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キック

インサイドキックの正しい蹴り方と練習法!

投稿日:2018年5月17日 更新日:

イニエスタのインサイドキック

インサイドキックが上手くなるたかったら、海外のサッカー選手の正しい蹴り方を覚えましょう。

日本の指導者は、いまだにパター型の間違った蹴り方が多いので参考になりません。

パター型のインサイドキックの問題点は、
・上体と軸足を蹴る方向に向ける。
・股関節を使って蹴る。
・パス&ゴーがやり難い。
これでは、いつまで経っても海外のサッカーに追い付きません。

正しいインサイドキックは、
・軸足をやや内側に向ける。
・体幹のひねりを使って蹴る。
・パス&ゴーがスムーズ。

そこで、今回はパター型の間違った蹴り方と正しいインサイドキック、パスを正確にするための練習法について、詳しく解説します。

1.パター型のインサイドキックとは

ここではパター型の間違ったインサイドキックには、どのような問題があるのか?と言う点を詳しく解説します。

次の動画をご覧になるとよく分かりますが、パター型のインサイドキックには3つの特徴があります。

(1)上体と軸足を蹴る方向に向ける
(2)股関節を使って蹴る
(3)パス&ゴーがやり難い

パター型のインサイドキックの3つの特徴

いずれもサッカーのプレーにとっては大きな問題です。

そこで次にこうした3つの問題を順に考えてみましょう。

(1)上体と軸足を蹴る方向に向ける

インサイドキックで蹴る方向に上体と軸足を向けることは、2つの点で問題があります。

①相手にパスコースが分かってしまう

現代のサッカーはとてもコンパクトな状況で試合をします。
そうなるとパター型のインサイドキックでは相手にパスカットされやすくなります。

例えば、次の画像でAがBにパスをしようとします。

パター型のインサイドキックで蹴った時にパスカットされるイメージ

その時、Aがパター型のインサイドキックだとしたら、Bに上体と軸足のつま先を向けることになります。
それを見た相手チームのCはパスコースを見破ってパスカット出来るのです。

つまり軸足を蹴る方向に向ける…という蹴り方は、相手にパスコースを教えるようなものなのです。

②蹴り分けが出来ない

そもそもパター型のインサイドキックで蹴る選手は、幼少期から「上体と軸足を蹴る方向に!」と指導されてきたはずです。
そうすると上体と軸足を向けた方向にしか蹴ることが出来ません。
これはインパクトの直前で蹴り分けが出来ないことを意味します。

また上体を蹴る方向に向けるということは、海外の選手のように体幹をひねってパスコースを変えることも出来ません。

例:カゼミーロ(ブラジル代表)
この蹴り方はインパクト直前にパスコースを変えています。

カゼミーロのインサイドキック

このようにインサイドキックで蹴りたい方向に上体と軸足を向けることは、いろいろな問題が起きます。

それでは次に2つ目の問題点である、股関節を使っ蹴り方について考えてみましょう。

(2)股関節を使って蹴る

パター型のインサイドキックは、ヒザ振りではなく股関節の振り幅と筋肉の強さを利用します。
そうすると人体特性と医学的な面から2つの問題が起きます。

①人体特性の問題

最初にご覧になった動画ではインサイドキックはストロークを長くする…と指導しています。
これは上体を立てたままで股関節を前後に大きく振ることを意味します。

股関節を前後に大きく振る様子

実際にやって見ると分かりますが、上体を立てて股関節を前後に大きく振るという動作は股関節にかなりの負担になります。
そうなるとこうした負担を緩和するため、フォロースルーで無意識のうちにそっくり返ります。

次の動画では大学の先生が実演していますが、やはりフォロースルーでそっくり返ったインサイドキックをしています。

このようにそっくり返ってしまうのは、股関節の負担を避けるという無意識下で起きた人体特性なのです。

②医学的問題

次の画像は最初にご覧いただいた動画のコーチのバックスイングからフォロースルーまでの動きを、私の息子「とも」が真似たものです。
足首を直角に開いた90°の外旋の状態でスイングしています。

足首を直角に開いた90°の外旋の状態でスイング

これは何を意味すると思いますか?
パター型のインサイドキックを医学的に考えると、股関節の正常な可動域をはるかに超えた状態でスイングしているということです。
つまり股関節に負担を掛け過ぎているのです。

この状態で強いキックを蹴ろうとすると、股関節の周囲の筋肉に損傷を起こす恐れがあります。

またこのような動作を長期間続けると、グロインペイン症候群になる可能性も極めて高いです。
グロインペイン症候群とは股関節周辺の痛みのことです。
サッカー選手では長谷部誠、中村俊輔、中田英寿などが、この症例で悩みました。

こうしたことは実は股関節の可動域と深く関係します。

そこで可動域の問題を肩関節と比べながら考えてみましょう。

先ずは股関節です。
股関節は大腿骨と骨盤を結んだ関節です。

股関節の骨格図

大腿骨の付け根の部分にはボール型の球状関節があります。
この球状関節を使うことで、股関節を曲げたり回したりすることが出来るのです。
ところが、この球状関節は骨盤に深く入り込んでいるため、肩関節に比べると可動域が制限されています。

一方、肩関節は球状関節が浅く入り込んでいるので、可動域がとても広くなっています。
実際に大きく腕を回したり出来るのは、こうした肩関節の可動域の柔軟な構造によるものなのです。

肩関節の骨格図

それではどうして股関節の可動域が制限されていると思いますか?

それはヒトの股関節が、歩いたり走ったりする動作に限定して進化したからです。

そうした場合、歩いたり走ったりする動作はヒザとつま先を真っ直ぐ前に向けます。
これをサッカーの蹴り方に例えると、インステップキックのように蹴り足のつま先とヒザを前に向けるのが自然な動作だと言えるはずです。

ということは先ほどの「とも」の画像のように、足首を開いた90°の外旋の状態でスイングする…という動作は生物学的にも医学的にも問題のある蹴り方なのです。

そればかりではありません。
長年、こうしたインサイドキックを続けるとケガの発症にも繋がるのです。

このような問題の多いパター型のインサイドキックですが、その他にもパス&ゴーがやり難いという特徴があります。
そこで次にこの点を詳しく考えてみましょう。

(3)パス&ゴーがやり難い

次の画像はパター型のインサイドキックで、最初にご覧いただいた動画のコーチのバックスイングからフォロースルーまでの動きを真似たものです。

パター型のインサイドキックの真似

この蹴り方ではパス&ゴーに向きませんが、頑張って上体を起こせば何とかなるでしょう。
例えば最初の動画に出てきたコーチが、子供たちの頭を抑えて無理に上体を立てさせていましたが、これを続ければ何とかパス&ゴーが出来る…という意味です。

子供の頭を抑えて無理に上体を立てる

ところがこうしたインサイドキックでは、股関節をさらに痛めやすくなるのは明らかです。
なぜなら上体を無理に立てるということが、股関節の可動域を無視した窮屈な姿勢だからです。

窮屈に感じる理由は足首を90°に開いて外旋した状態で、上体を立てると股関節の可動域が平常時よりも狭くなるからです。
股関節の可動域の変化

股関節を前方向に曲げる場合の可動域は平常時で120~130°です。
ところが足首を90°に外旋すると、せいぜい頑張っても45~60°くらいになります。

どうしてこうなるのか?というと、先ほども解説したとおり歩いたり走ったりするというヒトの基本的な動作が、ヒザとつま先を真っ直ぐ前に向けることを想定して進化したからです。
つまり足首を90°に開いて外旋した状態で股関節を大きくスイングして蹴るというのは、どのように考えても非科学的なのです。

以上のように窮屈な状態で蹴って…、さらに頑張って上体を立て直す…。
こうしたことを続けていたらスムーズなパス&ゴーは出来ません。

さて、これまで説明したとおりパター型の間違ったインサイドキックにはいろいろな問題があります。
そこで、次に正しいインサイドキックについて解説します。

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2.インサイドキックの正しい蹴り方

次の動画は私の息子「とも」のインサイドキックの蹴り方です。
海外の多くの選手は、ほぼ同じような蹴り方をしています。

正しいインサイドキックの特徴ですが、
(1)軸足をやや内側に向ける
(2)体幹ひねりを使って蹴る
(3)パス&ゴーがスムーズ
このように3つあります。

いずれもサッカーのプレーにとっては大きなメリットです。

そこで次にこうした3つの特徴を順に解説します。

(1)軸足をやや内側に向ける

インサイドキックの正しい蹴り方は軸足をやや内側に向けることで、2つのメリットがあります。

①強いインサイドキックを蹴ることが出来る

軸足を内側に向けるのはタニラダーでいう「パワーポジション」の姿勢と同じです。
パワーポジションはヒザをロックするという身体が開かない半身の姿勢なので、力を一点に集中させることが出来ます。

だから、力が入りやすく強いキックが蹴れるのです。

実際に蹴ってみると分かりますが、自然なヒザ振りが出来ますしパター型のような股関節の負担もありません。
ヒザをロック

②相手にパスコースを見破られない

正しいインサイドキックは軸足を蹴る方向ではなく、少し内側に向けます。

インサイドキックの連続写真

こうしたフォームの場合、相手はどこに蹴るのか分かりません。
そうするとパスコ―スを見破られないので安全なパスを出すことが出来ます。

またインパクトの直前までにインサイドの面を作れば良く、ボールを半分押し出す程度で強いキックが蹴れるのです。
ボールを押し出すイメージ

海外の多くの選手たちも軸足をやや内側に向けたインサイドキックが多いです。
特にボランチの選手はパスの精度が必要なので、相手にパスコースを見破られるとパスカットされてしまいます。
だから、こうした相手を騙すようなフォームになったのでしょう。

トニ・クロース:ドイツ代表

軸足のつま先は、やや内側を向いています。

トニ・クロースの蹴り方

ブスケツ:スペイン代表

やはり、軸足のつま先は少し内側を向いています。
そもそもスペイン人はパター型のような窮屈なインサイドキックは嫌がります。

ブスケツの蹴り方

(2)体幹ひねりを使って蹴る

インサイドキックは、どのような蹴り方でもバックスイングが少ないという特徴があります。
その理由は助走の距離が少なく、ほぼ一歩で蹴るからです。

そうした場合、体幹ひねりを使うことで3つのメリットが生れます。
そこで次にこの点を詳しく解説します。

①筋肉の伸張反射を使える

体幹ひねりを使うとバックスイングの大きさに関わらず、強く、遠くに蹴ることが出来ます。
その理由は筋肉の伸張反射が使えるからです。

筋肉の伸張反射を使った蹴り方

伸張反射とは、急激に伸ばされた筋肉が元に戻ろうとして収縮する反射運動です。
伸ばしたゴムが急激に縮む仕組みと同じです。
この作用は、例えば熱いものを触った時にすぐに手を離す…という反射神経の作用です。
だからスピーディーな反射動作が起こるのです。

参考記事:伸張反射はサッカーのプレーを劇的に改善!最新理論を紹介

筋肉の伸張反射を利用する時は、バックスイングで主に大胸筋や大腿四頭筋などを伸ばします。
そしてフォローするにかけてこれらの筋肉が急激に収縮し、大きなパワーを生み出すのです。

実際には骨格のバネ作用、足の遠心力や重さなどの作用も合わさるので、爆発的なパワーを生み出します。

参考記事
バネ作用でサッカーがレベルアップ!ドリブルやキックに効果抜群
サッカーの正しい蹴り方!ヒザを強く速く振るのは間違い?

②蹴り分けが簡単に出来る

体幹ひねりを使うと身体の向きを簡単に変えることが出来るので、蹴り分けがスムーズになります。

そうすると私の息子「とも」のように、インパクトの直前でパスコースを変えるような蹴り分けが簡単に出来るのです。

蹴り分けの連続写真

③股関節の負担がない

体幹ひねりを使った蹴り方は、パター型のインサイドキックのような股関節の負担は全くありません。
なぜならヒザ振りが自然だからです。

自然なヒザ振り

そうすると、次の画像のパター型のようにインサイドの面を作ったままで股関節をスイングする必要は一切ありません。
パター型の蹴り方

(3)パス&ゴーがスムーズ

正しいインサイドキックは蹴り終えてもバランスを崩すことはありません。
そうすると直立姿勢を保てるので蹴り足が自然に前に出ます。
つまり、蹴り足が一歩目になってパス&ゴーがスムーズになるということです。

パス&ゴーの連続写真

現代サッカーはスピード化しているので、パスを出したら直ぐに次のスペースに移動する必要があります。
つまりパス&ゴーは絶対に必要なプレーなのです。

そうした意味でも、ぜひ正しいインサイドキックを覚えてください。

(4)インサイドキックの当てる場所

最後になりますが、インサイドキックの当てる場所について解説します。
これはU12~U13くらいまでに、最低でも3箇所は覚えてほしいです。

足の当てる場所(3カ所)

①一般的なインサイドの面(蹴りやすいポイントで良い)→10~20m程度の距離を蹴る。

②インフロント⇒カーブ回転をかける。
厳密に言えばインサイドキックではありませんが、パスの種類を増やす意味でぜひ覚えましょう。

③くるぶしの近く→20m以上の長い距離を蹴る。

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3.インサイドキックの練習法

インサイドキックを使ったパス練習は試合を想定したメニューを組むべきです
その場合のポイントは2つです。
・キックの直前で左右のどちらかに蹴り分けること。
・狙った場所に正確に蹴ること。

次の動画は「とも」と実演したインサイドキックの基本的なパス練習のメニューです。

インサイドキックの練習メニューのポイントは、3つあります。
(1)左右の蹴り分け
(2)プレスからの蹴り分け
(3)マト当て

そこで次に3つの練習メニューを順に解説します。

(1)左右の蹴り分け

①蹴り分けとは?

これまで解説したインサイドキックの正しい蹴り方を身に付けると、左右の蹴り分けがスムーズになります。
また体幹ひねりを使うので、インパクトの直前でパスコースを変えることも出来ます。

そもそも、インパクトの直前でパスコースを変えるというテクニックは簡単そうで意外と難しいです。
例えば、FCバルセロナの選手たちはショートパスをたくさん繋ぎますが、相手選手の間で受けることが多いです。
相手選手の間でパスを受けるイメージ

そうした場合、相手選手との距離が近過ぎてトラップの際にボールを奪われたら意味がありません。
だからパスの出し手は相手DFの動きを見ながら、ときどきパスコースを変えることがあります。

こうしたプレーは、Youtubeなどで一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
ポイントとしては、蹴る直前の蹴り足の向き?体幹をどのように捻ってキックしているのか?という点に着目してください。
くれぐれも足だけを使って蹴ろうとするとかなり難しいでしょう。

②蹴り分けは体幹の使い方が重要

サッカーは足だけでプレーするものではありません。
特にインサイドキックの蹴り分けはパスを出す直前に行うものです。

そうした場合、例えば密集状態では十分にヒザを振って蹴ることも出来ないはずです。

このような試合中の状況も想定して足だけに頼った蹴り方ではなく、これまで解説した体幹を使った正しいインサイドキックをぜひ覚えてください。

③左右の蹴り分けの練習方法

左右の蹴り分けはぜひワンタッチで練習しましょう。
なぜなら試合中の状況を想定しながら、パスコースを変えるためです。

そもそも試合中の密集状態ではトラップする暇もないはずです。
だからこそ試合中の状況を意識してワンタッチで練習する必要があるのです。

もちろん慣れるまではツータッチでも構いません。

なお利き足側に蹴り分ける場合と、軸足側に蹴り分ける場合とでは身体の使い方が少し変わるので注意してください。

(ア)利き足側に蹴り分ける場合

利き足側に蹴リ分ける場合は、インサイドキックのボールインパクトが落ちやすいです。
そこで強いインサイドキックを蹴るために「みぞおち抜き」と「ワップダウン」の動きをプラスします。

利き足側に蹴り分ける連続写真

その際は軸足(立ち足)をリラックスしてください。
ただしインパクトの時はしっかりと踏み込みましょう。

インパクトの際は次の3つを意識してください。
・体幹ひねり。
・みぞおち抜き。
・ワップダウン。

みぞおち抜きとワップダウンは、「背骨を直立した姿勢」から「く」の字に曲げるという重力落下運動を利用した蹴り方です。
重力落下運動とは、大きく背伸びをした状態から一気に力を抜いてストーンと身体を沈ませます。
この落下運動をインサイドキックのパワーに変換するわけです(直立姿勢→「く」の字に曲げる)。

これにより、ヒザ振り+体幹ひねり+みぞおち抜き+ワップダウンの相互作用で、インパクトのスピードが速くなるわけです。
ヒザ振り+体幹ひねり+みぞおち抜き+ワップダウンの相互作用の連続写真
ちなみに背伸びしてから沈むという動作は、筋肉の伸張反射も使っています。

体幹ひねり、みぞおち抜き、ワップダウンの動き、筋肉の伸張反射は、次の記事を参考にしてください。

参考記事
一本歯下駄トレーニングの練習メニューおすすめ22選!
伸張反射はサッカーのプレーを劇的に改善!最新理論を紹介

こうした面倒なことをしないで逆足で蹴ったらどうか?なんて思う人も多いでしょう。
でも、そうすると体が開いてしまいます。
それにそのようなことを考える前にきちんと利き足のレベルを上げましょう。
利き足のレベルを上げれば必ずサッカーが上手くなります。

実際にも海外のトッププレーヤーたちは、利き足を上手に使ってインサイドキックのパスを蹴り分けています。
日本はサッカー後進国です。
海外の選手たちのプレーからきちんと学びましょう。

(イ)軸足側に蹴り分ける場合

軸足側に蹴る場合はフィギュアスケートのスピンのように、軸足でくるっと回るようなイメージで蹴ってください。
そうすると足の重さと遠心力が使えるので、ボールインパクトのスピードが速くなります。

軸足側に蹴り分ける連続写真

インパクトの際は、次の2つを意識してください。
・体幹ひねり。
・足の重さと遠心力を使う

足の重さと遠心力の使い方は次の記事を参考にしてください。

参考記事:サッカーの正しい蹴り方!ヒザを強く速く振るのは間違い?

これまで紹介したインサイドキックの練習メニューは、正確に蹴り分けることが狙いでした。
でも相手からのプレスという試合を想定した練習も必要です。

そこで次に、相手のプレスを想定した練習方法をご紹介します。

(2)プレスからの蹴り分け

先ほどご紹介したインサイドキックの蹴り分けがスムーズに出来るようになったら、今度は2人1組になって相手のプレスを想定した練習をしましょう。

プレスからの蹴り分けの連続写真

蹴り分ける方向ですが、利き足側も軸足側も先ほどの左右の蹴り分けと同じです。

ただしプレスを受けると慌てやすいので、最初のうちはツータッチ(止めてから蹴る)で練習しましょう。
慣れて来たらワンタッチにしてください。

蹴り方のポイントは、
A.軸足(立ち足)をリラックスする。
そうすることでトラップと蹴り分けがスムーズになります。

B.プレスに来る相手を出来るだけ引き付ける。
相手との間合いを取りつつ慌てないようにしましょう。
イメージとしてはドリブルの時にフェイントを使って相手を抜くプレーと同じです。

C.ボディコンタクトの直前で身体の向きを作る
体の向きを作るときはタイミングが大切です。
最初から蹴る方向を向いていると相手にパスコースが見破られてしまいます。
ここは特に注意してください。

次の動画も参考になります。

最初のうちはプレスを受けて慌てるので、なかなか上手く出来ません。
そういう時は間接視野を使って、ボール、相手、蹴る方向を見るようにしましょう。
慣れれば意外と簡単に出来るようになります。

正しいインサイドキックの蹴り方を覚えると、必然的にパス&ゴーがスムーズになります。
パター型ではなかなかり難いので、出来るだけ早く正しい蹴り方を習得しましょう。

なお、この時にパスをしないでドリブルを仕掛けることも出来ます。
パスからドリブルの切り替えはコーディネーション能力(変換能力)の一つです。
遊び感覚で子供にやらせるとこうした切り替えが簡単に身に付きます。

ちんみに、この練習は二人でやる鳥カゴみたいなものです。
二人一組で出来るのでぜひ参考にしてください。

(3)マト当て

この練習はインサイドキックで狙ったところに正確に蹴ることが狙いです。
試合中でもパスの精度は重要ですし、インサイドを使ってシュートすることも多いです。

そうした場合、最初のうちはゆっくり蹴っても良いので先ずは正確さを重視して練習してください。
慣れて来たら徐々に蹴るスピードをアップすれば良いだけです。

マト当ての連続写真

この時に大切なのがボールの軌道を正確にイメージすることです。

U13やU12であれば10m程度の距離はピンポイントで当てましょう。
小学校低学年であれば3~5mくらいで十分です。
「とも」は小1のころに3メートルの距離から始めました。

やはり狙ったところにインサイドキックで蹴るためには、ボール軌道の正確なイメージが大切です。
例えば地面に見えない線をイメージするだけでも、かなり効果的です。

子供は大人と違って余計なことを考えません。
だからイメージ力が抜群なのです。
とにかく繰り返し練習することでパスが正確になります。

幼稚園や保育園、小学校低学年までは遊び感覚でやっても良いでしょう。
例えばペットボトルをボウリングのピンの代わりに並べて、当てたりするのも面白いです。

遊び感覚の蹴り分け

夢中になって遊ぶうちにインサイドキックのコントロールを覚えるのも良いと思います。
ちなみに、ブラジルの子供たちも似たようなことをしていました。

また、単にマト当てするだけではなく、試合を想定したイメージ練習も可能です。
例えば次の図のようにCとDにマーカーやコーンをおいて、AからBにパスを出すという練習も出来ます。
この時に大切なのが、人ではなく「スペースにパスを出す」というイメージです。

スペースにパスを出す練習

テレビで見た試合中のパスのシーンを思い出しながら、マーカーやコーンの位置を変えて練習をするともっと効果的なトレーニングが出来ます。

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4.まとめ

日本ではいまだにパター型のインサイドキックを蹴る選手が多いです。
Jリーガーにも日本代表にも意外といます。
これは子供の頃に教えられた指導が原因です。

パター型の間違ったインサイドキックの特徴は、
・上体と軸足を蹴る方向に向ける。
・股関節を使って蹴る。
・パス&ゴーがやり難い。

これではいつまで経っても海外のサッカーに追い付きません。

正しいインサイドキックの特徴は、
(1)軸足をやや内側に向ける。
(2)体幹ひねりを使って蹴る。
(3)パス&ゴーがスムーズ。

海外の選手の多くはこのような蹴り方をしています。

日本はサッカー後進国です。
ぜひ海外のサッカーに倣って正しいインサイドキックを覚えましょう。

一方、インサイドキックの練習法は3つのメニューを紹介しましたが、私が30年前に過ごしたブラジルでも基本的なトレーニングばかりでした。

ブラジルは日本と比べるとサッカー強豪国ですが、基礎と基本はどの年代でもきちんと練習します。
基本を大切にするからこそサッカーが上手くなるのです。

ぜひこうした基本の練習を大切にしてください。
そうすることで必ずインサイドキックが上手くなります。

【画像引用:Youtube.com

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