ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

ステップオーバ―の2つのコツ!日本と海外の違いとは?

【正しいステップオーバーとコツ】

(1)ステップオーバーの1つ目のコツ

①体幹をひねる

海外のステップオーバーは、ボディフェイクが必要と考えられているため、上半身と下半身が連動した、速くて大きなフェイントになっています。

次の動画を見ても、先ほどの日本人とは違ったダイナミックな動きの様子が分かりますよね。

また、次の画像では、ステップオーバーのコツが隠されています。

最初に、①と②の関係では、①で体幹(上半身)を大きくひねり、②で腰(下半身)をひねってボールをまたぎます。

次に、③と④の関係では、③で体幹(上半身)を大きくひねり、④で腰(下半身)をひねってドリブルを再開します。

つまり、①と③のように、体幹を大きくひねるのが一つ目のコツなのです。

特に、日本人のように足を少し動かした程度のステップオーバーと比べると、その違いが分かると思います。

また、②と④では腰をひねるというよりも、実際には①と③で体幹を大きくひねる動きに連動するので、自分で動かそうとしなくても勝手に動いてしまいます。

その理由は、体幹をひねることによって、上半身と下半身の筋肉に伸張反射が起きるからです。

②筋肉の伸張反射とは?

筋肉の伸張反射とは、筋肉を急激に伸ばした時に、ゴムと同じように縮もうとする反射運動で、反射神経(例:熱い物を触った時にすぐに手を離すなど)と同じように、とても速い作用があります。

※詳しくは次の記事をお読みください。
伸張反射でサッカーのプレーが劇的に改善!最新理論で解明

例えば、次の画像はボールをまたぐ前後の動きですが、①では、腕(上腕筋)、胸(大胸筋)、腹(腹斜筋、腸腰筋)、太もも(大腿四頭筋)などが伸ばされています。

これに対して、②では、これらの筋肉が急激に縮んでいます。

また、③でも腕、胸、腹、太ももなどの筋肉が急激に伸ばされ、④では縮んでいます。

つまり、こうした伸張反射を使うことによって、体幹のひねり(筋肉を伸ばす)が、即座に腰のひねりに伝わるということで、筋肉に力を入れて動かすよりも、格段に速く動けるのです。

簡単に言えば、上半身(体幹ひねり)を使うと、下半身(足腰)も速く動かせるということですね。

伸張反射を使う時の注意点としては、全身のリラックスと、体を大きく動かすことが必要です。

なぜリラックスが必要なのか?というと、筋肉をゴムのように使って伸張反射を起こすからです(筋肉に力を入れたら硬いゴムのようになって動けなくなる)。

また、体を大きく動かすのは、ゴムを大きく伸ばして「パチン!」と縮ませるように、筋肉を急激に伸ばすためです。

なお、体を大きく動かすという点で、正しいステップオーバーには、またぐ直前の動作にも一つの特徴があります。

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③またぎ方の違い

足だけで小さくまたぐ間違ったステップオーバーは、またぐ直前に軸足(左足)をボールの後ろに置いています。

これに対して正しいステップオーバーは、軸足(軸足)をボールの横に置いています。

両方の特徴を比較すると、またぎが小さい場合は1回だけのフェイントになりますが、またぎが大きい場合は左右2回分のフェイントになるのです。

それでは、またぎが小さいのを無理矢理大きくしようとすると、どうなると思いますか?

実は、またぎ終えると足からボールが離れてしまうので、相手に奪われやすくなるのです。

しかも、フェイントは相変わらず1回のままですよね。

このように、無理矢理大きくまたいで足からボールが離れるのは、少年サッカーの試合ではよく起きます。

こうした点にも注意が必要ですね。

さて、それでは次にステップオーバーの2つ目のコツについて解説します。

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