ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

キックの蹴り分けの意味と正しい使い方とは?

(4)体幹を使った蹴り分け

キックの蹴り分けは蹴り足だけではなく、体幹を使うことも大切です。

そこで、ここでは体幹を使ったキックの蹴り分けを解説します。

次の動画はメッシのフリーキックですが、前半のシーンは壁の下を通した蹴り方をしています。

この時のメッシは、インパクトの直前までカーブを蹴るようなフォームでしたが、インパクトの瞬間にボールの上を叩いてグラウンダーのシュートを蹴っています。

壁を作ったウルグアイの選手たちは、メッシのキックフォームにすっかり騙されたわけですね。

実は、この時のメッシはインパクトの瞬間に、体幹を捻りながら蹴っています。

この蹴り方は私の息子「とも」のインサイドキックと同じです(詳細は後述します)。

こうした体幹のひねりを使った蹴り方は、グラウンダーシュートのニアサイドとファーサイドの蹴り分けにも応用できます。

意外と簡単なので、ぜひ覚えてください。

(5)インステップキック

インステップキックは、真っ直ぐ蹴るだけではダメです。

カーブやアウト回転をかけて蹴り分けるという、シュートのバリエーションを増やすことが大切です。

この蹴り分けは、蹴り足のスイング方向を変えるだけです。

また、大きく曲げることは出来ませんが、ゴール隅を狙って鋭く曲がるシュートに応用出来ます。

実際にも、プロはこのようなシュートを多用しています。

またニアサイドとファーサイドを蹴り分けるという点では、先ほども触れましたが、次の動画のような体幹のひねりを使った蹴り方を併用しても良いでしょう。

いずれのキックも、それほど難しくはないのでぜひ練習してみてください。

(6)インサイドキック

日本の多くの指導者たちは未だにパター型の間違ったインサイドキックを指導します(特に年配者に多い)。

これでは、軸足を向けた方向にしか蹴ることが出来ませんし、左右の蹴り分けは無理でしょう。

実は、20年以上前に日本のジュニアチームがスペインのチームと対戦した時、パスカットされたことが多かったそうです。

その理由はスペインの子供たちが、日本人は蹴る方向に軸足を向けるのを見破っていたからです。

そうした子供たちが大人になった結果、日本代表の選手さえもパター型の選手をよく見かけます。

次の動画のような正しいインサイドキックを覚えれば左右の蹴り分けはとても簡単なので、ぜひ、覚えてください。

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【まとめ】

キックの蹴り分けで最も大切なのは、利き足を使って全く同じフォームで真っ直ぐ蹴ったり、カーブやアウト回転をかけて、パスコースやシュートコースを自在に変えることです。

そうすることで、相手にパスコースやシュートコースが読まれ難くなります。

またキックの蹴り分けは「相手の裏をかく、騙す」という心理的な技術であることも理解してください。

こうしたキックの蹴り分けは、日本ではあまりなじみがないので、日本の子供たちは、同じキックフォームで球種を変える(蹴り分ける)ことが苦手です。

これでは「相手の裏をかく、騙す」というのは無理でしょう。

私は相手に対して、パスやシュートの球筋が見破られないのは、とても大切だと考えています。

そうした点も合わせて、多くの子どもたちに蹴り分けの技術を学んで覚えてほしいと願っています。

【画像引用:Youtube.com