ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

ステップオーバ―の2つのコツ!日本と海外の違いとは?

(2)ステップオーバーの2つ目のコツ

ステップオーバーの2つ目のコツとして、特に注意してほしいのが、またぎ終えた後の動き出しです。

足だけで小さくまたぐステップオーバーは、いったん姿勢を低くしてから動き出しています(またぐ⇒低くなる⇒動き出す)。

※1ページ目の動画の0:37からのシーンを見るとよく分かります。

これに対して正しいステップオーバーは、またぎ終えた時に姿勢が低くいので、ドリブル再開の動き出しがとても速いのです。

でも、もっと動き出しを速くする方法があります。

そこで、私の息子のステップオーバーの動作解析をしてみましょう。

次の画像のとおり、「とも」のステップオーバーの②・Aと③・Bの関係では、体幹を大きくひねってボールをまたぎ、③・Cと⑤・Dの関係では、体幹を大きくひねってドリブルを再開します。

ここまでは、海外の正しいステップオーバーに見られる「体幹を大きくひねる(筋肉の伸張反射を活かす)」という一つ目のコツをそのまま使っていますね。

これに対して、またぎ終えてからのドリブル再開の動き出しを速くするために、④から⑥にかけて背骨のバネ作用も使っています。

このように「背骨のバネ作用を使う」のが、2つ目のコツです。

バネ作用とは、背骨を板バネのように使うことです(縮めて伸ばす)。

先ほどの画像であれば、③~④でバネを縮め、⑤~⑥で伸びる(縮めた後の反発)時の反射作用を使って、速く動き出すわけですね。

ここで、ステップオーバーの2つのコツをまとめると、

1つ目は、体幹を大きくひねる。
2つ目は、背骨のバネ作用を使う。

この2つの動作を覚えると、フェイントが大きくなって、とても速いステップオーバーになります。

こうした考え方はスポーツ科学の定説なので、ぜひ覚えましょう。

さて、次は、ステップオーバーの2つのコツである、「体幹を大きくひねる」「背骨のバネ作用を使う」ための練習法について解説します。

【ステップオーバーの練習法】

(1)体幹を大きくひねる

体幹をひねる動作を覚えると、上半身と下半身が連動するので、ステップオーバーがとても速くなります。

また体幹ひねりは、いろいろなドリブル(突破のドリブルやターンなど)に応用できるので、ぜひ覚えましょう。

練習方法は簡単で、次の動画のように、全身をリラックスさせて上半身と下半身を交互にひねるだけです。

ただし、筋肉の伸張反射を活かすためにも、次の画像のように、①・A1(上半身をひねる)と②・A2(下半身をひねる)というように、上半身が先行して下半身が連動するというイメージを持ちましょう。

もちろん、あまり意識し過ぎるとぎこちなくなるので、最初のうちは上半身と下半身を交互にひねるだけでも結構です(慣れて来たら上半身先行→下半身連動のイメージを持つ)。

(2)背骨のバネ作用を使う

背骨のバネ作用を覚えると、またぎ終えた後の動き出しが速くなります。

背骨のバネ作用の練習では、次の動画に出てくる「ワップダウン(背骨を縮める)」と「ワップアップ(背骨を伸ばす)」の動きを覚えてください。

※ワップダウンは1:10~、ワップアップは0:58~のシーンをご覧ください。

この二つの動きは、ヒップホップダンスの背骨の伸び縮み動作から来たものですが、海外のサッカー選手は、いろいろなドリブルやキックにも応用しているので、ぜひ練習しましょう。

動画では一本歯下駄を履いていますが、この動きはふつうのクツを履いて練習しても効果があります。

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さて、次はステップオーバーの応用として、とても関係の深いシザースとのコンビネーション、リベリーノターン、オコチャダンスについて解説します。

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