ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

一本歯下駄トレーニング!サッカー向け練習メニュー26選

一本歯下駄トレーニングが、身体能力をアップさせる理由は5つあります。
①バランス感覚が身に付く。
②全身のバネ作用が覚醒する。
③高重心になる。
④足のアーチと足指が鍛えられる。
⑤二軸動作が身に付く。

こうした能力は一本歯下駄を履いて歩くだけでも身に付きますが、サッカーへの応用という点では、より高度な練習メニューが必要です。

そこで、今回は一本歯下駄トレーニングのサッカー向けの練習メニューをご紹介します。

なお、一本歯下駄トレーニングが身体能力をアップさせる理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
一本歯下駄の効果!身体能力アップに役立つ5つの理由!

※この記事は5ページに分かれているので、順番に読んでも良いですし、直接それぞれのページを読んでいただいても結構です。

1ページ目(このページに書いてあります)
【注意点】
【準備運動】

2ページ目(←クリック!)
【ランニング系】

3ページ目(←クリック!)
【タッチ系】

4ページ目(←クリック!)
【ツイスト系】

5ページ目(←クリック!)
【バネ系】
【まとめ】

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【注意点】

ここでは、一本歯下駄トレーニングを始める前の注意点について解説します。

(1)トレーニングの5種類の動き

一本歯下駄トレーニングは概ね次の5種類に別れます。

①準備運動
②ランニング系
③タッチ系
④ツイスト系
⑤体幹バネ系

具体的なトレーニングメニューは、後ほど詳しく解説します。

(2)トレーニングの注意点

実際のトレーニングにあたっては、次の3つの点に注意してください。

・力を抜いてリラックスする。
・全身を大きく動かす。
・リズミカルで軽快に動く。

一本歯下駄トレーニングで特に大切なことは、全身を大きく動かしてバランスを取ることです。

その理由は、大きく動くことによって、一時的に崩れたバランスを、全身の骨格と筋肉を使って元に戻そうとする動きを身に付けるのが、一本歯下駄トレーニングの狙いだからです。

ヒトは誰でも、こうしたバランス感覚を持っており、そうした潜在能力を目覚めさせることで、サッカーのパフォーマンスがアップするわけです。

こうした潜在能力の覚醒は、病気やケガをした時の自然治癒力と似たようなものとお考えください。

(3)トレーニングのやり方

実際の一本歯下駄トレーニングは動画で実演していますが、この動きを厳密に真似する必要はなく、何となく真似をしてみた…、という程度でも十分です。

むしろ、遊び感覚で練習した方がリラックス出来るので、かえって良い効果が出ます。

また、あまり精細な動きまで取り入れようとすると、次のような問題が起きます。

・身体にムダな力が入ってリラックスできない。
・動きがぎこちなくなって、大きく動けない。
・リズミカルで軽やかな動きが出来ない。

一本歯下駄トレーニングは身体能力をアップさせることが狙いであり、一つ一つの動きを正確に身に付けることが目的ではないので、ご注意ください。

(4)トレーニングは毎日

トレーニングのメニューはたくさんあるので、毎日全ての種類を練習するのは大変だと思いますが、だからと言って、週に1~2回まとめてトレーニングしてもあまり効果は出ません。

そもそも一本歯下駄は体にムリがないので、出来ることなら毎日続けてください。

朝起きて、顔を洗って、食事をして、歯を磨く…、というような日常生活の一環として、一本歯下駄トレーニングを習慣化した方が良いでしょう。

練習時間は1日に5~10分程度の短い時間で良く、また全てのメニューを一日で消化しなくても大丈夫です。

継続は力なり!なので、ぜひ毎日実践してみましょう。

それでは、次に具体的な練習メニューを紹介します。

【準備運動】

このトレーニングは単なる準備運動ではありません。

一本歯下駄を履いて不安定になったバランスを、正常に戻す感覚を身に付けるための基本トレーニングとお考えください。

もちろん慣れてしまえれば、こうしたバランス感覚は当たり前になってしまいます。

(1)歩く、ジョギング、スキップ、ジャンピングラン

歩く、ジョギング、スキップ、ジャンピングランの4種類のトレーニングは意外と大切なので、この程度の練習メニューでも、走る、飛ぶ、跳ねるの能力が格段にアップします。

また、二軸動作も身に付きます。

なぜなら、一本歯下駄を履いた状態が不安定であり、左右の軸を切り替えないと上手く歩けないため、自分の体が勝手に二軸動作になってしまうというわけですね。

(2)両腕回旋ステップ

両腕回旋ステップは肩甲骨を脱力して腕をぐるぐる回し、腕の重さと遠心力を体感しましょう。

動画の中ではその場に立ったままでトレーニングしていますが、慣れてきたら、歩きながら腕をぐるぐる回してください。

このトレーニングは、2つのポイントがあります。

① 腕や頭がバランサーになる

サッカーで素早い動きをする時、足を先に動かすというのではなく、腕や頭(頭や腕から始動する)を使う…という動作が習得出来ます。

動画の中では、腕をぐるぐる回しているので、先ほどの、歩く、ジョギング、スキップ、ジャンピングランよりも不安定な状態を作り出します。

そうすると、この状態を解消するために、骨格と筋肉が連動して素早くバランスを取ろうとするわけです。

次の動画は「とも」が三年生の時のサッカーの練習の様子です。

ターンをする時に、やじろべいのように腕をバランサーとして使っています。

また肩甲骨を脱力しているので腕が不自然なまでに動いていますが、これもバランスを取っている証拠です。

もしも、腕が使えなかったら転倒していたと思います。

また、振り子のように、頭を支点としたバランス感覚も身に付きます。

② 走る時の疲労が軽減する

普通の人が走る時は力を入れて腕を振りますが、これでは筋肉が硬直してパワーの浪費に繋がります。

そうした場合、肩甲骨を脱力して自然な腕振りが出来ると、走る際の疲労の軽減に繋がります。

ナンバ走法の一つなので、ぜひ練習してください。

※ナンバ走法を詳しくお知りになりたい方は、次の記事をお読みください。
サッカーの走り方!正しいのはピッチ走法とナンバ走法の融合?

さて、次はランニング系の練習メニューを解説します。

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