(3)キックフォーム
キックフォームで大切な点は、ボールにバックスピンをかけるために、ダウンスイング(擦り下げ)を意識することです。
次の画像は、バックスイングからフィニッシュまでの様子です。
特にご注意いただきたいのが、インステップキックとのフォームの違いです。
インステップキックはボールを地面と水平に押し出すために、上体と足首をやや垂直に立ててインパクトします。
これに対してインフロントキックは、ダウンスイングをするために、上体を軸足側に傾け、足首を少し横に開いて擦り下げます。
またバックスイングを大きく取ることで、飛距離が伸びます。
(4)ボールを遠くに飛ばす方法
インフロントキックでボールを遠くに飛ばすためには、特に全身を使った蹴り方が必要です。
そこで、次に、筋肉の伸張反射、上半身のバネ作用、足の重さと遠心力を使う方法を解説します。
① 筋肉の伸張反射
伸張反射とは、筋肉の伸び縮みの反射運動のことで、これは反射神経と同様に熱い物を触った時にすぐに手を離す…と同じくらいに素早い動作が起きます。
つまり、この筋肉の伸び縮みの反射作用(ゴムの伸び縮みと同じ)をキックに活かして、パワーとスピードを発揮するわけですね。
特にバックスイングの時に伸びる筋肉は、上腕筋、大胸筋、腹斜筋、腸腰筋、大腿四頭筋などで、これらの筋肉がフォロースルーにかけて急激に縮みます(急激に巻き戻される)。
そうすると筋肉に力を入れて蹴るよりも、インパクトスピードが格段に上がって強いキックが蹴れるのです。
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② 上半身のバネ作用
上半身のバネ作用とは、バックスイング(体を反らす)→フォロースルー(巻き戻す)までの板バネのような背骨の曲げ伸ばしをキックのパワーに利用するものです。
特にバックスイングの時の弓なりの姿勢を大きくすると、背骨のバネの反発が大きくなって、強いキックを蹴ることが出来ます。
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③ 足の重さと遠心力を使う
インフロントキックで足の遠心力と重さを使うと、運動エネルギーがボールに伝わって強く遠くに飛ばすことが出来ます。
この場合の遠心力とは、足の縦回転運動のエネルギーを利用するということです。
また、足の重さは、片足あたり体重の約18%なので、体重が60㎏のヒトの場合は約10㎏の重さをパワーに変えるということになります。
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以上がインフロントキックの蹴り方とボールを遠くに飛ばす方法です。
さて次は、初心者でも出来る簡単な練習法を解説します。
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