【息子をやる気にさせた体験談】
私の息子は保育園の頃から弱気なタイプだったので、強い子になって欲しいと思い、小学校に入学する時に柔道や空手などの格闘技を習わせようと考えていました。
ところが、本人の希望もあって小1の冬休みに地元のサッカークラブに入団しています。
そこでの活動は楽しかったようですがどうしても競争心が芽生えなかったので、ある日、息子に話をしてみました。
「お父さんは本当は格闘技をやってほしかったけど、自分でサッカーをやりたいと言ったから入団したのに、どうして本気を出さないの?やればできるはずなのに…。」
これに対して息子は「だって、みんな上手いから…。僕なんか頑張ってもダメだよ…。」
そこで私は元NBAのマイケルジョーダンの言葉を伝えました。
「私は9,000回以上シュートを外し、300試合以上負けたし、何度も失敗してきたから成功したんだ。」
そして私は息子に「上手くならないのは、たくさん失敗しないからだよ。それにメッシもクリロナも最初は素人だったんだ。生れた時からバロンドールを取れるほど上手かったわけではないんだ。自分が変わろうとしないと上手くならないよ。頑張ろうよ!」と言いました。
こうした私の話しを聞いて、息子は幼いながらも感じ取ったものがあったのでしょう。
どんなに幼い子であっても親が本気になれば気持ちは伝わります。
そして、次の日から早起きして朝練をするようになりました。
もちろん私も5時起きでずっと付き合っています。
そうした中で何ごとも努力の過程を褒め続けました。
例えばインステップキックの練習では、蹴る時にボールに足が当てられた、浮くようになった、5m飛んだ…、そうするとそのつど「練習を頑張ったからだよ。一生懸命練習したからだよ。」と何度も繰り返しながら努力した息子の姿勢を褒め続けました。
その一方でリフティングを練習している時に回数が伸びずに悔しくて泣き出した時もありましたが、「いつも頑張っているんだから、神様が少し休みなさいと言っているだけだよ。」と努力を誉めつつ励ましたりもしました。
そうして息子が小4になった時のことです。
テニスボールのリフティングが上手くいかず、伸び悩んだことがありました。
息子は、どうやら努力すれば右肩上がりでどんどん回数が伸びるものと思っていたようです。
だから歯がゆい思いで、やる気が失せつつありました。
そこで成長曲線とブレークスルーポイントの話しをしながら、メッシの言葉「努力すれば報われる?そうじゃなくて報われるまで努力するんだよ。」と伝えました。
つまり、どんな天才でも努力している状況、伸び悩みは誰にでも起こり得る現実、努力の必要性を説いて、息子の挫けそうな気持ちを支えたのです。
その一方で、私と妻との間で次のような約束をしました。
お互いの努力を褒め合う。ケンカやなじり合いはしない。ポジティブな声掛けをする。
例えば「今日の料理はおいしいね。腕が上がったね。頑張ったね。」と言った具合ですね。
これは「親の背を見て子は育つ」という格言のとおりですが、夫婦の間柄と、私と息子の間柄も同じでないとおかしいと思ったからです。
この場合、子供は両親の微妙な雰囲気を察して、いつも自分に言っていることと違うな…と微妙に感じ取ります。
そうすると言っていることとやっていることが違う…と思われてしまい、お父さんは口ばっかり…となるのです。
つまり先ずは親が変わらないと子供は付いて来ないわけですね。
あなたの場合はいかがですか?
子供をやる気にさせるのは、努力している様子を褒めるだけなので、このくらいのことなら誰でも出来るのではないでしょうか?
方法はたった一つだけですよ!
もちろん、あなたの思い通りに行かない時もあるでしょう。
でも、あなたの子供です。
根比べのつもりで、真摯に向き合ってみてはいかがでしょう?
きっと分かってくれるはずです。
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【まとめ】
これまで、子供をやる気にさせる方法についていろいろと解説してきました。
この場合、やる気は単なる幻想的な感情でしかありません。
また行動が先で、やる気は後から付いて来ることから、やる気がないので何もできないというのはおかしな理屈なのです。
そうした意味で「子供の努力を誉める⇒行動を習慣化する⇒行動する⇒やる気が出る」という流れをご理解ください。
もちろん「子供の努力を誉める⇒やる気が出る」、「行動を習慣化する⇒やる気が出る」、「行動する⇒やる気が出る」というように、その都度やる気が出るという解釈をしても良いと思います(単なる順序の違いだけ)。
いずれにしても子供にとって努力した姿を褒められるのは、とても嬉しいものです。
またあなたにとっても、それほど難しい事ではありません。
努力を誉めるという、たった一つの方法で子供は変わり、行動を起こして、やる気が生み出されるのです。
ぜひ参考にしてください。
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