ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

ステップオーバ―の2つのコツ!日本と海外の違いとは?

【ステップオーバーの応用】

(1)シザースとのコンビネーション

シザースとステップオーバーは、両方ともまたぎフェイントになりますが、日本では外から内にまたぐのか?内から外にまたぐのか?だけの違いと考えられています。

でも、この考えは大きな間違いで、両方の動作は全く違います。

シザースの特徴は、
①肩甲骨の回旋運動を使う。
②筋肉の伸張反射を使う。

ステップオーバーは、
①体幹を大きくひねる。
②背骨のバネ作用を使う。

このようにして両方の動きを正しく覚えると、シザースとステップオーバーのコンビネーションのフェイントが出来るようになります。

この2つの組み合わせはとても相性が良く、実際の試合でも使えますし、海外のプロたちも良く使います。

また、コーディネーショントレーニングの変換能力(状況に応じて動作を切り替える)や連結能力(全身を円滑に動かす)の養成にも役立つので、ぜひふだんのトレーニングに取り入れてください。

※シザースのやり方を詳しくお知りになりたい方は、次の記事をお読みください。
サッカーの高速・連続シザースの2つのコツ!練習法も公開

(2)リベリーノターン

リベリーノターンは、ボールキープで相手を背負った状態から反転するテクニックです。

やり方としては、先ず相手を背負った状態から、体幹ひねりとワップダウンを使ってフェイントをします(動画の0:26~0:35)。

次にワップアップと体幹ひねりを使って反転して戻ります(動画の0:35~0:43)。

ステップオーバーに必要な体幹ひねりとワップダウン・ワップアップの動きを覚えると、リベリーノターンが簡単に出来るようになるので、ぜひ練習してみてください。

ちなみに、日本人によくありがちな足だけを使うリベリーノターンは、フェイントや反転動作が遅くなるだけなのでマネはしない方が良いでしょう。

(3)オコチャダンス

ジェイジェイ・オコチャのオコチャダンスは、ステップオーバーの応用としてよく知られています。

ところがフェイントの効果がほとんどないという意外な欠点があるので、次に詳しく解説します。

特にオコチャの前にいる相手DFの動きに注目してください。

たぶんお気付きだと思いますが、オコチャダンスのフェイントの動きは、相手に丸見えになっています。

これはどういうことかと言うと、相手の目の前でボールをさらすので、ボールの行き先が分かってしまうということですね。

このように相手の目の前でボールをさらすのは、フェイントを全く使わないで相手を抜こうとするのと同じです。

それでも相手を振り切ってしまうのは、オコチャの身体能力が高いからです。

オコチャダンスは使えるフェイント…などとよく言われますが、これは大きな間違いで、オコチャだからこそ使えるテクニックなのです。

やはり子供たちは、ステップオーバーとアウトサイドのシンプルな抜き方を覚えた方が良いでしょう。

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【まとめ】

これまで解説したステップオーバーのコツは、次の2つです。

①体幹を大きくひねる。
②背骨のバネ作用を使う。

これに対して、ほとんどの日本人は足だけを使うので、フェイントが小さく、動きも遅いため、こうした間違ったやり方は真似をしないようにしましょう。

さらに、オコチャダンスは意外とフェイントの効果がないことも覚えてください。

いずれにしても、ステップオーバーは、シザースとのコンビネーションや、リベリーノターンにも応用できるので、本当に使えるテクニックです。

ぜひ日本の子供たちには、正しいステップオーバーを覚えてほしいと願っています。

【画像引用:Youtube】