サッカーはピッチ走法が主流ですが、この走り方は体の負担が大きいためスタミナ切れを起こすという問題があります。
そのため試合後半に足が止まる…という事態がよく起こります。
その一方で速さと持久力が両立できるということで、最近はナンバ走法が注目されています。
そこで今回はサッカーにとって、どのような走り方が最適なのか?を解説します。
※この記事は3ページに分かれているので、順番に読んでも良いですし、直接それぞれのページを読んでいただいても結構です。
1ページ目(このページに書いてあります)
【サッカーの走り方】
【ナンバ走法とは】
2ページ目(←クリック!)
【ナンバ走法と一本歯下駄トレーニングの関係】
3ページ目(←クリック!)
【ナンバの動きとフラット接地】
【まとめ】
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【サッカーの走り方】
(1)ピッチ走法
サッカーの試合では10m程度の短距離ダッシュを繰り返すので、ピッチ走法が常識とされています。
特にスタート直後からトップスピードになるためには、最適な走り方と考えられているのでしょう。
でも、この走り方は試合の後半でスタミナ切れを起こして足が止まる…という状態が起きやすいです。
たぶん、こうした状況は誰でも経験したことがあると思います。
たしかに体に最も負担のかかる加速を繰り返すわけですから、仕方がないのでしょう。
こうした動作を自動車の運転に例えれば、急発進、急加速を繰り返してガソリンを浪費するようなものですね。
そうであったとしても相手チームの選手に走り負けないためには、たくさん走り込みをするべきだ!と考える指導者が多いようです。
でも、果たしてそんなに辛い練習が必要なのでしょうか?
(2)ナンバ走法の可能性
私が思うに、ピッチ走法自体に問題はないと考えています。
なぜなら、サッカーの試合で走る時は急加速によって瞬時にトップスピードになるのが絶対に必要だからです。
この場合、むしろ選手の走り方を改善するべきではないでしょうか?
つまりスタミナ切れを起こし難い走り方を身に付けたうえで、ピッチ走方をするのであればスタミナ切れの問題は解決出来るはずです。
そしてその解決のヒントになるのが、近年、注目されている「ナンバ走法」ではないかと考えています。
【ナンバ走法とは】
ナンバ走法は疲れ難く最後までスピードが落ちないということで、近年は数多くのアスリートが採用しています。
陸上界では末續慎吾選手や高橋尚子選手が取り入れたことでも有名です。
その特徴はやはり疲れ難くく速く走れるということです。
(1)桐朋高校バスケットボール部
東京都の桐朋高校バスケットボール部も、このナンバ走法を採用しています。
進学校でありながらも、インターハイ出場を果たしたことで話題になりました。
その後、新潟県をはじめ他の高校でもナンバ走法が広まっています。
その際、バスケットボールは試合中にコートを何度も往復するので、短い距離の加速が必要という点ではサッカーと似たような競技です。
だから昔からピッチ走法が使われていたのでしょう。
ところが、この走り方では疲労とスタミナ切れという問題が常に起こります。
そうした問題を解決するために、桐朋高校はナンバ走法を取り入れたのです。
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(2)ナンバ走法の効果
ナンバ走法の特徴は、全身をリラックスすることで体が疲れず、最大限のパフォーマンスを出し続けながら走り切ってしまうというものです。
自然身体構造研究所の所長で身体構造の専門家であるタイツ先生こと吉澤雅之さんは、次の動画でナンバ走法の効果を解説しています。
タイツ先生によれば、リラックスして走る効果を3つあげています。
①全身のバネ作用による弾力性によって、地面反力が使えるようになる。
②腕や脚の重さを運動保存の法則として、前方向への推進力に変えてしまう。
③腸腰筋が使えるようになるので、フラット接地が出来る。
タイツ先生は、「笑ったままで走り切りたい…。」「リラックスして走り切りたい…。」とも説明しています。
これはナンバ走法で走ると、体力は消耗しない、疲れない、でもスピードが出てしまう…という意味です。
また、一本歯下駄トレーニングをすることで、ナンバ走法の走り方が自然と身に付くことも解説しています。
それでは、一本歯下駄トレーニングは、ナンバ走法に対してどのような関係があるのか?
そうした点について、次に私の息子の実例を紹介しながら詳しく解説します。
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