ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

岡部さんのドリブルは本当にサッカーに役立つのか?

ドリブルデザイナーの岡部将和さんは、Youtubeやいろいろなイベントで活躍しています。
カモシカ理論、絶対抜けるドリブル理論、99%抜けるドリブル理論などを提唱して、全国各地でフットサルやサッカーの指導をしています。

そこで今回は岡部さんのドリブル理論はどのようなものなのか?果たしてサッカーに役立つのか?という点について詳しく解説します。

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1.岡部さんの99%抜けるドリブル理論

岡部さんは自分の仕事をドリブルデザイナーと呼んでいます。
ドリブルデザイナーとは岡部さん理論に基づき、一人一人の選手の個性に合わせたドリブルを指導する職業です。

また岡部さんが選手たちに指導するうえでの独特な考えを「99%抜けるドリブル理論」と呼んでいます。
以前は、絶対抜けるドリブル理論とかカモシカ理論など、いろいろな呼び名をしていましたが2018年からこの呼び名に決まったようです。

99%抜けるドリブル理論を説明する岡部将和

(1)ドリブル理論で大切なこと

岡部さんがいろいろな選手を指導する時に、特に大切にしていることが三つあります。

① アクションドリブル

岡部さんはドリブルをリアクションドリブルとアクションドリブルの二つに分けて考えています。
アクションドリブルは自ら主導権を持って動くスタイルで、リアクションドリブルは相手の動きを待ってから動くものとしています。

一方、リアクションドリブルはディフェンスが動かなかった場合、手詰まりになって抜くことが出来なくなります。
そうならないためにも、自分から勇気をもって仕掛けることが大切だと説いています。

② 勝利からの逆算

ドリブルで抜く時は、絶対に勝てる間合いを取ることが大切だとしています。
その間合いに入った時に、確実に抜ける場所があるそうです。
その勝てる場所に入るまでに、どのようにディフェンスを揺さぶるのか?を逆算して考える必要があるそうです。
これを総称して「勝利からの逆算」と呼んでいます。
なお、「絶対に勝てる間合い」については後述します。

③ チャレンジする心

ドリブルはパスよりもボールが奪われやすいので、常にリスクがあります。
でもチームが勝つためには、自分が失敗するかも知れない…という気持ちを振り切って、強い心を持ってぜひチャレンジしてほしいそうです。
いわゆるメンタリティーのことですね。

(2)絶対に勝てる間合いとは

岡部さんは、自分のドリブルがなぜ相手を抜けるのか?という点については、次の動画で説明しています。

岡部さんによれば、絶対に勝てる間合いとは相手が絶対に届かない距離にボールを置くという意味ではないそうです。

例えば次の画像のように、ディフェンスが思いっ切り足を伸ばしても届かない距離にボールを置けば、たしかにボールは取られません。
でもこれだけ大きな間合いがあると、ディフェンスから遠すぎるのでドリブルで勝負する状況にはならないのです。

ディフェンスが思いっ切り足を伸ばしても届かない距離にボールを置く岡部将和

そこで、絶対に勝てる間合いに「気付かれないように忍び込む」ことで、ドリブルに勝利できるようになるそうです。

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(3)相手との角度と縦のドリブル

先ほどの絶対に勝てる間合いはディフェンスとの距離の問題ですが、実際にはそれだけでは不十分なので、もう一つの考え方が必要になります。
それが相手との角度です。
これはディフェンスとの角度を変えてゴールまでの距離が近づけば、勝てる確率が上がるということです。

相手との角度と縦のドリブルの説明画像

でも、これだけでは相手を縦に抜くことしか出来ません。
そうするとカットインのように中に切り込むドリブルが必要です。

これに対して岡部さんの考え方は、縦を磨けば中はひらける!と言っています。
つまりディフェンスに縦の突破を意識させることで、中へのカットインが成功すると考えているのです。

縦を磨けば中はひらけるの説明画像

そこで次に実際の一対一の様子を見ながら、縦の突破と中へのドリブルを考えてみましょう。

(4)縦突破とカットインのドリブル

次の動画は、岡部さんが得意とする左サイドでの一対一の様子です。

① 縦の突破のドリブル

先ずは絶対に届かない間合いから、だんだんと距離を縮めます(気付かれないように忍び込む)。

絶対に届かない間合いから距離を縮める岡部

この時、相手は岡部さんにカットインされることを警戒して中を切りました。
相手が左足を出そうとする動きや、体の向きが真っ直ぐサイドラインを向いていることからも分かります。

カットインを警戒して中を切る相手

この動きを見た岡部さんは縦に抜きました。

縦に抜く岡部

② カットインのドリブル

縦突破と同じように、絶対に届かない間合いからだんだんと距離を縮めます。

絶対に届かない間合いから距離を縮める岡部

この時、相手は岡部さんに縦突破されることを警戒して縦を切りました。
相手が右足を出そうとする動きや、体の向きがやや岡部さんの方を向いていることからも分かります。

縦突破を警戒して縦を切る相手

この動きを見た岡部さんは、カットインで中に抜きました。

カットインで中に抜く岡部

この他にも、股抜きやシャペウなどで抜く場合もありますが、基本的には縦突破とカットインの2方向のドリブルを使い分けて抜きます。

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(5)岡部さんのボールの持ち方

岡部さんはボールの持ち方に特徴があって、軸足を前に出し、利き足でボールを引きずるようにドリブルします。
その理由は三つあります。

一つ目は短距離走のスタート姿勢が取れるので、抜く時に速く走れるからということです。

短距離走のスタート姿勢をする岡部

二つ目はこのようなボールの持ち方をするとディフェンスが縦を警戒して後に下がることが多くなり、カットインで中に入りやすくなるということです。

ディフェンスが縦を警戒して後に下がるのでカットインで中に入りやすくなる意味の説明画像

三つ目は骨盤を前傾した状態で右足を前に出すと、カットインのタッチが容易だということです。

骨盤の動きを説明する岡部

一方、軸足の前にボールを置くような持ち方はあまり良くないそうです。
その理由は、カットインの時にいったん動きが止まるため、ディフェンスに中を切られるなどの対応をされてしまうからだそうです。

、軸足の前にボールを置く岡部

要するに、岡部さんなりのポリシーがあるわけですね。

ちなみに岡部さんが、以前、女子フットサルチームを指導したところ、サイドの選手たちは同じように利き足でボールを引きずるような持ち方になりました。

右サイドの選手は軸足(右足)を前に出し(ゴールライン方向)、利き足でボールを引きずっています。

右サイドの選手のボールの持ち方

左サイドの選手のボールの持ち方も同じですね。

左サイドの選手のボールの持ち方

さて次は、岡部さんのドリブルがサッカーで、どのくらい役に立つのか?という点を詳しく解説します

大切な内容なので、ぜひお読みください!

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