【股抜きの練習法】
股抜きのタイミングは、これまで何度も繰り返しているとおり、2つしかありません。
・相手が股を開いている時
・相手が足を出した時
だから股抜きの練習は、この2つのタイミングを掴むことだけに集中してください。
特にありがちなのが、絶好のタイミングなのにも関わらず躊躇してしまうことです。
「とも」が練習を始めた最初の頃は、やはり躊躇して失敗していました。
だから、タイミングたげを覚えるつもりで練習してください。
そうすることで、必ず股抜きが上手くなります。
(1)器具を使った股抜き
子供が物事をイメージする能力は、大人以上に優れています。
そこで、股抜きの練習の時もイメージを重視しましょう。
私の息子「とも」は小3のころから「股抜きマシン」という私の手作りの器具を使って、一人でタイミングを掴む練習をしました。
股抜きマシンの材料は、100円ショップで揃えましたが、針金、ぼろきれ、ガムテープがあれば、誰でも作れます。
ちなみにまた抜きマシンと言うのは、小三の「とも」に分かりすい名称として名付けただけです。
練習のポイントは、相手が股を開いている時や、相手が足を出した時のタイミングをイメージして股抜きすることです。
また、相手のヒザと股の開き具合も意識しています。
②相手が股を開いている時
相手が股を開いている時のタイミグを掴む練習では、正確なボールの通り道(T字型)をイメージしましょう。
特に大切なことは、相手に向って真っ直ぐドリブルすることです。
そうすると相手は身構えてしまい、まるで蛇に睨まれた蛙のように不思議なくらいに足が揃ってしまうことが多いです。
ウソのように思えますが、このような相手に向かって行く方法は、メッシも同じです。
相手が股を開いている時のタイミグは、さらに2つのパターンに分けられましたよね。
・相手が向かって来る時。
・止まっている時。
でも基本的には足が揃って股が開いているわけですし、相手が向かって来るか?立ち止まっているか?だけの違いだけです。
だから、ボールの通り道がT字型になることだけをイメージしましょう。
②相手が足を出した時
この場合の股抜きも、それほど難しくはありません。
左右のどちらの足が出るのか?というタイミングをいち早く予測するだけです。
人間は2足歩行の動物なので、右→左→右→左というように交互に足を動かしますよね。
仮に今、右足が動いたら次は左足が動きます。
こうした動作特性を理解すれば、次に出てくる足の予測はそれほど難しくありません。
また相手が足を出す時に、相手のどこを見れば良いのか?という点も大切です。
それは、相手のヒザを見ることでしたよね。
こうした点も注意してください。
以上の練習は、タイミングを掴むための一種のイメージトレーニングです。
これだけでもかなりの効果がありますが、ある程度のタイミングが理解できるようになったら、ぜひ実戦練習に移りましょう。
そこで、次に実戦向けの練習法を紹介します。
(2)股抜きゲームで実戦練習
股抜きゲームは遊び感覚で練習できるので、たぶん小学生なら夢中になるかも知れません。
この練習のポイントも、股抜きのタイミングを掴むことです。
親子で出来る練習なので、ぜひ参考にしてください。
①練習の基本ルール
この練習は対人プレーを想定したメニューですが、ここでも重視するのは股抜きのタイミングです。
「とも」は小三から続けていましたが、やはり器具を使うよりも実践練習の方が効果的です。
3~4m四方のスペースを使い、攻撃側は動き回って、ひたすら股抜きをしましょう。
守備側は適度に足を出したり股を開いたりしてください(お父さんかお母さんがこの役をやりましょう)。
とにかく股抜きは、どのタイミングが最適なのか?ということを繰り返し覚えさせてください。
②練習の注意点
この練習は、先ほどの器具を使ったものとは違い、生身の人間を相手にするので、子供は躊躇しやすく股抜きのタイミングを逃してしまうことが多いです。
さらに股抜きは、アウトサイドやインサイドで左右に抜くのと比べると、チャンスがとても少ないです。
なぜなら、相手が股を開いている時や、相手が足を出した時のベストタイミングは、ほんの一瞬しかないからです。
そこで、守備側(お父さん、お母さん)が「今だ!」「もっと早く!」「遅いぞ!」などの声掛けをしてあげてください。
この練習のポイントは、守備側の声掛けにかかっています。
声掛けのタイミングは、大きく分けて二つです。
a.股を開いている時
相手の股が開いている時に、タイミングが遅れてしまうと足を閉じたりボールが足に当たってしまうので、こうした点もきちんと理解させてください。
どちらかと言えば「タイミングが早いかな?」と感じるくらいの方が、結果的には上手く行きます。
またタイミングを逃してしまうくらいなら、何度も失敗するつもりで思い切りの良さを身に付けましょう。
b.足を出した時
相手が足を出した時は、多少タイミングが遅れても、直ぐに足を閉じられることは少ないですが、ボールが足に当たってしまうことが多くなります。
でも、思いっ切りの良さは大切なので、何度失敗しても果敢にチャレンジしましょう。
また、相手が足を出す時は、必ずヒザが最初に動くので、こうした点にも注意を促してください。
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【まとめ】
これまで股抜きのタイミングや練習法などを解説しました。
もっとも大切なことは、次の2つのタイミングを掴むことです。
・相手が股を開いている時
・相手が足を出した時
練習する時も、このタイミングを掴むことだけに集中してください。
また、メッシのプレーを参考にいろいろと解説しましたが、きちんとタイミングを掴んで、ボールの通り道のT字型をイメージすれば股抜きは必ず成功します。
股抜きは、小学生でも出来る簡単なテクニックです。
ぜひ、たくさん練習して上手くなりましょう。