ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

マシューズフェイントのやり方!動画と画像で詳しく解説

【メッシ型】

メッシ型のマシューズフェイントは、複雑な身体の使い方をするので意外と難しいです。

だから、この動きを覚えるまでには、少し時間がかかるでしょう。

でもディマリア型より複雑な分だけ、実はもっと動きが速いです。

次の動画を見ると、一瞬のことなので何が何だか?よく分からないですよね(笑)。

メッシ型の特徴は、ディマリア型のように上半身を左右にクネクネ動かすのではなく、背骨のバネを上下に伸び縮みさせます。

それでは詳しく解析してみましょう。

① イン(親指)のタッチの時は、まだバネを使いません(次の動作でバネが縮む)。

② 軸足(右足)の着地と同時に、背骨のバネが縮み始めます(次の動作でもっと縮む)。

③ アウト(小指)のタッチの時に、背骨のバネが最も縮まります(次の動作でバネを伸ばす)。

④ 背骨が伸びて、体が前に飛び出して抜き去ります。

それでは、なぜ背骨のバネを使うと動きが速くなるのか?というと、その理由は、前に向かう推進力が生まれるからです。

これに対して、ディマリア型のフェイントは肋骨のバネを左右に伸び縮みさせるので、相手を左右に揺さぶる効果はあっても、前に向かう推進力は意外と少ないです。

実はメッシのように姿勢を低くしてから飛び出すのは、猫が獲物を襲う時と同じです。

なぜ、このように姿勢を低くするのか?というと、ネコ科の動物は背骨のバネを使って狩りをするからです。

また、猫の背中が丸いのは姿勢が悪いからではなく、獲物を捕まえるために、いつでも背骨のバネを縮めた状態にしているわけですね。

このように考えるとメッシのマシューズフェイントは、動物的な動きをしているので、人並み外れた速さなのは当たり前なのでしょう。

でもメッシの動きが速いのは、それだけではありません。

それは、メッシが、アウトでタッチしてから飛び出す時の動きを見るとよく分かります。

次の画像の⑤では、アウトでタッチした時に後ろ足(右足)が少し曲がっていますが、これは踏み込んでいない証拠です(やや見えにくいですがご容赦ください)。

また⑥では、アウトでタッチした方の足(左足)で地面を蹴って抜き去ろうとしています。

これは何を意味するのか?というと、日本人のように後ろ足で踏み込むのではなく、アウトでタッチした方の前足を踏み込むということです。

これによって、相手を抜き去る時の一歩目が速くなるのです。

次の動画の実演者は、日本人の典型例です。

特に、この方のマシューズフェイントを見ると、アウトのタッチで上体が立っているので背骨のバネはほとんど使えません。

さらにアウトのタッチの後で、後ろ足を思いっ切り踏込んでいます。

このようにするとボールだけが先に進んでしまい、自分の体がその場に残ってしまいます(動画の1:25以降のシーンを参照してください)。

つまりメッシと比べて、相手を抜く時の一歩目が遅くなるわけですね。

実はメッシのように前足(アウトでタッチした方の足)を踏み込むのは、古武術で言う「膝抜き」というテクニックです。

膝抜きを覚えると、相手を抜き去る時に、速い飛び出しが出来るようになります。

また、膝抜きは誰でも身に付けられる技術なので、せび覚えましょう。

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さて、これまでディマリア型とメッシ型の二つのマシューズフェイントを解説しましたが、私の息子「とも」は、この二つを合わせたやり方をしています。

いわば良いとこ取りのやり方なので、参考のために次に解説します。

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