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ペナルティーキック必勝法!GKの動きを先読みする方法とは?

投稿日:2019年3月19日 更新日:

ペナルティーキックを蹴る直前のメッシ
ペナルティーキックが上手くなるためには、メンタルの強さや駆け引きが必要…などと言われますが、実際にはそうでもありません。

ペナルティーキックが上達するためには、科学的なメカニズムやゴールキーパーの予測方法を理解したうえで、GKの動きを先読みすることが大切です。

そこで、今回はプロや高校生の実際のPKの動画を使って、ペナルティーキックが上手くなるための科学的なメカニズム、ゴールキーパーの予測方法、練習方法などを詳しく解説します。

1.ペナルティーキックのメカニズム

プロのサッカー選手がペナルティーキックを蹴る時の成功率は平均約80%とされています。
またクリスティアーノ・ロナウドは84%ですが、メッシは意外と低く77%です。
これだけのトップ選手であっても、5回のうち1回は失敗するということですね。

一方、育成年代の子供たちの成功率は80%を下回るかも知れません。
でも、ペナルティーキックの科学的なメカニズムをきちんと理解するれば、成功率をアップすることが可能です。

そこでペナルティーキックが上手くなるために、先ずはその仕組みを科学的に考えてみましょう。

(1)ペナルティーキックの成功率

ペナルティーキックの成功率アップを考える場合、シュートスピードとゴールのどの場所を狙うのか?という2つの点が重要です。

① シュートスピードとGKの反応

プロのペナルティーキックは、キッカーが蹴ってからゴールキーパーが反応したのではボールを止めることが出来ません。
だから、GKは左右のどちらに蹴って来るのか?という予測のもとで、蹴る直前までに判断して先に動くのです。
つまり先に動かないと間に合わないということですね。

その理由について次に解説します。

ペナルティーマークからゴールまでの距離は約10.97mです
プロのキックスピードは時速約120~130㎞なので、全力でボールを蹴った場合のゴール到達時間は約0.3秒になります。

ペナルティーキックを蹴るメッシ

その際、ヒトの限界反応時間(目で見てから体中の筋肉が動き始めるまでの時間)は約0.2秒かかるとされています。
この場合キッカーが真っ直ぐ蹴った時にGKが反応を開始するとしたら、既にボールが3~4m手前まで来ていることになります。

ところが実際には左右のどちらかに蹴るので、GKは3m程度横っ飛びする必要があります。
先ほどの限界反応時間の約0.2秒を考慮すれば、3m程度の距離を0.1~0.2秒でジャンプしないとボールに追いつけません。

これを時速に換算すると、GKは約3mの距離を時速約80㎞というあり得ないスピードで瞬間的に飛ぶ必要があるのです(ちなみにウサインボルトの100m走の平均時速は約46㎞)。
もちろんGKはこんなに速く動けません。
だから、シュートコースが左右のどちらなのか?とあらかじめ推測して先に動くのです。

そうするとキッカーはGKの先読みの動きに対抗するためにも、なるべくキックスピードを速くした方が有利になります。
したがってペナルティーキックは、シュートスピードが速いほど成功率が高くなるということですね。

② ペナルティーキックはゴールのどこの場所を狙うのか?

ペナルティーキックを蹴る場合、シュートコースによって成功率が変わります。
実際のところ、ゴールの四隅を狙うとキーパーが届かないのは経験的にも分かるでしょう。

こうした状況を科学的に裏付ける研究として、2012年にイギリスのバース大学がデータ解析しました。
その結果によればペナルティーキックは、次の動画のように成功率50%と80%の場所があることが分かります。

なおバース大学では成功率50%と80%の範囲の数値を公表していません。
あくまでも私の推測ですが、ゴールの中心から半径約2.8mの範囲(ジュニア用は約1.8m)が成功率50%で、それ以外の場所が80%になると考えています。

成功率50%と80%の範囲の説明画像

特に左右の上隅の2箇所の成功率は、実際には80%よりもかなり高いと思います。
その理由はキーパーが横っ飛びしても、自重落下するため手が届かないからです。
また育成年代のGKの指導では横っ飛びする時に腰の高さで飛ぶように教えられるので、斜め上に位置するこの2箇所には対応できません。

キーパーが横っ飛びしても手が届かない範囲の説明画像

実際にも、次の高校生の動画で分かるとおり、このシュートコースに蹴られるとどんなに跳躍力のあるGKでも防ぐことは出来ないのです。

一方、左右の下側の2箇所のコースも成功率が80%ですが、ここはキーパーに追い付かれる可能性もあるので、実際には強めに蹴った方が良いです。

この場合次の2つの動画のように、アルゼンチン代表のアグエロのペナルティーキックが参考になります。
このキックは2つともGKにコースを読まれましたが、強いシュートだったのでゴールが決まっています。

・2014年ブラジルワールドカップのアルゼンチン対オランダ

・2016コパアメリカのアルゼンチン対チリ

私が思うに育成年代の小中学生のペナルティーキックは、アグエロのような低くて強いグラウンダーシュートを蹴ってゴールの左右の下側の2箇所を狙うように指導した方が良いと思います。
たしかに、上隅の2箇所のコースの方が成功率は高いでしょう。
でも、ここはシュートをふかすこともあり得るので技術的にはかなり難しいです。
そうした意味では、先ずは比較的難易度が低い下側の2箇所へ確実に蹴れるように練習した方が良いでしょう。

いずれにしても、ペナルティーキックはゴールの四隅を狙うことで成功率が高くなることは確かです。

(2)ペナルティーキックは真ん中に蹴っても入りやすい

先ほどペナルティーキックはゴールの四隅を狙う…と解説しましたが、ある一定の条件のもとでは真ん中に蹴っても入りやすいです。

この場合ゴールの真ん中を狙うと、先ほどのバース大学の解析結果では成功率が50%になります。
また真ん中に蹴ることはとても勇気が必要ですし、メンタルを維持するのも大変でしょう。
そうすると実際にゴールが決まる確率はかなり低くなるのではないか?と思われがちです。

ところが、GKのシュートの予測や反応を考慮すれば意外と結果は違ってきます。

そこで、真ん中に蹴った場合の成功率を考えてみましょう。

一般的にGKはキッカーのペナルティーキックが、常に全力で蹴るものと考えています。
でもガンバ大阪の遠藤のコロコロPKのように遅いボールを蹴る場合もあるでしょう。
だからと言っても常に最大速度でボールが向かって来るものと準備しておかないと、やはり反応が遅れてしまいます。

そうなるとキーパーにとっては、実際のボールスピードが速いのか?遅いのか?はあまり関係なく、むしろ右か?左か?という予測をいち早く読んでなるべく速く反応しようとするのです。

そうした場合、真ん中に蹴って来るのではないか?という第三の予測はほとんどありません。
なぜなら真ん中に蹴るという予測はキッカーが蹴ったボールに全く反応しない…、単に立っているだけのことを意味するからです。
要するに、GKが考えるシュートコースの予測や反応は、常に左右のどちらか?という二者択一なのです。

ところで、先ほど「ある一定の条件のもとでは真ん中に蹴っても入りやすい」と解説しましたが、ここで真ん中に蹴って成功した事例をもとに考えてみましょう。

次の動画は日本が2014年ブラジルワールドカップの出場を決めた、対オーストラリア戦の本田のペナルティーキックです。

ここでの本田のシュートはややアウト回転していますが、ほぼ真ん中に蹴っています。
試合後のインタビューでも最初から真ん中を狙っていたようですね。

本田のキックモーションを見ると、上体(胸)を真っ直ぐ前に向けているのでそのまま前方に蹴る可能性が見られます。
またバックスイングの時の右腕はあまり大きく上がっていないので、軸足方向(本田から向かって右側)に蹴る素振りはありません。
いわば本田の言うとおり最初から真っ直ぐ蹴ることを想定したシュートなのです。

ところがオーストラリアのキーパーは、本田がバックスイングに入った時点で彼の軸足方向(本田から向かって右側)に反応しています。

ペナルティーキックを蹴る前の本田圭佑

なぜGKがこのように反応したと思いますか?

その理由は先ほども解説したとおり「GKが考えるシュートコースの予測や反応は、常に左右のどちらか?という二者択一」だからです。

またこの時点のキーパーの判断を推測すると、次のように考えていたと思います。

① 本田の上体(胸)は真っ直ぐ前に向いているので、利き足側(本田から向かって左側)には蹴り難い。だから、左側のシュートコースには蹴らない。

② 明らかに軸足方向(本田から向かって右側)に蹴る素振りはないが、右側のシュートコースの方が蹴りやすい。

③ だから右側に蹴って来るのではないか?

以上のようにGKは左右のどちらなのか?ということを消去法的に予測したのだと思います。

つまり真ん中に蹴って成功させるための条件としては、GKの予測が左右のどちらかに蹴って来るのではないか?と判断させるようなキックフォームでシュートすることが大切なのです。

そうした意味では本田のキックフォームは結果的には良かったのです。

以上が、ペナルティーキックのメカニズムです。

なお、GKの具体的なシュートコースの予測の仕方は後ほど詳しく解説します。

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2.ペナルティーキックでのGKの予測

ここではペナルティーキックの時、GKはどのようにしてシュートコースを予測するのか?ということで、シュートコースを予測するタイミングと予測方法の2つの点を順に解説します。

(1)シュートコースを予測するタイミング

GKがシュートコースを予測する場合、キッカーが蹴ってからでは間に合わないので蹴る直前までに先読みして反応します。
蹴る直前とは、キッカーの軸足がボールの横に着地する直前です(着地してからでは遅い)。

そこで次の動画のユーロ2016のイタリア対ドイツのペナルティーキックを例にして解説します。

次の画像ではキッカーのクロースは小走りでやや長めの助走を取りましたが、これはキーパーの予測にとってはあまり関係しません。
なぜならGKのブッフォンがシュートコースの予測を始めるのは、クロースの蹴り足が着地する直前だからです。
ちなみに、ここでは未だブッフォンは左右のどちらにも反応していませんね。

助走をするクロースとブッフォン

次の画像はクロースの蹴る直前のシーンですが、軸足はボールの横に着地する直前です。

この時点でブッフォンは、やや右ひざを曲げて重心を傾けています。
これはほんのわずかな動きですが、クロースが軸足側(向って左側)に蹴ることを予測して反応したことを意味します。

蹴る直前のクロースとブッフォン

次の画像では結果的にブッフォンの読みは当たりました。
ところがクロースのシュートが速くて取り難いコース(バース大学が解析した80%の成功率の範囲)だったので、ゴールが決まっています。

蹴った後のクロースとブッフォンの反応

つまりキーパーにシュートコースが読まれても、強いキックを厳しいコースに蹴れば入るということですね。

以上のようにGKがシュートコースを予測する時に最も重視するのは、キッカーの軸足がボールの横に着地する直前の動作です。

つまり、キーパーがシュートコースを予測するタイミングは、キッカーが蹴る直前の一歩にあるのです。

こうした蹴る直前の一歩の中でキッカーのバックスイングの体勢に基づき、左右のどちらなのか?ということを判断するわけです。

そうするとキッカーは、このようなGKの予測を逆手に取ることが出来ます。

つまりキッカーは蹴る直前の一歩に入った時点で、GKが左右のどちらに反応するのか?を見ればシュートコースが分かるわけです。

まるで後出しジャンケンのようですが、ペナルティーキックのメカニズムはこうしたものなので決して難しくはないのです。

そうした意味では元日本代表の遠藤のコロコロPKは、キーパーの動きを逆手に取った蹴り方ですね。
この蹴り方は、これまでの解説を読まれれば意外と簡単だということがお分かりでしょう。

以上のようなキーパーの予測のタイミングの計り方は、育成年代からプロまで世界共通で変わりません。

したがってペナルティーキックの成功率をアップするためには、こうしたキーパーの特性を理解することが最も大切なのです。

(2)GKのシュートコースの予測方法

ペナルティーキックの時にGKがシュートコースを予測するタイミングは、先ほども解説したとおりキッカーが蹴る直前の一歩です。

その時に注目するのがキッカーのバックスイングの体勢です。
その際、キーパーは右か?左か?という予測はしますが、真ん中?という選択肢はほとんどありません。

そこで、次に高校生のペナルティーキックを参考にしながら、GKがキッカーのバックスイングのどの部分を見て判断しているのか?という点を解説します。

① 軸足側に蹴る場合の予測

キッカーが軸足側に蹴る時のシュートフォームの特徴は、大きく分けて3つあります。

ア.上体が軸足方向を向いている

動画の0:26からのシーンでは、キッカーの左胸が軸足側を向いています。
これは左手を水平に伸ばすことによって、左胸が蹴る方向に引っ張られるからです。
しかも軸足まで蹴る方向に向いています。
ふつう軸足は真っ直ぐ前に向けることが多いことを考えると、真正直すぎてキーパーにはとても分かりやすいフォームになっています。

イ.バックスイングの時の左腕の振りがやや大きい

キッカーが軸足側に蹴る場合は、どうしても体幹を左にひねる必要があります。
また、体幹をひねるためには無意識のうちに腕を使ってリードします。
実際にはここまでハッキリしたフォームは少ないですが、少なくとも蹴り足側に蹴る時はこのような腕の振りはあまり見られません。

ウ.股関節が閉じている

軸足側に蹴る時は、次の画像のように股関節が閉じています。

股関節を閉じて蹴るキックの説明画像

その理由は、フォロースルーで蹴り足が軸足の膝の前に来るからです。
つまり、左右の内腿がどうしても密着するようなキックフォームになるのです。
ただしこのように股関節を閉じていても、ここから利き足側に蹴リ分けるテクニックを持っていたらキーパーは反応できません。

② 蹴り足側に蹴る場合の予測

キッカーが蹴り足側に蹴る時のシュートフォームの特徴は、やはり大きく分けて3つあります。

ア.上体が蹴り足方向を向いている

動画の0:25からのシーンでは、キッカーの右胸が蹴り足側を向いています。
これは体を右側に「くの字」に傾けることによって、右胸を向いてしまうためです。
しかも先ほどの軸足側に蹴った高校生のフォームと同じように、軸足まで蹴る方向に向いています。
やはりキーパーにとってはとても分かりやすいフォームです。

イ.バックスイングの時の左腕の振りがやや小さい

キッカーが蹴り足側に蹴る場合は、体幹を右にひねる必要があります。
その際左腕を大きく振ると左胸が軸足方向に向くので右側に蹴ることが難くなります。
そうすると左腕は小さく動かすようになるのです。

ウ.股関節が開いている

蹴り足側に蹴る時は、次の画像のように股関節が開きます。

股関節を開いて蹴るキックの説明画像

その理由は、利き足側に蹴る場合はインサイドキックを使うことが多いからです。
日本人のインサイドキックは軸足を蹴る方向に向けることが多いので、どうしても「がに股」のように股関節が開いてしまいます。

ただしこのように股関節を開いていても、ここから軸足側に蹴リ分けるテクニックを持っていたらキ―パーは反応できません。

以上が、GKのシュートコースの予測方法です。

もちろん、キーパーによっては他の判断要素も取り入れるでしょう。
でも基本的な予測方法は概ねこのとおりになっています。

ペナルティーキックは駆け引きが必要とよく言われますが、最終的にはキーパーとキッカーがお互いの動作を読み合うだけです。
そうした意味では決して難しいことをやっているのではありません。

さらに、キッカーがこれまで解説したGKの予測方法を逆手に取ることで、ペナルティーキックが上手くなるのも確かです。

そこでこれまでの解説を踏まえて、次にペナルティーキックの具体的な練習方法をご紹介します。

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3.ペナルティーキックの練習方法

ペナルティーキックが上手くなるためには、GKを立たせて蹴っていれば良い…というわけではありません。
先ずはGKの予測方法を逆手に取ることを覚えたうえで、蹴り分けの技術を習得し、最終的にキーパーが取れないコースに強いシュートが打てるようになることなどを順番に習得して行きましょう。

(1)動体視力を鍛える

動体視力を鍛えると、蹴る直前にGKが左右のどちらに動いたのか?を簡単に見分けることが出来ます。

私の息子「とも」は小学校低学年の時から1500円程度の速読教材を使って動体視力をアップさせました。

その結果、ペナルティーキックが上手くなったのはもちろんですが、その他にもドリブルで相手を抜くこと、キック精度の向上、試合中の視野の拡大など、サッカーの全てのプレーに役立っています。

(2)ゴールキーパーの動きを読む

動体視力を鍛えることと合わせて、GKが動き出すタイミングを覚えましょう。
特におススめなのが、遠藤のコロコロPKを練習することです。

この練習で大切なことは、蹴る直前の一歩に入った時点(軸足が着地する直前までに)で、GKが左右のどちらに反応するのか?をきちんと見ることです。
そうすればシュートコースが分かるようになります。

次の画像のように、蹴り足が着地した時点からゴールキーパーが反応を開始します。

蹴り足の着地とゴールキーパーの反応

軸足が着地する直前までにはGKが確実に動いています。

軸足の着地とゴールキーパーの反応

その後はキーパーが動いた方向とは逆に蹴れば良いだけです。
仮に軸足が着地した時点でキーパーが動いていなければ、左右の隅のどちらかに強く蹴れば良いだけです。

この練習をする時の注意点は次の2つです。

① ボールとGKを間接視野で見る。
② キーパーの膝、腰などの関節の動きに注目して動く方向を見定める。

この練習方法はGKの動き出しのタイミングを見抜くという点で、とても効果があります。
小学校低学年はもちろんですが、ぜひ育成年代全てのカテゴリーの子供に経験してほしいと考えています。

ちなみに、小学生であればお父さんやお母さんがGK役をしてあげても良いです。
その場合は子供が蹴る直前の一歩に入った時点で、わざとらしく左右のどちらかに動いてあげると効果的です。

子供がこの動きに慣れて来たら、キックモーションをスピードアップさせてください。

(3)ペナルティーキックの蹴り分け

① 蹴り分けの感覚を掴む

次の動画の0:33からのシーンを参考にして左右の蹴り分けの動作を覚えてください。

また1:04からの体幹ひねりの体操を合わせて行うと動きがスムーズになります。

この練習をすることで先ほどのコロコロPKよりも素早いキックモーションで蹴ることが出来ます。

実際の試合での蹴り分けは、次の動画を参考にしてください。

② 右から左への蹴り分け

キッカーの体がやや右向きなので、キーパーが右に反応しています。
これを見たキッカーはインパクトの瞬間に体幹をひねって、インサイドキックで反対方向の左に蹴っています。

③ 左から右への蹴り分け

キッカーは、バックスイングの左腕の振りが大きくなっています。
そこでキーパーが左に反応しています。
これを見たキッカーはインパクトの瞬間に股関節を開いて、インサイドキックで反対方向の右に蹴っています。

④ 左から真ん中への蹴り分け

キッカーはバックスイングの左腕の振りが大きくなっていたので、GKは左に反応しています。
これを見たキッカーはインパクトの瞬間にボールにアウト回転をかけてほぼ真ん中に蹴っています。
一見して高度なテクニックのように思えますが、そうでもありません。

次の動画のようにインステップキックのスイングを工夫すれば、カーブやアウト回転のボールを蹴ることが出来ます。


意外と簡単なのでぜひ試してください。

⑤ 右から真ん中への蹴り分け

キッカーの体がやや右向きなので、キーパーが右に反応しています。
これを見たキッカーはインパクトの瞬間に左腕を大きく振りながら体幹を左にひねって、インステップキックでほぼ真ん中に蹴っています。
このように、インパクトからフォロールーにかけて体を回転させることで、右側に飛ぶはずのボールの方向を変えることが出来ます。

(4)ゴールの四隅を狙う

ペナルティーキックでゴールの四隅を蹴る時の成功率は、先ほどのバース大学の研究では80%とされています。
このコースに正確に蹴ることが出来れば、GKの動きを読んだり蹴り分けたりする必要はほぼなくなるでしょう。

この場合、ゴールの下隅の左右であれば、先ほど解説したアルゼンチン代表のアグエロのようなグラウンダーの蹴り方で十分です。

アグエロのグラウンダーの蹴り方

でも、上隅に蹴る場合はバックスピンが掛かってふかしてしまい、ゴールのバーを超えてしまうこともあります。

そこでおススメな練習法が、インステップキックを使った高さの蹴り分けです。
インステップキックで高さの蹴り分けが出来れば、インサイドで蹴るのは比較的簡単です。
ゴールまでの距離は小学生であれば10m、中学生以上であれば15mを目安にしてください。

ただしご注意いただきたいのが、次の動画のようにインステップキックを無回転で強く蹴ることが出来ないと正確に蹴り分けることが出来ません。
なぜなら、ふつうに蹴ってバックスピンがかかったりゴロになっていたら、高さの高低に蹴り分けることさえも出来ないからです。

そのためにも、ぜひちょんちょんリフティングなどで軸足を強化してください。

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4.まとめ

これまで、ペナルティーキックのメカニズム、GKのシュートコースの予測方法、蹴り方の練習方法など大きく3つの点を詳しく解説しました。
その場合、ペナルティーキックが上手くなるコツは、この3つの点をきちんと理解して練習することです。

実際のところ、海外のトップレベルのプロでさえ5回蹴ったうちの1回は外しています。
そうした意味でも、ペナルティーキックの基本を覚えつつ、練習を繰り返すことが大切です。

一方、メンタルが弱いのでPKが苦手などとよく聞きますが、そうした原因はPKのメカニズムやGKの予測方法を理解していないからです。
言い換えれば、ペナルティーキックの仕組みを分かってしまえば恐れることはありません。
お化け屋敷の中味が分かれば、全然怖くないことと同じです。

ぜひ多くの子供たちにペナルティーキックが上手くなってほしいと願っています。

【画像引用:Youtube.com

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