サッカーのショートバウンドのトラップは意外と簡単です。
試合では意外とよく使うので、ぜひ上手くなりましょう。
そこで今回は、ショートバウンドのトラップの正しいやり方と練習法について解説します。
※この記事は2つのページに分かれているので、順番に読んでも良いですし、直接それぞれのページを読んでいただいても結構です。
1ページ目(このページに書いてあります)
【正しいやり方】
2ページ目(←クリック!)
【練習法】
【まとめ】
スポンサーリンク
【正しいやり方】
(1)ボールの高さに合わせて全身を使う
ショートバウンドのトラップで最も大切なことは、次のようにバウンドしたボールの高さに合わせて全身を使ってボールコントロールすることです。
その際、頭、胸、お腹、もも、膝、すね、足(クッションコントロールやウェッジコントロール等)などを全て使えるようにしましょう。
実際のプロの試合でもいろいろな場所を使ってトラップしています。
その際、飛んできたボールは地面でバウンドすると勢いが落ちるので、顔やお腹に当たったとしてもそれほど痛くはありません。
例えば次の動画は私の息子(ピンクの13番)が小三の時の試合中に、ショートバウンドのボールをお腹でトラップした時の様子です。
全然何ともないでしょ?
そもそも物理的に考えると、飛んでいるボールは運動エネルギーによって勢いが付きますが、地面に当たった瞬間に衝突エネルギーと弾性エネルギーに別れます。
そして衝突エネルギーはすぐに消滅し、残ったわずかな弾性エネルギーによってボールが弾むだけなのです。
したがって幼児や小学校低学年でも危険性は少ないですし、簡単に出来るので、ぜひ覚えましょう。
(2)ボールコントロールのやり方
ショートバウンドのボールコントロールで大切なことは2つあります。
一つ目はボールを体に当てるだけで良く、二つ目は体に当てた後に利き足でボールをタッチすることです。
①体に当てるだけ
ショートバウンドで飛んできたボールは、体に当てるだけでそのまま地面に落ちます。
次の動画のプロのトラップを見るとよく分かります。
その際、クッションコントロールと同じイメージで全身を脱力すると上手く行きます。
これは物干し竿の布団にボールを当てると、地面に「ストン」と落ちるのと同じ仕組みですね。
先ほどの息子のお腹のトラップのように、軽くジャンプしても良いでしょう。
ただし膝に当たると跳ね返りやすいので、その場合は少しだけ足を引くようにしてください(ジャンプした時はそのままでも大丈夫です)。
②利き足でタッチ
ボールを体に当てて地面に落とした後は、出来るだけ利き足でタッチするようにしましょう。
そもそもサッカー選手のボールの置き場は利き足であって、これは世界標準です。
これに対して日本では両足を均等に使えるようにする…という発想があるため、幼少期から股の間にボールを置くクセが染み付いています。
日本代表の選手たちでさえ、そんな姿がよく見られますよね。
そうするとトラップの後でドリブルやキックに切り替える時に、いったん足の前にボールを出さないと次のプレーが出来ません。
だからコンマ何秒…という遅れが出るのです。
そもそも0.1秒あればヒトは1m走れますからね。
もしも相手のプレスが来たら、ボールを奪われる可能性が大きくなりますよ。
ただし先ほどの息子(左利き)のように相手のプレスがあった場合は、状況が変わって来ます。
例えば次のAでトラップした後に、Bでは逆足の右でタッチしていますが、これは左足が先に着地したことや相手が足を出したためです。
でも最後のCでは利き足の左に持ち替えています。
そうした意味ではケースバイケースで考えた方が良いですね。
さて次は練習法について解説します。
この続きは下の四角のボタン「2」を押してください。
- 1
- 2