ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

リフティングでサッカーが上手くなる!おススメ練習法5選

サッカーのリフティングはいろいろな練習メニューがありますよね。

でも、本当にサッカーが上手くなるためのリフティングをやりましょう。

そこで今回は、私がブラジルのコーチ時代に子供たちがよくやっていた練習メニューを5つ解説します。

私の息子が実演しているので、せひ参考にしてください。

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【リフティングの注意点】

これから紹介するリフティングは後ほど解説する「3.コントロールタッチ」を除き、それ以外は全て利き足でやりましょう。

この場合、日本では両足リフティングを重視しますが、これはヒトが足踏みする動作と同じなので、いくらやってもサッカーにはあまり役に立ちません。

そもそも海外サッカーの試合を見れば明らかなとおり、サッカーの技術の基本は利き足のボールコントロールにあります。

また、私がブラジルでコーチをやっていた頃の子供たちのリフティングもほとんどが利き足でした。

もちろん両足リフティングもやりましたが、これは単なるお遊びでやっていただけです。

もしもこうした現実を理解できないのであれば、Youtubなどで海外サッカーの試合を見ると良いでしょう。

海外のプロたちは利き足をメインに使いますし、Jリーガーのように意味もなく逆足を使う選手はほとんどいませんからね。

もちろん両足信仰の根強い方には理解できないかも知れませんが…。

その際、海外の選手たちに共通するのは次の3つです。

① 体幹と軸足が強い
② 利き足のテクニックが上手い
③ 体が開かない

これに対して日本では幼少期から両足を繰り返すため、日本代表選手でさえも3つの特徴はほとんど見られません。

もしもあるとしたら、大切な幼少期を海外で過ごした久保選手くらいではないでしょうか?

そうした意味で、ぜひ利き足リフティングを練習しましょう。

それでは次に、サッカーが上手くなるためのリフティングについて5つ解説します。

なお、いずれの練習メニューとも小学校高学年までには最低1000回連続で出来るのが望ましいですね。

1.インステップリフティング

このリフティングは体の開きを抑える効果があります。

次のように1m四方のグリッドを作って、その中でやりましょう。

たぶん、両足リフティングに慣れている子にとっては大変かも知れません。

もしもボールがあっちこっちに行ったりしているようなら、体が開いているので何をやってもボールコントロールが不安定になる…という現実を理解してください。

2.ちょんちょんリフティング

このリフティングは体幹と軸足を強化する効果があります。

次のように親指と人差し指の付け根の辺りを使って、リフティングを繰り返してください。

サッカーのキック、ドリブル、トラップとも片足立ちでやりますが、このリフティングを続けると体幹と軸足が強くなってそれぞれのテクニックが安定します。

3.コントロールタッチ

両足リフティングをやる時は、親指と人差し指の付け根~インテップの中間あたりの「コントロールタッチ」を使ってください。

なぜならこの部分は指に近く、感覚器官としての「触覚」が集中しているので繊細なボール感覚が身に付くからです。

これに対して日本では両足リフティングで、インステップ(甲の部分)を使うように指導します。

また、これによって繊細なボールタッチが身に付く…という考えがあるようですが、これは間違いです。

なぜならインステップの部位には触覚がほとんどないからです。

だからいくらインステップを使っても、繊細なボール感覚を磨くのは難しいでしょう(そもそも科学的な根拠がない)。

4.テニスボール

このリフティングは、手でサッカーボールを扱うような感覚を身に付ける効果があります。

もちろんスーパーボールなども使いましょう。

この場合、サッカーボールよりも小さい物をリフティングしないと繊細な感覚は身に付きません。

なぜなら小さい物をリフティングすることで、自分の意識と神経が集中して感覚器官が研ぎ澄まされるからです。

ちなみに、次の動画はマラドーナのテニスボールのリフティングの様子です。

天才だけあって自由自在にコントロールしていますよね。

やはりサッカー選手であれば、このレベルになるのが理想です。

5.コンビネーション

このリフティングは、浮き球のボールコントロールや空間認識能力を高くする効果があります。

次のようにインステップ→アウトサイド、インステップ→インサイド、インステップ→太もも、というように全身を使ったリフティングをしてください。

特にブラジルの選手たちは、浮き球のボールコントロールが上手いですよね。

その理由は幼少期から、このようなリフティングをしていたからです。

なおこのリフティングは、ぜひテニスボールなどでもチャレンジしてください。

そうすることで、全身のボール感覚が格段に研ぎ澄まされます。

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【まとめ】

これまで本当にサッカーが上手くなるリフティングの練習メニューとして、私がブラジルのコーチ時代に子供たちがよくやっていた練習を5つ解説しました。

これに対して日本のサッカー指導者の多くは、自分が子供たちにやらせている一つ一つのリフティングがどのように役立つのか?という点をきちんと理解していないと思います。

そうした意味ではもっと指導者自身が勉強するべきでしょう。

これは指導者たちの反省すべき大きな問題ですね。

ぜひ子供たちが正しいリフティングを練習して、サッカーが上手くなるよう願っています。