【練習の成果】
練習の成果については、「とも」の幼少期と現在の蹴り方を比較して解説します。
(1)インフロントキック
①小2の頃
この頃は左右で蹴っていましたが、飛距離は15mくらいです。
また、クラブチームに入団して足の力に頼った蹴り方を覚えてしまったせいで、バックスイングが小さく、筋肉の伸張反射や体のバネ作用があまり使えていませんでした。
さらに、蹴った後に、軸足がぐらぐらするシーンも多いことから、軸足や体幹の弱さも目立ちます。
②中学一年生の頃
この頃になると、小学生の頃から続けていた全身を使った蹴り方が完成し、「(1)スイングスピードを速くする」「(2)筋トレ」「(3)ストレッチ」の成果が全て出た蹴り方になっています。
この動画を撮影した時は、フルパワーの半分の力で蹴っていたので、飛距離は35mくらいです(本気で蹴るとバックネットを超えて、ボールがグラウンドの外に出てしまう)。
たぶん、本気で蹴っていたら50mは軽く超えていたと思います。
(2)インステップキック
①小1の頃
この頃はサッカーを始めて2か月くらいですが、全身を使った蹴り方をしています。
その後、地元のクラブチームに入団したところ、先ほどの小二の頃のインフロントキックのように足の力に頼った蹴り方を覚えしまいました。
ちょっと残念でしたね。
②中学一年生の頃
インステップキックに関しても、先ほどのインフロントキックと同様にフルパワーの半分の力で蹴っています。
また、スイングスピードが速いので無回転が蹴れるようになっています。
(3)ボールコントロール
先ほど解説したインステップでもインフロントでも、特に大切なのはフルパワーで蹴らなくても十分なキック力が付いたという点です。
そのため、ボールコントロールが抜群に良くなりました。
その理由は軽く蹴った方が目標を正確に狙えるからです。
特に、試合で狙ったところにピンポイントで蹴れないと、どんなキックでも役に立ちません。
これはとても大切なことで、単に遠くに強く蹴れば良いというわけではないのです。
いずれにしても、キック力が付くとフルパワーの半分の力で蹴っても速く遠くに飛ぶようになりますし、ボールコントロールも正確になるので、ぜひたくさん練習してほしいと思います。
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【まとめ】
これまで、サッカーのキック力を付ける方法について詳しく解説しました。
これをまとめると、
(1)育成年代の子供たちがキック力をアップするためには、
① 最初に全身を使った蹴り方を覚える。
② その後で、キックフォームの細かい点を微調整をすれば良い。
(2)キックの基本の仕組みとしては、
① パワーを生み出すのは、足の重さや筋力。
② スピードを引き出すのは、縦回転の遠心力。
(3)全身を使った蹴り方とは、
縦回転の遠心力を大きく速くして、スイングスピードをアップすること。
(4)練習法としては、
① スイングスピードを速くする
② 筋トレ
③ ストレッチ
これに対してネットや書籍等の情報では、キック力をアップする方法がいろいろとあるようですね。
でもそうしたものは所詮小手先のテクニックでしかなく、そもそも即効性のある魔法のような練習法はありません。
だから、そうしたものは一切気にしない方が良いでしょう。
何度もくどいようですが、育成年代の子供にとって本当に大切なのは、多少時間がかかったとしても、全身を使った蹴り方を覚えることです。
そうした意味では、ぜひ今回紹介した練習法にチャレンジして、全国のサッカー少年のキック力がアップすることを願っています。