ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

マシューズフェイントのやり方!動画と画像で詳しく解説

マシューズフェイントの正しいやり方は上半身のバネ作用や古武術の浮身、膝抜きなどを使うことです。特に海外のサッカー選手は高重心なので、こうしたテクニックが身に付いています。

ところが日本人は低重心のため、インとアウトの足だけを使ったマシューズフェイントになりやすいです。

そこで今回は日本人に多い間違ったマシューズフェイント、正しいやり方、練習法などを詳しく解説します。

※この記事は5つのページに分かれているので、順番に読んでも良いですし、直接それぞれのページを読んでいただいても結構です。

1ページ目(このページに書いてあります)
【マシューズフェイントとは】

2ページ目(←クリック!)
【ディマリア型】

3ページ目(←クリック!)
【メッシ型】

4ページ目(←クリック!)
【ディマリア型+メッシ型】

5ページ目(←クリック!)
【マシューズフェイントの練習法】
【まとめ】

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【マシューズフェイントとは】

マシューズフェイントは、元イングランド代表のスタンリー・マシューズが得意としたテクニックです。

日本では、単にイン・アウトとも呼ばれています。

たぶん足の動きだけを見ているので、こうした呼び方になったのでしょう。

(1)スタンリー・マシューズ

マシューズフェイントは、インサイドとアウトサイドを使って利き足側に抜くという、オーソドックスなテクニックです。

ふつうのフェイントは、いったんスピードを落としてから仕掛けるテクニックが多いですよね。

でも、マシューズフェイントは、スピードに乗ったまま相手を抜くことが出来ます。

ほんの少し練習すれば誰でも出来るので、子どもたちにはぜひ覚えてほしいですね。

(2)日本人に多い間違い

日本人がマシューズフェイントをやると、どうしても足の動きだけてで抜こうとします。

先ほどイン・アウトとも呼ばれている…と解説しましたが、次の動画は上半身が棒立ちで足だけを使った典型的なやり方です。

足のフェイントだけで抜くのは、上半身がまるで重たい荷物のようになって、プレーするようなものです。

また、上半身と下半身の体重比は6対4で上半身の方が重く、下半身の負担も大きいことから、素早い動きは無理でしょう。

さらに、こうした動作を長年続けると、膝や腰を酷使するのでケガの原因になります。

特に、日本人は胴長短足・低重心なので、どうしてもこのようなフェイントになってしまうようです。

※体のバネ作用を詳しくお知りになりたい方は次の記事をお読みください。
体のバネ作用でサッカーがレベルアップ!【最新理論で解明】

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(3)試合では使えないもの

次の動画のプレーは、複雑すぎるので試合では使えません。

そもそもマシューズフェイントは、インとアウトのシンプルなテクニックです。

また、この方はフリースタイルの選手であって、サッカー選手ではありません。

だから、単なるパフォーマンスなので、あまり参考にはならないのです。

そうした点では、先ずは正しいテクニックを身に付けましょう。

ところで、現代版のマシューズフェイントは大きく分けて、ディマリア型とメッシ型の二つのパターンがあります。

もちろん二つとも、イン・アウトで相手を抜くのは同じですが、大きく違うのは上半身のバネの使い方です。

そこで、次に、この二つのパターンをディマリア型とメッシ型の順に説明します。

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