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キック

インフロントキックの正しい蹴リ方と練習法!【動画解説付き】

投稿日:2018年5月29日 更新日:

インフロントキックを蹴るクリスチアーノ・ロナウド
インフロントキックをいくら練習しても上手くならない、ボールが浮かない…、遠くに飛ばない…、蹴り方がよく分からない…。
そんな悩みを持つ子供はかなり多いでしょう。

このキックはインステップキックやインサイドキックなどのように、ボールに対して足の特定の場所を当てるというような蹴り方ではありません。

インフロントの面を使ってボールにバックスピンをかけるという、いわば「面」でインパクトする蹴り方です。
またそうすることでボールが高く浮いて遠くに飛ばせるのです。

そこで今回は私の息子「とも」の実演動画をふんだんに盛り込みながら、インフロントキックと他のキックとの違い、ボールが浮く仕組み、バックスピンのかけ方、遠くに飛ばす方法、助走のやり方、正しい蹴り方、練習方法などの全てを詳しく解説します。

1.インフロントキックとは?

インフロントキックはボールにバックスピンをかけるためにインフロントの面で擦り下げる蹴り方です。
またバックスピンはカーブと同じように回転をかけるということです。
子供にとってボールに回転をかけるという蹴り方は、それまでに覚えたインステップキックやインサイドキックに比べて格段に難易度が上がります。

こうした場合によくありがちなのが、インステップやインサイドを使ってボールの下の方をすくい上げるように蹴ってしまうことです。
これではバックスピンがかかるどころか、かえってドライブ回転になるので飛距離がほとんど出ません。

そこでインフロンキックの練習にあたっては、まず最初にインステップキックやインサイドキックと比較してその違いを正しく理解することが大切です。
そして、その次にボールにバックスピンをかける仕組みを覚えないと練習の効果は上がりません。

サッカーは単にボールを蹴っていれば上手くなるというものではありません。
頭を働かせて考えるスポーツです。

先ずはインステップ・インサイドキックとインフロントキックの蹴り方の違いをきちんと理解しましょう。
そして、その次にバックスピンの仕組みを覚えてください。
そのうえで今回の記事の後半部分で解説しているインフロントキックの蹴り方を練習することが大切です。

そうすることがインフロントキックの蹴り方を覚えるための最短最速の近道になります。

(1)蹴り方の比較

① インステップキックとインサイドキック

この二つのキックの特徴はボールの中心をピンポイントで蹴るという点で同じ部類の蹴り方です。

インステップキックはインステップ(足の甲)を使ってボールの中心を正確にミートすることで真っ直ぐに飛ばします。

インサイドキックもボールの中心を正確にインパクトします。

② インフロントキック

インフロントキックはインフロントの面を使って、ボールにバックスピンをかけて「ふわっ…」と浮かせる蹴り方です。
バックスピンとはボールを逆回転(下から上)させることにより、インパクト直後からボールの下側に上昇気流が発生し高く遠くに飛ばすのです。

(2)インパクトの違い

ここではインステップ・インサイドキックとインフロントキックのインパクトの違いを解説します。

① インパクトの方法

インステップキックとインフロントキックの最大の違いはインパクトの方法です。
インステップキックとインフロントキックのインパクトの比較画像

インステップキックの場合はボールを真っ直ぐに押し出す蹴り方です。

これに対してインフロントキックはボールにバックスピンを掛けるので上から下に擦り下げる蹴り方をします。
擦り下げる⇒擦るという蹴り方はカーブのキックと同じでボールに回転をかけるテクニックです。

ネット上や一般の書籍では未だに下からすくい上げる…と言う表現を使うケースが見られますが、この蹴り方ではドライブ回転がかかってボールが浮きません。
こうした点にはくれぐれもご注意ください。

なおインサイドキックはインステップキックと比べて蹴り方自体は異なりますが、ボールを真っ直ぐに押し出すという仕組みは同じです。
インサイドキックはインステップキックと同様にボールを真っ直ぐに押し出す蹴り方である旨の説明画像

② インパクトの瞬間のボールの変化

ここではインステップ・インサイドキックとインフロントキックのインパクトの瞬間を比べると、果たしてボールにどのような変化が生じているのか?という点を解説します。

ア.インステップ・インサイドキック

この2つのキックはボールの中心軸を通ってボール一個分だけ真っ直ぐに押し出します。
そのため、強いキックを蹴るとボールの中心が凹むような感覚が足に起こります。
ボールの中心が凹むような感覚が起きる旨の説明画像

イ.インフロントキック

このキックはインパクトの瞬間に1~2㎝程度擦り下げてバックスピンをかけます。
そのためインパクト直後にボールが足に乗って転がる感覚が起こります。
ボールが足に乗って転がる感覚が起きる旨の説明画像

以上のように、インステップやインサイドキックは点でインパクトすれば良いということで小学校低学年の子供にとっては比較的覚えやすい蹴り方でしょう。

ところが、小学校高学年になってインフロントキックを練習する場合はバックスピンというボールに回転をかける蹴り方を覚えなくてはなりません。

子供にとってはボールに回転を掛けるというサッカーのキックにとっての最初の難関に当たります。
ここはぜひとも解決していただきたいと思います。

そこで、次からはインフロントキックでボールにバックスピンをかけるとはどういうことなのか?という仕組みについて詳しく解説します。

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2.インフロントキックのバックスピンの仕組み

インフロントキックの練習をする場合、バックスピンをかける仕組みを理解すると早く覚えられます。
そこでこうした点を考えてみましょう。

(1)バックスピンとは何か?

バックスピンを簡単に説明するとボールが坂道を登るようなイメージのことです。
ボールが坂道を登るイメージ画像

この時、ボールを坂道の途中で止めて坂道そのものをエスカレーターの下りのように移動させたらどうなるでしょう?
やはりボールにバックスピンがかかって坂道を登ろうとします。

坂道がエスカレーターの下りのように移動してもボールにバックスピンがかかる旨の説明画像

それではこの坂道をヒトの足に例えたらどうようになるでしょう?
実はインフロントキックのダウンスイングがこれと同じ仕組みなのです。
ダウンスイングのイメージ画像

こちらの画像は先ほどご覧になったものです。
ボールが足に乗って転がる感覚が起きる旨の説明画像

先ほど解説した「インフロントキックはインパクトの瞬間に1~2㎝程度擦り下げてバックスピンをかけるため、インパクト直後にボールが足に乗って転がる感覚が起こる…。」という意味が改めてお分かりいただけのではないでしょうか?

そこで、次に実際に蹴っている画像を見ながらバックスピンでボールが浮くという仕組みを掘り下げて考えてみましょう。

(2)バックスピンでボールが浮くとは?

先ほどまでの解説の中でバックスピンをかける仕組みがご理解いただけたと思います。
ここでは実際に蹴っている画像を見ながらインパクトでボールが浮く仕組みを解説します。

① インパクト直前

次の画像はインフロントキックのインパクト直前の様子です。
インパクト直前の様子

蹴り足が少しブレていますがボールにインフロントの面を「点」で当てるのではありません。
ここから、さらに1~2㎝程度擦り下げるように蹴るのです。

次の裸足の画像をご覧いただくと良く分かりますが、ボールの中心からやや下の方をインフロントの面を使って擦り下げます。
インフロントの面を使って擦り下げる旨の説明画像

このように擦り下げることでボールがインフロントの面を転がる感覚が起きるのです。
インフロントの面を転がる感覚が起きる旨の説明画像

② インパクト直後

次の動画はインフロントキックの足の運びを撮影したものです。

次の画像はインフロントキックのインパクト直後の様子です。
やや分かり難いですが、この状態が先ほど解説した「ボールがインフロントの面を上に転がる…」ということです。
インパクト直後にボールがインフロントの面を上に転がる旨の説明画像

ボールがブレているのは蹴った瞬間に急激なバックスピンが掛かったためです。
このように急激なバックスピンがかかるとボールの下から上に向けて上昇気流が発生します。
それによってボールが浮くわけです。

次の画像は別角度から撮影したものです。
インパクトからフォロースルーまでの連続写真

中央の画像はインパクト直後の状態ですが、すでに地面からボール一個分だけ浮いている様子が分かります。

これもバックスピンによってボールが浮いたということなのです。

これに対してインステップキックやインサイドキックは「点」で押し出す蹴り方です。
インステップキックとインサイドキックのインパクトの瞬間の説明画像

こうのような蹴り方ではいくらボールの下をインパクトしても結局はすくい上げるようなキックになるだけです。
そうするとバックスピンのかかった「ふわっ」としたボールを蹴ることは出来ません。

以上がインフロントキックのバックスピンの仕組みです。

さて、次からはインフロントキックを遠くに飛ばす方法や練習方法などを順番に解説します。

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3.インフロントキックの蹴り方とボールを遠くに飛ばす方法

インフロントキックのバックスピンのかけ方が理解できたとしても実際の蹴り方が間違っていたら、ボールは遠くに飛びません。

そこでボールと足の当てる場所、キックの助走、キックフォーム、ボールを遠くに飛ばす方法などについて順に解説します。

(1)ボールと足の当てる場所

ここではインフロントキックで蹴る時のボールの当てる場所や足の当てる場所について解説します。

① ボールの当てる場所

インフロントキックを蹴る時はインフロントの面や親指の付け根でボールを擦り下げます。
またインパクトポイントから最低1~2㎝程度擦り下げるので、あまり下の方に足を当てると十分な擦り下げが出来ません。

だからボールの中心から数センチ程度下に当てるようにしましょう。
ボールの当てる場所の説明画像

この場合、ボールのサイズ(4号球と5号球)によって当てる場所が変わってきます。
また人によって足のサイズや形が違うので「中心から何センチ下…」ということも言い切れません。
そこで何度も蹴ってみて自分なりの当てる場所を見付けましょう。

② 足の当てる場所

インフロントキックでボールを蹴る時の足の当てる場所はふつうのインフロントの面と親指の付け根の2つあります。
2つの足の当てる場所

次の骨格画像を見ると、インフロントの面は5本の骨を束ねていることから反発力のある場所なので強いキックを蹴ることが出来ます。
親指の付け根は1本の骨なので反発力は少なく、それほど強いキックは蹴れません。
足の骨格(インフロント面と親指の付け根)の説明画像

それぞれの場所の特徴としては、

① インフロントの面
強いキックが蹴れる。
ボールを遠くに飛ばすことが出来る。
バックスピンの回転数は少ない。

② 親指の付け根
強いキックは蹴れない。
ボールはあまり遠くに飛ばない。
バックスピンの回転数が多い。

それぞれのバックスピンの回転数の違いは擦り下げる面の広さと関係します。
擦り下げる面の違いの説明画像

インフロントの面は3~4㎝程度なので蹴った時に足の上でボールが転がる距離は少なく、擦り下げる時間はほんのわずかです。

親指の付け根で蹴るとボールが親指の付け根から小指にかけての長い距離を転がるので、擦り下げている時間も長くなります。
また親指の付け根から小指にかけての面は広い平面状になっているので、擦り下げの接地面積も大きくなります。
親指の付け根から小指にかけての面の説明画像

親指の付け根でインフロントキックを蹴ると、バックスピンがよくかかった「ふわっと」としたボールになると言われますが、実はこうした仕組みによるものなのです。

ちなみに「とも」の足は甲高・幅広なので、インフロントの面が広く親指の付け根~小指までの面(先ほどのコントロールタッチの面)も広いです。
そうするとインフロントキックで蹴った時のバックスピンの回転数は他の選手よりも多くなるため、滞空時間が長く飛距離のあるボールを蹴ることが出来ます。

(2)キックの助走

① 助走の入り方と角度

助走はボールの飛ぶ方向に対して斜め後ろから入るものとされています。
ところがボールの飛ぶ方向というのは意外と大ざっぱな考え方です。
なぜならボールの方向は、助走のスタート地点と実際に蹴る地点では見た目の誤差が生じるからです。

キックを蹴った時に狙ったところにコントロールできない原因の多くは、この点の勘違いによるものです。

一方、ボールの方向は軸足のつま先の向きと一致するので本来であれば軸足を基準に考えるべきです。
助走の入り方と角度の説明画像
そこでインフロントキックを練習する時は、毎回ボールの後ろに立って必ず飛ぶ方向を確認してください。

そうすることで自分に合ったキックの助走の入り方・角度などと同時に、正確なボールコントロールも身に付きます。

ちなみに「とも」の助走はほぼ一歩ですが、斜め後ろと言うよりもやや横方向から入ります。

下図の「A」で表記した軸足の向きに合わせて蹴りますが、助走のスタート地点「B」では急激に体幹をひねって半回転するという遠心力を使うので、斜め後ろよりも横方向から入る方が蹴りやすいのでしょう。
助走からインパクトまでの連続写真
ちなみに体の回転を使った蹴り方は中村俊輔と似ているので、非力な子供にはぜひ覚えてほしいですね。

② 助走は一歩で蹴れるようにする

インフロントキックはボールを遠くに飛ばす蹴り方です
例えば、自陣からFWにロングボールを蹴ったりサイドチェンジに使ったりします(小学生年代であれば、ゴールキックやコーナーキックで使う場合もある)。

ところが、現代サッカーはコンパクトなために密集地域で蹴る場合も多いです。
例えばサイドチェンジは狭い場所から広い場所へのキックですが、そもそも蹴る場所自体が密集していて狭いエリアです。
助走は一歩で蹴れるようにする旨の説明画像

蹴る場所自体が狭いということは2歩も3歩も助走を取ることは難しいでしょう。
最悪の場合、相手のDFのプレスがかかってボールが奪われてしまいます。

またキックの助走というのは、実は蹴る直前の一歩を大きくすれば十分なので2歩も3歩も必要ないのです。
これは練習すれば誰でも身に付くテクニックです。
子供たちには、ぜひ一歩の助走で蹴れるようになってほしいと思います。
一歩で蹴る連続写真
参考記事:サッカーのキックの助走は何歩で?動画と画像で詳しく解説

(3)キックフォーム

次の画像はバックスイングからフィニッシュまでの様子です。
バックスイングからフィニッシュまでの連続写真

特にご注意いただきたいのがインステップキックとのフォームの違いです。
インステップキックとのフォームの違いを示す比較画像

インステップキックは蹴り足のインステップを垂直に近い状態にします。
そうすると身体がやや立った状態でインパクトします。
なぜなら、そうしないとつま先が地面に当たってしまうからです。
どちらかと言えば地面と水平に蹴り出すというイメージです。

ところが、インフロントキックは足首を曲げてボールの中心から少し下側を擦り下げます。
そのためにダウンスイングになるのでインパクトの姿勢が軸足側に傾きます。

この場合のダウンスイングとは上から下に蹴るイメージです。

これによってインパクトの瞬間に身体が沈み込むような姿勢になるわけです。

またバックスイングは大きく取るようにしてください。
そうすることで飛距離が伸びます。

(4)ボールを遠くに飛ばす方法

サッカーは足だけを使うスポーツではありません。
ボールを遠くに飛ばすためには全身を使った蹴り方が必要です。
そこでインフロントキックの蹴り方を補強するための方法を解説します。

① 筋肉の伸張反射

伸張反射とは、急激に伸ばされた筋肉が元に戻ろうとして収縮する反射運動です。
この作用は通常の反射神経の流れと同様に、例えば熱いものを触った時にすぐに手を離す…という動作と全く同じです。

キックの場合はバックスイングの時に様々な筋肉の伸張が起きます。
主な筋肉としては上腕筋、大胸筋、腹斜筋、腸腰筋、大腿四頭筋などです。
筋肉の伸張反射の説明画像
これらの筋肉はフォロースルーにかけて急激に収縮します。

つまり、バックスイングからフォロースルーにかけての筋肉の伸張から収縮という急激な巻き戻し作用を使ってボールを蹴るということです。

バックスイングを取る時は全身を大きく使うことを意識してください。
そうすることで筋肉の伸張から収縮までの作用も大きくなります。

また伸張反射は脳の手前の脊髄で対応するので反応スピードがとても速いです。
そうすると筋肉に力を入れて蹴るよりも、インパクトスピードが格段に上がって強いキックが蹴れるのです。

参考記事:伸張反射はサッカーのプレーを劇的に改善!最新理論を紹介

② 上半身のバネ作用

上半身のうち特に背骨を使ったバネ作用はサッカーの様々なプレーに応用できます。

キックの時のバネ作用はバックスイングに入る前(ワップダウン)→バックスイング(ワップアップ)までの、ほんの少し身体を縮めてから伸ばすまでの動き。

バックスイング→フォロースルーまでの身体を弓なりに反らせてから元に戻そうとする動きの2種類のバネ作用があります。

次の画像はバックスイングの時に身体を反らした弓なりの姿勢です。
バックスイングで身体を反らした画像

次の画像は背骨のバネが戻ろうとして急激に巻き戻しを起こす様子です。
背骨のバネが急激に巻き戻しを起こす画像

こうしたバネ作用を効果的に利用することで強いキックが蹴れるのです。

特にバックスイングの時の弓なりの姿勢を大きくすると背骨のバネの反発が大きくなります。

参考記事:バネ作用でサッカーがレベルアップ!ドリブルやキックに効果抜群

③ 足の重さと遠心力を使う

インフロントキックで足の遠心力と重さを使うとスピードとパワーを生み出します。
なぜなら、遠心力によるエネルギーがボールに伝わることで、早く、遠くに飛ぶからです。
また、蹴る時に足の重さを使うとインパクトのパワーを生み出します。
足の重さと遠心力を使う旨の説明画像

遠心力とは足の縦回転運動のエネルギーを利用するということです。
足の重さは片足あたり体重の約18%なので、体重が60㎏のヒトの場合は約10㎏の重さをパワーに変えるということになります。
足の遠心力と重さを使う時はリラックスして軽く蹴った方がボールが速く遠くに飛びます。
参考記事:サッカーの正しい蹴り方!ヒザを強く速く振るのは間違い?

以上がインフロントキックの蹴り方とボールを遠くに飛ばす方法です。

これを踏まえて次に練習方法を紹介します。
初心者でも出来る簡単な方法なのでぜひ参考にしてください。

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4.練習方法

インフロントキックの練習は単にボールを蹴るだけでは上手くなりません。
そうした蹴り方をサポートするための練習メニューを組むことが大切です。

(1)利き足リフティング

海外と日本の選手のキックフォームを比べるとそれほど大きな違いはありませんが、一点だけ指摘するとしたら体幹と軸足の強さにあります。
そこで正確で強くて飛距離のあるボールを蹴るための練習が必要です。

また強くて遠くに飛ばすキックを蹴るということは身体に強い遠心力をかけることです。
そうした場合、体幹や軸足が貧弱な状態ではキックフォームが安定しません。

そうした意味では利き足リフティングで体幹や軸足を鍛えることが最も効果的です。
これから紹介するリフティングはいずれも1000回を目指しましょう。

特におすすめなのが、次のちょんちょんリフティングです。

テニスボールやスーパーボールを使ったリフティングもおススメです。

インステップリフティングもやってみましょう。

インステップ、アウトサイド、インサイド、頭、胸、太ももなど、身体のいろいろなところを使ったコンビネーションもやってみましょう。


参考記事:サッカーのキックと体幹・軸足の強化!効果的な練習法

体幹と軸足が強化されるとフィニッシュで蹴り足が横方向に流れるようになります。
そうすると飛距離が伸びますし、ボールコントロールが安定します。
フィニッシュで蹴り足が横方向に流れる様子

次のように蹴り足が前に流れるようでは軸足がグラ付いている証拠です。
これではボールコントロールが安定しないので狙ったところに正確に蹴れません。
インフロントキックは単に遠くに飛ばせばよいというわけではなく、ピンポイントで正確なコントロールも必要なのです。
蹴り足が前に流れる様子

特に日本人は世界的に見てもこの部分の強化が遅れています。
あなたの子供さんがプロを目指すのであれば、この部分は絶対に鍛えておくべきです。

なおここで紹介したリフティングは全て利き足だけを使ってください。
いくら両足でリフティングしても、歩いたり足踏みしたりする動作と同じなので体幹や軸足は鍛えられません。
参考記事:利き足リフティングの効果は3つ!両足練習は役立たず?

(2)スイングの素振り

次の動画を参考にしてキックフォームのスイングを素振りしてください。

この練習の目的は正確なキックフォームを身に付けることですが、それだけではありません。

全身をリラックスして素振りすることで、
・筋肉の伸張反射
・背骨のバネ作用
・足の重さ
・足の遠心力
この4つが身に付くことから飛距離が格段にアップします。

この時の注意点は、次の3つです。

・筋肉に力を入れてはいけません。
力を入れてしまうと先ほどの4つが使えなくなるからです。

・上から下に蹴るイメージを持ってダウンスイングをしてください。
ダウンスイングを覚えることでインパクトでの擦り下げがスムーズに出来ます。

・フィニッシュの時、蹴り足が軸足のヒザよりも上に上がり過ぎないようにしてください。
蹴り足が上がり過ぎると、すくい上げるようなキックになりボールにドライブ回転がかってしまいます。
そうするとバックスピンが掛かり難くなってしまうからです。

この練習は野球のバッターが素振りするのと同じことです。
単にボールを蹴るよりも何倍もの効果があります。
地味な練習ですがぜひやってみてください。

(3)バックスピンの感覚を掴む

親指の付け根を使ってボールを擦り下げるようにダウンスイングで蹴りましょう。
距離は5~6mから始めてください。

先ほどの利き足リフティングを続けると体幹と軸足が安定します。
そうすると、これに比例して5~6mから始めたインフロントキックの飛距離がだんだんと伸びて来ます。

ただし先ほどの利き足リフティングをしないで、このキック練習しても全く効果はないものとお考えください。

小学校低学年であれば次のように自宅でも出来ます。
先ずは2~3mの距離から始めてください。

(4)一本歯下駄トレーニング

体のバネ作用と筋肉の伸張反射を身に付けるためには一本歯下駄トレーニングも最適です。

一本歯下駄トレーニングが身体能力をアップさせる理由は5つあります。
・バランス感覚が身に付く。
・全身のバネ作用が覚醒する。
・高重心になる。
・足のアーチと足指が鍛えられる。
・二軸動作が身に付く。

このトレーニングはリラックスして行うものです。
また、リラックスすることで筋肉の伸張反射が起こりやすくなります。
そうするバネ作用と筋肉の伸張反射の相互作用によって、強くて飛距離のあるインフロンキックが蹴れるようになるわけです。

ちなみにワップダウンやワップアップの動きは、次の動画の0:59からのシーンを参考にしてください。
※ただし、このトレーニングは下駄を履かなくても動作を真似るだけで一定の効果はあります。

参考記事
一本歯下駄トレーニングの練習メニューおすすめ22選!
一本歯下駄トレーニングが身体能力アップに役立つ5つの理由!

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5.まとめ

これまでインフロントキックの蹴り方として、インステップキックやインサイドキックとの違い、ボールが浮く仕組み、バックスピンのかけ方、遠くに飛ばす方法など、正しい蹴り方の全てを詳しく解説しました。

小学校低学年の子供にとってはインステップやインサイドキックは比較的蹴りやすいでしょう。
ところが、小学校高学年になってインフロントキックを覚える場合はバックスピンというボールに回転をかける蹴り方を覚えなくてはなりません。

そうするといくら練習しても上手くならない、ボールが浮かない…、遠くに飛ばない…、ボールや足の当てる場所がよく分からない…。
そんな悩みを持つ子供がかなり多くなると思います。

やはり子供にとってはボールに回転を掛けるというサッカーのキックにとっての最初の難関に当たります。

ここはぜひとも解決する手助けをしたい…。
そうした想いから今回の記事を書いたのですが、結果としてかなりボリュームが多くなってしまいました。

でも巷に出回っているような、いい加減な情報ではありません。

本当に役に立つ内容を厳選してお伝えしています。

そうした意味では全国のサッカー少年・少女への参考にしていただきたいと考えています。

今回の記事をお読みになったお父さんやお母さんたちも自信を持って子供さんたちに伝えてあげてください。

一人でも多くの子供たちがインフロントキックを上手く蹴れるように願っています。

【画像引用:Youtube.com

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-キック

執筆者:


  1. サッカー大学生 より:

    ともパパさん、どうもご無沙汰してます。

    ここ最近、斜めに回転をかけるフリーキックを練習しています。

    しかし、全く斜めに回転がかかりません。

    以前のサイトで、ベッカムの蹴り方を紹介しているタイツ先生の動画を見て練習しています。

    斜めに回転がかかるには何を一番意識したら良いのでしょうか?

    足を重さとして利用出来るよう一本歯下駄を使ってタイツ先生のフォームの真似をしてはいるのですが、、、

    あと、インパクトするのはボールのどの辺りでしょうか?
    また、蹴る足はインフロントでしょうか?

    • ともパパ より:

      斜めに回転がかかるには何を一番意識したら良いのでしょうか?
      →斜め上に向かって擦り上げるのが簡単です。
      横回転がかけられるのであればすぐに出来ると思います。

      あと、インパクトするのはボールのどの辺りでしょうか?
      →ボールの中心から5mm~1㎝下で、そこから利き足側に5mm~1㎝になります。
      でも、足のサイズや形状によってかなり違って来ると思います。

      また、蹴る足はインフロントでしょうか?
      →そのとおりです。それが最も簡単な蹴り方です。
      中村俊輔などはインサイドで蹴るようですが、難しいのでマネはしない方が良いでしょう。

      • サッカー大学生 より:

        返信ありがとうございます。

        やはりインフロントなんですね。今までインステップやインサイドの方を重点的にやって来たので、インフロントに当てるのが結構難しいです。インフロントに当てようと思っても、違うところに当たってたりします笑

        擦り上げる感覚はあまりなかったので、「ボールを蹴るというより擦るという意識」で練習してみます。

        ボールの蹴るポイントはボールの中心よりなんですね。ボールのもっと下(底)の方を蹴るのかと思っていました。

      • ともパパ より:

        カーブキックはかなり時間がかかると思います。
        また、人によって蹴り方はいろいろあります。
        ご自分にあった蹴り方を見付けるのも大切です。
        気長にやってみるくらいの方が上手く行くと思います。

      • サッカー大学生 より:

        ともパパさん
        こんばんわ

        練習してようやく、たまにですが斜めの回転がかかったキックを蹴れるようになりました。

        動画:
        https://youtu.be/o67VJlEXX1w

        しかし、上の動画の失敗例のような低くて強烈に斜め回転がかかったミスキックもあります。自分としては毎回同じように蹴っているつもりなのですが、ボールの軌道が違うっていうことは同じように蹴れていないって言うことですよね。。。

        毎回、最高のボールを蹴れるようになるにはどうすれば良いのでしょうか?

      • ともパパ より:

        先ず、失敗したケースからですが、これはインサイドに当たっていると思います。
        こうしたケースの問題としては、キックの安定感、キック力にあります。
        それと、キックモーションはメッシと同じようにバックスイングが大きくて良いと思います。

        ただし、インパクトポイントはあと5mmずつ下げながら調整してみてください。
        そうするとFKの壁を超えるシュートが蹴れるはずです。

        なお、以下のトレーニングを毎日続けてください。

        1.軸の強化
        ちょんちょんリフティングは、毎日、連続で最低1500回は必要です。
        「とも」はほぼ毎日テニスボールでやりますが、1回でもボールを落としたら、1からスタートします。
        もちろん何度か失敗することもあるので、1日の通算では2000~5000回は最低やっていると思います。

        見たところ、軸足が蹴り足の遠心力に負けていますね。
        フィニッシュの時、軸足が体を支えきれていません。
        次の動画の1:35からのシーンで「とも」のキックモーションが見れます。
        この程度の軸の強さは絶対必要です。
        https://www.youtube.com/watch?v=CMBLpZJMv5U&t=17s

        2.スイングスピードが遅い。
        腸腰筋のトレーニングをしてください。
        メニューは3つだけで良いので、記事を参照してください。
        ご自身は大人の身体なので、出来るだけ多くのセット数にしてください。
        腸腰筋を足の一部のように使えると良いです。

        3.身体のバネ作用と伸張反射を意識してください。
        これは、インフロントキックの記事のどおりの内容で結構です。
        なお、フルパワーの50~60%程度の力でインフロントキックを蹴って、だいたい50mくらいの飛距離が出ないと試合で使えるカーブは蹴れないと思います。

      • サッカー大学生 より:

        返信ありがとうございます。

        軸の強化をしたいと思います。1500回も落とさずに続けるのがすごいですね。200回を超えると、両足が疲れて、足が動かなってボールを落としてしまいます。。。

        腸腰筋のトレーニングも始めたいと思います。

      • ともパパ より:

        軸を強化すると、キック、ドリブル、トラップとも安定感がアップします。
        ちょんちょん以外にも、ふだんの何気ない空いた時間で、フラミンゴみたいに片足立ちケンケンをしても良いです。
        ※ちょんちょんをする時は、ハムストリングも意識してください。単に意識するだけで結構です。意識するだけで鍛えられますので…。

        それと、言い忘れてしまいましたが、カーブのインパクトポイントで利き足リフティングもやってください。
        インステップリフティングの要領で、単に上に蹴り上げる程度で良いです。
        最初は、ボールがあっちこっち行ってしまい、10回やるのも大変ですが、軸を強化すると回数が増えるはずです。
        この練習法はインパクトポイントの感覚を繊細にすることが目的です。
        ※このリフティングは無回転にはなりません。かなり回転します。