので、ぜひステップオーバーをたくさん練習しましょう。
②大きくまたいで親指でタッチ
2つ目のコツは、ステップオーバーのイメージを活かして、ボールを飛び越すつもりで大きくまたぎ、利き足の親指の横(または付け根辺り)でタッチしてください。
次の動画の0:11からのスローモーションを見るとよく分かります。
この場合、日本ではインサイドでタッチするようによく言われますが、あまり気にしなくて構いません。
なぜなら、インサイドよりも指でタッチした方がコントロールしやすいからです。
また小学校低学年のドリブルにとって、最も大切なことは指の繊細な感覚を覚えることです。
日本の指導では、この辺があいまいなので注意しましょう。
③利き足でボールを持つ
3つ目のコツは、利き足でボールを持つことです。
なぜなら先ほどの動画でも、常に利き足の前にボールがあるため(ボールは逆足から離れている)、逆足(動画では右足)でまたいだ時にボールがカカト(動画では左足)に当たり難くなるからです。
この場合、日本では幼少期から両足練習を続けるので、かえって利き足でボールを持ち続けるのが苦手です。
ところが、海外では利き足でボールを持つのが自然でかつ当たり前のことなので、幼児でも簡単にクライフターンを覚えてしまいます。
その点はぜひ参考にしてください。
以上が3つのコツですが、とても簡単なやり方なのでぜひ試してみてください。
さて上手く出来るようになったら、今度はクライフターンの動きを速くしましょう。
(3)速くターンする方法
クライフターンの動きを速くするためには、浮身を覚えましょう。
浮身を使うことで、クライフターンで体が「ぴょん!」と宙に浮いた状態でボールにタッチし、そのまま素早く次の動作に移ることが出来ます。
こうした浮身は一種の無重力状態なので、地面に着地している時のように摩擦抵抗を受けないため、クライフターンが速く出来るのです。
また着地の時に自然な膝抜きをしているので、膝をブレーキに使う必要がありません。
だからヒザの負担が少ないですし、クライフターンを終えた後の動作も速くなるのです。
この動作は、最初にご覧になった動画の実演者のクライフターンと比べるとその違いがハッキリします。
この方は、①地面に着地したまま、③膝と足首を使ってターンをするので浮身が全くありません。
これは何を意味するのか?というと、
① 地面に着地したままなので摩擦抵抗を受けて動きが遅い。
② 膝と足首の使い過ぎで故障の原因になる。
日本では、こうしたクライフターンが当たり前のようですが、将来のためにもぜひ改善しましょう。
(4)タッチの場所
クライフターンでタッチする場所は日本ではよくインサイドと言われますが、プロは親指を使うことが多いので、出来るだけ親指を使えるようにしましょう。
この場合、ぜひ覚えてほしい場所が2つあります。
一つ目は親指の付け根あたりです。
この場所は強いタッチが出来るので、クライフターンの後でボールを大きく動かす時に効果的です。
二つ目は親指の横です。
この場所はトラップのようなソフトなタッチになるので、クライフターンと同時にボールを足元に止める時に効果的です。
二つのタッチを使い分けることで、ボールコントロールが正確になると思います。
さて以上のようなクライフターンの基本を覚えたら、その応用編としてキックフェイントを組み合わせたやり方と2つのコツを解説します。
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