ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

マルセイユターンのやり方!小一の子供がたった30分で?

マルセイユターン(マルセイユルーレット)は、ある練習を30分やるだけで簡単に覚えられるテクニックです。

ぜひ多くの子供たちに覚えてほしいですね。

そこで今回はマルセイユターンのやり方と練習法、試合で使う時のコツや注意点などを詳しく解説します。

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1.マルセイユターンのやり方

マルセイユターンで有名な選手と言えば元フランス代表のジダンですが、日本ではマルセイユルーレットとも呼ばれていますよね。

ひらりひらりと相手を抜くのは、やや難しそうに思えますが、実は簡単に覚えられます。

そこで、次にマルセイユターンの練習法を解説します。

(1)マルセイユターンの練習

マルセイユターンのやり方を簡単に言うと、
・最初に利き足でボールの上をタッチ。
・次に逆足でタッチ。
・2つの動作を体を回転(遠心力を使う)させながら行う。

実はたったこれだけです。

①マルセイユターンのタッチ

最初にマルセイユターンのタッチを覚えるため、次の動画のように押したり引いたりを繰り返してください。

フロントタッチはボールの真上というよりも、やや斜め上(利き足側)にタッチします。

バックタッチは、足裏を使ってボールを引くようにタッチしてください。

たぶん、これくらいならほとんどの子供さんが出来るはずです。

そうすると幼稚園や保育園の子供でも、マルセイユターンが出来てしまうのではないでしょうか?

この時のタッチは、足裏の親指~小指までの指の腹の部分と、拇指球から小指球(ぷよぷよした場所)までの部分を使って、ボールの上を正確に捉えてください。

でも、このような練習がマルセイユターンにとって何の役に立つのか?という疑問もあるでしょう。

そこで、次にこの点について解説します。

②マルセイユターンとタッチの関係

マルセイユターンに必要なフロントタッチとバックタッチについて、ジダンの動作を例にして解説します。

次の画像をご覧いただくと、ジダンは最初に利き足(右足)を使ってボールの斜め上をタッチしています。

これがフロントタッチですね。

この時のジダンは、実際にはボールを後ろに引くのでバックタッチのようにも見えますが、マルセイユターンに入る直前の動作はフロントタッチです。

次に体を回転させながら逆足でバックタッチをして、元のドリブルに戻ります。

つまり、この時の動作はフロントタッチのように入って、バックタッチのようにボールを引くというもので、要するに2つのタッチが合わさった動作ですね。

どうでしょう?簡単そうに思えませんか?

以上のようにフロントタッチとバックタッチの意味が分かれば、それほど難しくはないということですね。

それでは、次のステップに進みましょう。

③マルセイユターンのジャンプのタイミング

ここでの練習は、マルセイユターン直前の動作を習得します。

先ほど練習したフロントタッチを「1、2」のタイミングでやってみましょう。

マルセイユターンのジャンプのタイミングは最初に利き足でタッチして、次にジャンプしながら逆足でタッチします。

この利き足→逆足のタッチを、ボールの上で体を回転させながら行う動作がマルセイユターンになります。

それでは次に、マルセイユターンのやり方を図解入りで詳しく解説します。

(2)マルセイユターンのやり方と図解

マルセイユターンに必要な、フロントタッチとバックタッチ、ジャンプのタイミング(利き足→逆足のタッチ)を覚えたら、実際にやってみましょう。

この時のコツは、ボールに向かって勢いよく体を回転させることです。

そうすると体に強い遠心力がかかって、速く回転します。

動画だけでは分かり難いので一連の動作を図解します。

最初にアウトサイドを使ってボールを少し前に出します。

その理由は最初のフロントタッチをジャンプして行うため、ボールが体に近すぎると窮屈になるからです。

このようにすることで、ジャンプするためのゆとりが出来ます。

ただし、試合中はあえてこのようにしなくても大丈夫です。

その理由は、ドリブルしている時はボールが勝手に前に動くので、自然とゆとりが出来るからです。

くれぐれも練習の時だけ…とお考えください。

とにかく、ボール2~3個分の間合いがあれば良いということだけです。

次に逆足からスタートしてください(画像①)。

そしてボールの手前まで進んだら、逆足で踏み切ってジャンプしてください(画像②)。

次にジャンプした勢いを利用して、利き足でボールの斜め上(右利きの場合は、やや右より)をタッチしてください(画像③)。

この時は思い切って勢いよく体を回転させましょう(画像④)。

この勢いで遠心力が働いて、スムーズに回転します。

「回転して前を向く!」という強い気持ちが大切ですね。

ちなみに最初に利き足でボールの斜め上をタッチする理由は、体を大きく回転させて強い遠心力を生み出すためです。

その遠心力を利用して、速く前を向くわけですね。

この原理は、室伏選手のハンマー投げをイメージすると分かりやすいと思います。

ハンマーが遠くに飛ぶのは、体を回転させて強い遠心力を生み出すからです。

でもよくありがちなのが、マルセイユターンでボールの真上をタッチしてしまうことです。

そうすると回転が小さくなってしまうので注意してください。

特に試合中、子供たちがマルセイユターンをすると、ボールの真上を小回りするのが多いです。

そうすると遠心力が弱いので、体の回転が遅くなります。

そうすると相手のプレスを受けやすくなり、ボールが奪われることが多くなるのです。

最悪の場合はコケてしまいますね(笑)。

さて話しを基に戻しましょう。

次に利き足で着地、逆足でバックタッチになります(画像⑤)。

これはジダンと同じようにボールを引く動作ですね。

このタッチを終えて着地した後、この時点でも体に遠心力が働いているので自然と前を向けます(画像⑥)。

最後は回転が終わって、ふつうのドリブルに移ります。

以上がマルセイユターンのやり方です。

でも、これだけでは単にテクニックを覚えただけですし、実際の試合ではボディコンタクトを意識した使い方も必要です。

そこで、次に実際の試合でのマルセイユターンの使い方のコツを解説します。

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2.マルセイユターンの特徴とコツ

マルセイユターンの特徴は、相手を抜く時に相手に背中を向けて、ほぼ密着しながら(相手に背中を当てるように)ターンすることです。

密着しなかったとしても、相手との距離はかなり接近します。

そうした場合、3つのコツを意識すると、スムーズに相手を抜くことが出来ます。

そこで次に、こうした点について解説します。

(1)相手を抜く時の動き

マルセイユターンは、相手が正面にいる時と利き足側にいる時に有効なドリブルのテクニックです。

相手が正面にいる時は、次の画像のようなドリブルコースになります(正面突破)。

その際は、相手に背中を当てるようにターンします。

どちらかと言うと、相手を跳ね飛ばすようなイメージですね。

相手が利き足側(右利きの場合)にいる時も、同じように跳ね飛ばすイメージで抜きます。

また、この時はターンの途中で背中や手で相手を押してボールを守りましょう。

簡単に言えばボールキープのような状態を作り出すわけですね。

だからこそ、マルセイユターンはフィジカルコンタクトが必要なのです。

そうすると、次の3つのコツを意識するとマルセイユターンがスムーズに出来ます。

・最初の利き足のタッチの時に、ボールのやや右側をタッチして体を大きく回転させる。
・この時に「前を向く!」という強い気持ちで、勢いよく体を回すと速く回転できる。
・ターン(体が回転している時)の途中で、手や背中を相手に当ててボールを守る。

でも、手や背中を使って相手を押すことはファールにならないのか?という疑問があるでしょう。

そこで、次にこの点について解説します。

(2)審判はドリブラーをひいき目に見る

マルセイユターンの途中で、手や背中を使って相手を押したとします。

この場合、相手は正面から圧力を受けているわけですが、マルセイユターンをした方は危険なプレー…とは見做されません。

その理由は、審判がボールを持っているドリブラーの方を、ひいき目に見る傾向があるからです。

そうした意味では、次の動画の中田英寿のような荒っぽいプレーでも、ファールを取られ難いのです。

その反対に、背後からのチャージであれば、危険行為とみなします。

その理由は、ヒトは背中側が無防備になるからです。

だから、マルセイユターンの途中で相手に手や背中を当てた時、相手が後ろから突き飛ばして来たら、たぶんイエローカードかレッドカードになると思います(背後からの危険なチャージ)。

つまり、ボールを持っていると、いろいろな意味で有利ということですね。

みなさんの子供さんが将来海外を目指すのであれば、マルセイユターンに限らず、こうしたフィジカルコンタクトをたくさん学んだ方が良いでしよう。

※フィジカルコンタクトを詳しくお知りになりたい方は次の記事をお読みください。
フィジカルコンタクトはサッカーの武器!中田英寿の秘密とは?

3.まとめ

マルセイユターンは、ほんの少しのコツを覚えて練習をすれば、それほど難しいテクニックではありません。

私の息子「とも」は小学校1年生の時に、先ほどの要領で教えたところ30分程度でマスターしています。

その一方で、マルセイユターンを試合で使う時は、ボディコンタクトも大切であることを解説しました。

子供たちにとってマルセイユターンを覚えることは、ドリブルテクニックの武器を増やしたり、ボディコンタクトを覚えたりという点で、とても有効です。

ぜひ多くの子供たちに覚えてほしいと願っています。

【画像引用:Youtube.com