ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

インサイドの浮き球トラップのやり方と練習法!

サッカーのインサイドの浮き球トラップは、クッションコントロールと同じスキルが使えます。

またこの仕組みをきちんと理解すれば、プロのような止め方も覚えられます。

そこで今回は正しいやり方、プロのやり方、練習法などを解説します。

※この記事は2つのページに分かれているので、順番に読んでも良いですし、直接それぞれのページを読んでいただいても結構です。

1ページ目(このページに書いてあります)
【正しいやり方】

2ページ目(←クリック!)
【練習法】
【まとめ】

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【正しいやり方】

(1)2つのやり方

インサイドの浮き球トラップは、足で止めるクッションコントロールと同じ仕組みです。

その際、クッションコントロールは次のようにボールが足(指または指の付け根)に落ちると足首が「くにゃっ」と変形しますよね。

これに対して、インサイドで止める時もクッションを利用します。

次の動画では、インサイドの浮き球トラップの二つのやり方を解説していますが、足にボールが当たる瞬間をよく見てください。

一つ目は片足立ちの止まった状態で、ボールをインサイドに当てて勢いを吸収します。

この時、トラップする方の足はボールに当たった後で自然と地面に降りますよね。

そうすると、クッションコントロールで足首が「くにゃっ」となるのと同じ仕組みになるのです。

だから、それほど足を引かなくても足首を少し脱力するだけで十分です。

むしろ足に当てるだけでも良いでしょう。

二つ目はトラップからターンするやり方です。

この場合はトラップで体をひねりながらボールにタッチするとスムーズにターンできます。

これはボールを止めると言うよりも方向付けのトラップという点で、次のようなコントロールオリエンタードに近いテクニックですね。

いわば浮き球のコントロールオリエンタードと言っても良いでしょう。

日本では、このようなテクニックは意外と教えないようなのでぜひ覚えましょう。

(2)どこでも止められるようにする

インサイドのトラップは足のどこにボールを当てれば良いのか?という疑問があると思いますが、これには正解がありません。

基本的には、自分がコントロールしやすい場所を使えば良いのです。

これに対して日本ではインサイドの中心あたりが良いとか、親指の付け根が良いとか…いろいろな意見がありますが、一つの場所に決めてはいけません。

なぜなら一つの場所に決めると、その場所でしか正確なコントロールが出来なくなるからです。

そうではなく、親指、親指の付け根、足の横(ふつうのイントサイド)、くるぶしの下、かかとの内側など、どこでも止められるようにしましょう。

もしもこうした応用力のない選手に育ったとしたら、将来の成長は見込めません。

(3)プロのやり方

プロのやり方は次のようにアクロパチックでかなり難しそうに見えますが、実際にはそうでもありません。

足首を脱力してボールに当てているだけなのです。

これは最初に解説したとおり、クッションコントロールと同じ仕組みですね。

ただし動画の最後に出て来るメッシのトラップは、インサイドのリフティングに近い止め方です。

こうした止め方をする場合は、足首の脱力はしないでリフティングをするつもりで止めると良いでしょう。

このように仕組みを理解して練習すれば誰でも出来るようになるので、ぜひ頑張りましょう。

さて次は練習法について解説します。

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