(2)フェイント動作
フェイントの時に膝抜きをすると、切り返しの後に素早い動作が出来ます。
A.マシューズフェイント
マシューズフェイントの膝抜き動作は、次の順に行います。
①膝と股関節抜き。
②重力落下と重心移動。
③一歩目の膝抜き。
※ふつうのボディフェイクからアウトで抜く時も、全く同じようなヒザ抜きになります。
B.ダブルタッチ
ダブルタッチは、先ほどのマシューズフェイントとは少し違って、次の2つの動作を一気にやります。
①膝と股関節抜き。
②重力落下と重心移動。
その後、③一歩目の膝抜きになります。
こうすることで、ボールを横にスライドする動きが速くなります。
このように、2つの動作を一緒に行う動きはイニエスタにも見られます。
特に、体の小さな選手にはよく見られる特徴的な動きですね。
(3)ジャンプ動作
ジャンプ動作の場合は、しゃがみ込む時に、次の2つの動作が重要です。
①膝と股関節抜き。
②重力落下。
その後は、体が沈み込んだ反動を利用して一気にジャンプしてください。
こうしたヒザ抜きは、バスケットボールやバレーボールでもよく使われますし、上手い選手ほどこの動作がきちんと出来ています。
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【まとめ】
これまで膝抜きとサッカーの関係、練習法、サッカーのプレーにどのように活かされているのか?という点について解説しました。
これに対して、日本のサッカー指導者は、未だに膝抜きを理解していない人が多いと思います。
そもそも膝抜きは日本の古武術由来のテクニックなので、少し勉強すれば分かるはずです。
そうした意味では、他の競技にも、もっと関心を持って勉強してほしいものですね。
いずれにしても、膝抜きはサッカーのプレーにとって、基本的でとても大切な技術です。
そこで、今回の解説を参考にして、ぜひたくさんの子供たちが膝抜きを習得し、サッカーのプレーのパフォーマンスが改善されるよう願っています。