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フィジカルコンタクトはサッカーの武器!中田英寿の秘密とは?

投稿日:2018年8月30日 更新日:

フィジカルコンタクトで相手を倒した中田
フィジカルコンタクトはサッカーにとって、絶対に身に付けなくてはならないスキルの一つです。
なぜならサッカーはボールを奪い合うスポーツなので、相手との接触プレーが必要不可欠だからです。
ところが、日本ではこうしたプレーが未熟なため世界的にも立ち遅れています。

そうした中で、元日本代表の中田英寿は小柄な体格でありながら、世界に通用するフィジカルコンタクトのスキルを持っていました。
実は中田のテクニックは、海外のサッカー選手と比べて体格が劣る日本人でも十分通用する秘密が隠されています。

そこで今回はフィジカルコンタクトの基本、中田英寿のプレーを詳しく分かりやすく解説します。
小学生でも出来る簡単な練習法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.フィジカルコンタクトとは

ここではフィジカルコンタクトの基本、日本サッカーの現状と問題点、中田英寿の例と日本人の可能性について解説します。
そのうえで今回の記事の後半では、中田英寿のフィジカルコンタクトの仕組みについて詳しく解説します。

あなたが、もしもフィジカルコンタクトは危険だ!などと考えているとしたら、それは大きな間違いです。
今後の日本サッカーの発展には欠かせない大切なことなので、ぜひ最後までお読みください。

(1)フィジカルコンタクトの基本

日本は海外のサッカー選手と比べて体格が劣るため、接触プレーが苦手です。
そうした中でフィジカルコンタクトの重要性は、たった2つのことに集約されます。

それはボールを取られない!奪う!ということです。

これをスキルの面で言えば、攻撃と守備で分けることが出来ます。
・攻撃側は自分とボールの間に相手を入れさせない。
・守備側は相手とボールの間に割り込んで奪う。

ボールを奪い合う2人の小学生

この考え方は浮き球であっても、グラウンダーであっても全く同じです。
例えばヘディングの場合は「相手よりも先に触れ!」とよく言われますが、これは相手の前にいても後ろにいても相手とボールの間に割り込んでボールに触ることを意味するのです。

つまりフィジカルコンタクトの基本は、
・攻撃側はボールを取られない。
・守備側はボールを奪う。
こうしたシンプルな考えを理解したうえで、具体的なスキルを覚えることが大切です。

一見して当たり前のようですが、日本人の多くは頭では分かっていても実際の試合では上手く出来ません。
だからいつまで経っても世界レベルにはならないのです。

そうした理由は、これまでの日本サッカー界の歴史的な背景にあります。

(2)日本サッカーの現状

日本サッカーのフィジカルコンタクトを一言で表すと、現実を避け続けた歴史です。
これには二つの問題点が隠されています。

①フィジカルコンタクトを避けた歴史

日本サッカー界の歴史を紐解くと、日本人は海外のサッカー選手と比べて体格が劣るためフィジカルコンタクトを避け、テクニックとアジリティ―で世界に挑もうとしています。
こうした考えは昔から全く変わりません。
そのため最初はブラジルサッカーのスキルを模範にし、その後ヨーロッパ型の組織戦術を取り入れながら徐々に進歩して来ました。

その後、日本人と似た体格ということでスペインやメキシコのサッカーを取り入れようともしました。

イニエスタ

たしかにスペインはチキタカというスタイルのため接触プレーは少ないですが、そもそもスペイン人のテクニックは日本人とは比べ物になりません。
またメキシコの戦術は前からの速い守備とカウンターが武器なので、基本的には激しい接触プレーが多く「自分たちのサッカー」などと夢見る日本代表の選手たちには受け入れ難いようです。

そうすると日本サッカーの進むべき道がハッキリしないまま、中途半端な状態で時間を費やしただけになっています。

そうした中でハリルホジッチが代表監督になった時、しきりに選手たちへ「デュエル(決闘)」を求めました。
いわゆる球際の強さですね。

記者会見するハリルホジッチ

私としてはやっと変化の兆しが訪れ、育成年代にもこうしたプレーが浸透するかも知れない…と期待しました。
ところが解任されて元の「自分たちのサッカー」というパスに依存した、フィジカルコンタクトの少ないプレースタイルに戻ってしまったようです。

要するに日本のサッカーの歴史は、フィジカルコンタクトを避けてしまったのです。
ハッキリ言うと日本のサッカーは四半世紀前のレベルです。
こうなると進歩の余地はありません。

こうしたフィジカルコンタクトを避けた歴史は、育成年代のサッカーにも影響が出ています。

②育成年代のフィジカルコンタクト

(ア)育成年代の指導もフィジカルコンタクトを避けている

日本の育成指導では小学生はドリブル、中学生以降ではパスが主体になります。
こうした指導はどこの国でも同じですが、日本が海外と大きく違うのはフィジカルコンタクトの考えが欠けていることです。

一般的にドリブルで相手を抜く場合は、大きく分けて2つのパターンがあります。
A.相手と向き合った時に足技で抜く。
B.相手が横か後ろから追いかけて来た時に腕や背中を使ってボ―ルを守る。

このうちAは相手の動きがよく分かるので簡単に抜くことが出来ますし、フィジカルコンタクトをほとんど必要としません。
一方、Bは相手が必死に迫って来るのでフィジカルコンタクトが不可欠です。

小学生のフィジカルコンタクト

日本の育成現場の指導では一対一の練習もよくやりますが、実際の試合ではフィジカルコンタクトがほとんど必要ないAの方を優先します。

なぜなら勝利至上主義のため安全なパスを優先し、ドリブルの激しい接触プレーを少なくするからです。
そうすると当然フィジカルコンタクトの機会は減るのでスキルは上達しません。
例えば、狭いところでボールを持ち過ぎると「早くパスしろ!」と言われませんか?

でも狭いところの裏には広いスペースがあるのです。
ここで勘違いしていただきたくないのですが、パスが悪いというわけではありません。
狭い場所ではボールが取られるリスクもありますが、成功すれば大きなリターンが待っているということなのです。

「早くパスしろ!」と言う指導者は安全なことしか考えていない証拠です。
日本人はギャンブルなどのリスクを嫌う民族性があります。
でもサッカーにはギャンブルは付き物ですし、それにチャレンジしないと大きなリターンは来ないのです。

またギャンブルをしないサッカーはカーナビと同じです。
セオリーどおりの安全なルートしか判断しません。
そうすると日本のサッカーは、セオリー通りのプレーが多くなります。
だから日本代表がブラジルなどの強豪国と試合すると、簡単に次のプレーが見抜かれてボールを取られてしまうのです。

ここで私が何を言いたいのかというと、日本のサッカーがフィジカルコンタクトを避けているという大人の選手たちの現状が、実は育成年代の子供にも浸透してしまったということです。

やはり育成年代の指導を見直すことで、子供たちにもフィジカルコンタクトの大切さを身に付けさせるべきではないでしょうか?

(イ)フェアプレーとフィジカルコンタクト

日本サッカー協会はフェアプレーを推奨しています。
たしかに育成年代の子供たちにとっては、ケガの防止やルールを守るという点では良い事だと思います。
ところがフェアプレーの推奨は、まるでサッカーを教育の一環と考えているように思います。
またこうした考えは日本独特なものです。

フェアプレーで試合をする小学生

そのため少年サッカーの試合では、審判がフィジカルコンタクトとラフプレーを混同するケースがよく見られます。
例えばショルダータックルで相手が倒れるとすぐにファールを取ったり、わずかに手を使っただけでも笛を吹くことがよくあります。
やはりこれも教育的な配慮があるためでしょう。
こうした現状では、フィジカルコンタクトのスキルは身に付きません。

さらにこうしたジャッジはJリーグでも同じです。
特にJリーグでプレーする外国人は口を揃えたように、「審判はすぐに笛を吹く…」と言います。
外国人から見た場合、フィジカルコンタクトに過敏なジャッジはかなり疑問に感じているのでしょう。

これに対して海外では少年サッカーでさえも当たりが激しく、手を使うのは当たり前です。
またルールすれすれのプレーは当然ですし、審判が見ていなければ…というプレーも多いです。
なぜなら子供たちにはボールを取られない!奪う!という意識が根強いからです。
だからこそ、フィジカルコンタクトは当たり前!と考えているのです。
つまりサッカーに対しては死に物狂いであって、日本とは本気度が全く違うのです。

さらに海外では教育とサッカーは別物であって、教育は学校で…、サッカーはクラブで…という位置付けがあります。
そうすると子供たちにはフェアプレーという考え方ではなく、プロ選手たちの接触プレーが正しいと理解するのです。

いずれにしても、日本の育成年代のフェアプレーの推奨は行き過ぎています。
少なくともフィジカルコンタクトとラフプレーの区別くらいは、きちんとするべきでしょう。

そうしたうえで子供たちに正しいスキルを身に付けさせるべきです。

(3)中田英寿の例と日本人の可能性

元日本代表の中田英寿は身長175㎝で体重72㎏という体格でありながら、抜群のフィジカルコンタクトによってイタリアのセリエAで活躍しました。
サンドニの悲劇と言われた2000年3月の日本代表とフランス代表との試合では、大雨でグラウンドコンディションが悪いにも関わらず、中田だけは屈強な相手とのフィジカルコンタクトで競り負けることはありませんでした。

2000年3月の日本代表の集合写真

たぶん多くの方は、中田英寿が特別な選手だったから活躍出来たと思うでしょう。
でもそうした考えは違います。

私が思うに中田が活躍したという事実は、日本人でも幼少期から正しいフィジカルコンタクトを教えれば海外でも十分に通用する可能性があると解釈するべきです。
たしかに日本人は海外のサッカー選手と比べて体格が劣ると言われています。
でも、単なる思い込みではないでしょうか?

そうした中で彼はイタリアのペルージャに移籍した際、チーム練習の前後にフィジカルトレーニングを続けたそうです。
いわゆる肉体改造ですね。
つまりトレーニングのやり方しだいでは、世界に通用する選手に成長出来るのです。

その際に特に重視したのは、バランス能力と下半身の筋力です。
そうすることで試合中は倒れにくく、ケガや故障が少ないというバランスの良い筋力を身に付けたのです。

ちなみに中田は中学3年生の時にU-15日本代表に選抜されています。
中学校のサッカー部の監督が協会に選考理由を聞いたところ、「テクニックはやや見劣りするがフィジカルの強さは世界でも通用する」と評価されたそうです。

こうした逸話は中田だけが特別な選手と見なしてしまうのではなく、むしろ日本にもフィジカル的に強い選手はたくさん育っているのではないか?と考えた方が良いと思います。
つまり潜在的な可能性のある子供たちを発掘することで、海外でも通用する選手を育成出来る見込みがあるわけです。

サッカーはフィジカルコンタクトを避けて通ることが出来ません。
現実に目を向けることで、初めて日本のサッカーが進歩するのです。

さて次からは、いよいよ中田英寿のフィジカルコンタクトのスキルについて解説します。

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2.中田英寿のフィジカルコンタクト

中田のフィジカルコンタクトはサッカーとはかけ離れたように見えますが、海外では当たり前のプレーです。
だから中田だけが特別!という考えはもう止めましょう。
次の動画にはフィジカルコンタクトのスキルが上達するための、ヒントがたくさん詰まっています。
そこで中田のスキルについて順次解説します。

(1)中田英寿のプレースタイル

サッカーでフィジカルコンタクトが必要なプレーは、ドリブルの時が多いです。
そうした場合、中田のドリブルの大切なポイントは2つあり、実はフィジカルコンタクトが欠かせないプレースタイルなのです。

①直線的なスピード重視

中田のドリブルはメッシのような左右の体重移動よりも、直線的なスピードを重視します。
現代型の縦に早い攻撃サッカーにとっては、最も重要なプレースタイルですね。
これは元日本代表監督のハリルホジッチが目指した戦術に合いますが、海外ではすでに常識です。

この場合、足元のテクニックはほとんど必要としません。
先ほど彼が中学3年生でU-15日本代表に選抜された時に「テクニックはやや見劣りするが…」と解説しましたが、その理由がお分かり頂けたと思います。

②足技を必要としない

先ほど足元のテクニックはほとんど必要としない…と言いましたが、中田のドリブルはとてもシンプルです。
複雑な足技はほとんど見られませんし、駆け引きで勝負するというシーンは滅多にありません。

これは中田自身がプレーの流れを止めないことを重視するからだと思います。
ということは攻撃を速くするためにフィジカルコンタクトが必要になったともいえます

一方ではバランス能力と下半身の筋力を鍛えたことで、試合中は倒れにくくケガや故障が少なくなってこうしたプレーを続けられたのでしょう

(2)単なる手押しではない

中田のフィジカルコンタクトは単なる手押しではありません。
そこで次に手押しのスキルを解説します。

①手押しとは

手押しとは横や後ろから迫って来る相手に対して、手を使ってボールが取られないようにするスキルです。

手押しをする小学生

簡単に言えば相手に接触されて邪魔されないために、例え1㎝でも間合いを作って離れようとすることですね。
ところが、こうした手押しでは中田のように相手を投げ飛ばすようなプレーは出来ません。
せいぜい相手の迫って来る勢いを利用して、突き放す程度です。

その理由は手押しが相手の勢いをまともに受け止めてしまうからです。

こうした手押しは物理で言うところの「作用反作用の法則」と同じです。
このブログは中学生も読んでいるようなので、次に作用反作用の法則のことを少し噛み砕いて解説します。

②作用反作用とは

作用反作用を簡単に言えば「つりあい」のことです。
この法則が作用する要件は3つあります。

作用反作用の法則の説明画像

(ア)同じ作用線上で力が働くこと
押し競まんじゅうを一直線でやるようなイメージです。

(イ)力の大きさが等しい
「つりあい」のことです。

(ウ)力の向きが反対である
A→Bに向かって押す。
B→Aに向かって押す。

両者の力の向きを正反対にしないと「つりあい」が取れません。

それではサッカーの手押しの場合は?というと、やはり先ほどの3つの要件がそのまま当てはまります。

手押しと作用反作用の法則の説明画像

(ア)同じ作用線上で力が働くこと
守備側と攻撃側が地面の水平線上にいるという意味です。

(イ)力の大きさが等しい
守備側と攻撃側の力が同じという意味です。

(ウ)力の向きが反対である。
守備側は攻撃側を押す。攻撃側は守備側を押すという意味です。

③手押しのスキルをレベルアップ

先ほど手押しは作用反作用のつりあいと関係があると解説しました。
ところが手押しのスキルをさらにレベルアップすることが出来ます。

手押しは相手と同じ程度の力で押し返せば、力がつりあいます。

その際、相手の力の勢いを利用してそのまま離れてしまうことも出来ます。
つまり自分はほとんど押し返さずに、逆に相手のパワーを利用してしまうわけです。

例えば次の画像は、ロシアワールドカップ予選の日本対オーストラリア戦の井手口と相手DFの競り合いです。

先ず、相手DFがボールを奪おうとして井手口を押して来ました。

ボールを奪おうとして井手口を押す相手DF

これに対して井手口は、相手DFの押す力を利用してそのまま離れてしまいます。

相手DFの押す力を利用して離れる井手口

以上のような手押しは良く使われるテクニックであって、オーソドックスなものです。
そのため、中田のフィジカルコンタクトのように相手を突き飛ばしたり倒してしまうようパワーはありません。

そこで、次に中田の手押しについて解説します。

(3)中田英寿の手押しの秘密

①中田の手押しはボクシングのカウンター

中田の手押しはボクシングのカウンターパンチに似ています。
ボクシングのカウンターは、相手がパンチを打って来た勢いを利用して打ち返す!というものです。
相打ちと似ていますが、先ほど解説した作用反作用の法則とは少し違います。

ボクシングのカウンターパンチ

カウンターパンチは、作用反作用の法則の3つの要件のうち「同じ作用線上で力が働く」という要件が適用さません。

これはどういうことかというと、緑のグローブの選手が先にパンチを打ったところ、少しかわして青いグローブの選手がカウンターを決めています。
実はこの「少しかわす」という動作が「同じ作用線上で力が働く」という要件、つまり、つりあいを取れなくしているのです(両者の頭や腕の位置を見ると少しズレている)。
そうすると緑のグローブの選手は、自分のパンチの勢い+青いグローブの選手のカウンターによって単純に二倍近い威力を受けるのです。
ボクシングの試合中にカウンターを受けてそのままKOというシーンがよくありますが、たしかに無理もありませんね。

この場合、中田の手押しも全く同じ原理です。
そこで、この秘密を次に解説します

②中田の手押しは「かわす」こと

先ほどご覧になった中田の動画を注意して確認してください。

実は、中田は当たって来る相手に対し、同じ作用線上からほんの少しだけかわすことで相手のプレスをまともに受けていないのです。
だから、相手は「おっとっと…」となってバランスが崩れて倒れるのです。

中田の手押しは「かわす」ことの説明画像

動画ではいかにも中田がもの凄いパワーで相手を倒しているように見えますが、決してパワーに頼ってはいないのです。
倒れてしまった相手は「えっ!どうして?」と感じているかも知れません。

これは体重100㎏の人と50㎏の人が勝負しても似たような結果が出ます。
例えば相撲の叩きこみ(はたきこみ)という決まり手があります。
これは相手が飛び込んでくる勢いを少しわすことで相手がバランスを崩すので、あっけなく倒れてしまうのです。
しかも倒した方はほとんど力を使っていません。

相撲の叩きこみ

先ほどご覧になった中田の動画にも、似たようなシーンがたくさんあると思いませんか?

一般的な手押しの場合は同じ作用線上で相手の力との「つりあい」を利用するだけなので、「間合い」を作って離れることは出来ても倒してしまうほどの威力はありません。

でも中田は違います。

ある意味では、作用と反作用の法則を逆手に取ったフィジカルコンタクトだと思います。

巷では中田のようになりたかったら体幹を鍛えよう…などと言われますが、相手をかわすという技術の方にもっと注目すべきではないでしょうか?

実は中田のテクニックは海外のサッカー選手と比べて体格が劣る日本人でも十分使いこなせるのです。
だからこそこれからの育成指導の現場では、こうした「相手をかわす」スキルを教えてほしいと思います。

(4)中田の「かわす」スキルを身に付けるためには?

中田のように相手をかわすスキルは、どうしたら身に付くと思いますか?

答えは簡単です。

それは鬼ごっこや追いかけっこをたくさんやって、追いかけてくる相手をかわせば良いだけです。

鬼ごっこをする子供たち

先ほどご覧になった中田の動画のフィジカルコンタクトは、まるで鬼ごっこや追いかけっこで逃げ回る時のすばしっこさを感じませんか?

実は鬼ごっことや追いかけっこは、SAQ(スピード、アジリティ、クイックネス)というスポーツに必要な3要素が全て身に付く万能な遊びです。
昔の子どもたちは、こうした遊びの中から身体能力を高めたのです。

でも今の子どもたちは、こうした遊びを経験しないうちにサッカーや野球などのスポーツを始めてしまいます。

私が思うに幼稚園や保育園のうちからボールを蹴らせるよりも、こうした遊びをたくさん経験させることが大切です。

全国のスポーツ指導者にも、こうした遊びの大切さに気付いてほしいと思います。

さて、次はフィジカルコンタクトに欠かせない手押しやショルダータックルなどの練習方法を解説します。

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3.フィジカルコンタクトの練習法

ここでは、手押し、ショルダータックル、体幹と軸の強化、ドリブル姿勢の矯正などのフィジカルコンタクトの練習法を解説します。

(1)手押しの練習法

次の動画のように壁などを利用して、相手を手で押す感覚を身に付けましょう。
力任せにやる必要はありません。
大切なことは手押しの感覚を掴むことです。

大切なポイントは身体全体で押すことです。
手の力だけに頼ることは絶対にダメです。
基本さえ身に付ければ非力な子どもでも十分に通用するので、身体全体を使うことを覚えましょう。

(2)ショルダータックルの練習方法

ショルダータックルはパワーではありません。
タイミングと感覚を掴むことが大切です。

特に大切なのは二の腕を正確に当てるようにしてください。
ピンポイントで肩を当てるのは意外と難しいです。
どちらかと言えば、点(肩)ではなく面(二の腕)を当てるようにしてください。
そうすることで結果的に肩が当たりやすくなります。

(3)体幹と軸を鍛える

フィジカルコンタクトのスキルを上達させるためには体幹と軸の強化が必要です。
この場合、いろいろな体幹トレーニングがありますが、最も簡単で効果的な練習法は利き足リフティングです。
利き足リフティングをたくさんすることで体幹と軸が強化されますし、体の開きが抑えられるのでパワーを一点に集中することが出来ます。

ブラジルの子供たちは日本人と体格が変わりませんが、こうしたリフティングをたくさんするのでフィジカルコンタクトはかなり強いです。
ぜひ練習してみてください。

①ちょんちょんリフティング

②テニスボールやスーパーボール

③インステップリフティング

④コンビネーション

(4)ドリブル姿勢

① 骨盤前傾トレーニング

この練習はドリブルする姿勢として最適な、骨盤前傾に改善する練習法です。

・カカトを浮かして、つま先立ちになる。
・背筋を伸ばして胸を張り、お尻を突き出す姿勢を保つ。
・一日あたり30秒~1分くらい。
※必要以上に練習し過ぎると、かえって背骨の発達に影響を及ぼします。
この点は注意してください。

詳細はこちらの記事をお読みください。
骨盤前傾で身体能力をアップ!一流サッカー選手の特徴とは?
サッカーのドリブル姿勢で正しいのは前傾?それとも直立?

② 前傾姿勢トレーニング

この練習は前傾姿勢を維持するために、体の後ろ側の背骨や筋肉を使って上体を支える感覚を身に付けるものです。
ドリブルを練習する時は、常にこの姿勢を意識しましょう。
そうすることでフィジカルコンタクトに必要な筋力がアップします。
フィジカルコンタクトに必要な筋トレの説明画像

・軽くヒザを曲げて腰を落とす。
・足の指を使ってグリップする(つま先立ちはしないこと)。
・背骨、背筋、お尻、ハムストリングス、ふくらはぎを意識する。

詳細はこちらの記事をお読みください。
サッカーのドリブル姿勢で正しいのは前傾?それとも直立?

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4.まとめ

これまでフィジカルコンタクトの基本、日本サッカーの現状と問題点、中田英寿の例と日本人の可能性、中田のスキルなどを解説しました。
特に日本サッカー界はフィジカルコンタクトを避け続けた歴史があります。

ところが中田のスキルは練習しだいで誰でも身に付けることが出来ます。
決して中田だけが特別なのではありません。

私が日本サッカー協会に提言するとしたら、世界と戦うためにはフィジカルコンタクトを避け続けるのではなく、いい加減に目を覚ましてほしいということです。
そして世界の現実に目を向けることで、日本のサッカーが進歩すると言えるのです。

ぜひ育成年代の子供たちには、正しいフィジカルコンタクトのスキルを身に付けてほしいと願っています。

【画像引用:Youtube.com

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