ブラジルでのコーチの経験を活かして、 サッカー未経験の方にも分かりやすく科学的で正しい理論をご紹介します

サッカーのドリブル練習法!小学校低学年向け基本8選

(5)アウト・インのターンドリブル

この練習は、アウトサイド⇒小指、インサイド⇒親指に全神経を集中し、小刻みなタッチを繰り返します。

そうすると親指と小指の感覚が繊細になりますし、ターンの感覚が自然と身に付きます。

特に密集状態では、アウトとインのタッチを頻繁に使います。

そうした場合、いちいちボールを見るのではなく、足指の感覚だけでボールを動かせるよう繰り返し練習してください。

また試合中でのターンの回転半径は、小さければ小さいほど良いので、小さな回転を心がけましょう。

なおこの練習は、マーカーを使わなくても、目印(小石、木切れなど)があれば、それを代用しても構いません。

※ターンのテクニックを詳しくお知りになりたい方は、次の記事をお読みください。
ターンを鋭く速くする二つのコツ!海外サッカーと日本の違い

(6)アウト・インのジグザグドリブル

この練習はマーカーを使ってアウトとインでタッチするという単純ですが、とても大切な練習メニューです。

①アウトとインのタッチ

先ほどの(1)~(5)までの練習を活かし、突破のドリブルを想定して、親指と小指を使ったジグザグドリブルを繰り返してください。

この練習で大切なのはスピードではなく、タッチの正確さです。

速さを追求するとタッチが雑になり、足指の感覚も鈍くなるので注意してください。

②重心移動

先ほどのジグザグドリブルの時、小学校低学年の子供にはスムーズな動きがなかなか難しいかも知れません。

なぜなら軸足が弱く、体が棒立ちになってドタバタしたドリブルになりやすいからです。

そうした時は、次のような重心移動体操も並行して練習してください。

ただし三半規管の発達が未熟な場合もあるので、めまいがしたり気分が悪くなったら、いったん休んでください。

※重心移動とサッカーの関係を詳しくお知りになりたい方は次の記事をお読みください。
重心移動でサッカーが100倍上手くなる!【中学生でもよく分かる】

(7)コーディネーションドリブル

この練習は足指の感覚とともに、コーディネーション能力を養成するための練習です。

特に変換能力と定位能力が養成されます。

やり方としては前に蹴ったボールを追いかけて、出来るだけ少ないタッチ回数で通常のドリブル状態に移るというものです。

またボールに触らないことで、どのようにボールのスピードが落ちるのか?ということも自然に覚えられます(次の動画に出て来る「触らないドリブル」のこと)。

最初のうちはボールを追いかけることだけに集中してしまい、足指のタッチの感覚が疎かになりがちです。

でも、足指を使っていかにタッチするのか?という点も大切なので、そうした点もご注意ください。

ちなみにこのテクニックはドリブルからすぐにシュートする場合にとても重要なスキルです。

日本ではこうした練習をほとんどしないので、ぜひやってください。

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(8)タッチ切り替えドリブル

この練習は、これまでの足指の感覚を繊細にする練習の総決算です。

練習方法は、ドリブルのタッチは自由ですが、3m以上同じタッチをしないという条件を付けてください。

つまり、タッチをいろいろと切り替えるということですね。

イン・アウト、アウト、つま先、ヒザ下ドリブル、スピードの強弱、触らないドリブルなど、いろいろと繰り返します。

このうち触らないドリブルとは、先ほどの「コーディネーションのドリブル」でやったように、足から離れたボールをすぐに触るのではなく、触らないことで自然にボールスピードを落としてからタッチすることです。

注意点は、
・1セット1分間。
・インターバルは3~5分間。
・一日3セットくらいまで。
※心身ともにリフレッシュした状態で練習しましょう。ムリは禁物です。

ちなみに、こちらの動画は私の息子「とも」が小二の時の練習の様子です。

大切なことは、いろいろなタッチを繰り返すことです。

スピードよりも正確さを大切にしましょう。

※なお以上の練習メニューが完璧に出来るようになったら、次のレベルにステップアップしましょう。

関連カテゴリー:ドリブルテクニック

さて次は、これまでに紹介した練習メニューを補強するためのトレーニングを紹介します。

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