【練習法】
ももトラップを練習するためには、クッションコントロールのやり方を理解しておく必要があります。
そこで先ずはクッションコントロールをきちんと覚えたうえで、次の練習を始めてください。
(1)基本練習
A.リフティング
インステップ→太もも→インステップ→太もも…というように連続のリフティングを繰り返してください。
特に、太もも⇒インステップに戻す…というボールコントロールをイメージしてやりましょう。
その際、腿の中心、付け根、膝に近い場所など、いろいろな場所を使えるようにしてください。
また太ももに当てる時に、軽くジャンプして出来るようにも練習しましょう。
これらの練習を繰り返したら、今度はボールが太ももに当たる瞬間に軽く引いてください。
そうすると足元にボールが止められます。
特に利き足の前に正確に落とせるようになると、次のプレーの切り換えが速くなります。
そこで太ももの力加減や角度を調節してコツを掴んでください。
この点は大人があまり口出しせずに、子供に自分なりの感覚を覚えさせた方が良いでしょう。
ちなみに日本では、二人一組になって、手で投げたボールの腿トラップを練習することが多いです。
でもこうした練習は単なるウォーミングアップであって、これのみで腿トラップが上手くなることはありません。
もっと言えば対面のパス練習と同じで、試合にはほとんど役に立たないと言っても良いでしょう。
そもそも、試合中にいつもフリーで、しかもちょうど良いスピードでボールが飛んできて腿トラップが出来る…なんてことはないですからね。
やはり基本はインステップ→太もも、最後は利き足の前にボールを落とす…というように、リフティングの中でボールコントロールを磨きましょう。
B.体幹、軸足、足首と足指の強化
ももトラップは片足立ちでやるので、ちょんちょんリフティングで体幹と軸足を鍛えて安定させてください。
また地面をきちんグリップするために、足首と足指の強化も必要です。
(2)応用練習
A.高いボールを止める
先ほどの(1)のAが出来るようになったら、次のリフティングハイのように頭上5~6mの高さに蹴り上げてリフティングをしてください。
また徐々にボールの高さを上げるようにしましょう。
B.コンビネーションリフティング
試合中に相手のプレスをかわせるようになるため、次のようにインステップ、太もも、頭、胸、インサイド、アウトサイドなどを使ったコンビネーションリフティングを繰り返してください。
これに慣れて来たら、インステップで前後左右3~4m四方にボールを蹴って動きを大きくすると、より実戦的な練習になります。
また先ほどの「A.高いボールを止める」練習と合わせて空間認識能力も身に付くので、浮き球の扱いがとても上手くなります。
C.向かって来るボールを止める
二人一組になって向かい合い、一人が5m程度の距離で高さ約2mのボールを蹴って、もう一人がももトラップをやりましょう。もちろん上手く出来なかったら、最初のうちは2~3mの短い距離にして手でボールを投げてタイミングを掴むようにしても良いです。
また徐々に距離や高さを変えたり、前後左右に蹴る方向を変えたり、ボールを強めに蹴るようにしましょう。
D.走りながら止める
二人一組になって5~6m離れ、一人が7~8m程度の距離(相手の頭上を越えるようなボール)で高さ2m程度のボールを蹴って、もう一人がメッシの要領で後ろ向きでボールを追いかけてクッションコントロールをやりましょう(最初のうちは短い距離にして手でボールを投げても良い)。
この場合、トラップする方の人は体の向きやボールから目を離さないよう注意してください。
また最初から上手く出来ないと思うので、先ずは飛んで来るボールにジャンプしながら太腿に当てるタイミングを覚えましょう。
これに慣れて止められるようになったら徐々に距離と高さを伸ばすようにして、さらに実戦形式の練習をどんどんやりましょう。
この練習は空間認識能力が付くのに応じて自然と上手くなるので、先ほどのコンビネーションリフティングと並行して練習してください。
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【まとめ】
これまで、ももトラップの基本のやり方、実戦的で試合に役立つ使い方、練習法などを解説しました。
このうちの基本のやり方はクッションコントロールの仕組みと同じなので、ぜひ合わせて練習してください。
また太もものどこの場所でも止められるようにしましょう。
さらに試合に役立つ実戦的な使い方として、相手がいる場合や走りながらの止め方もマスターしてください。
こうすることで本当の意味で試合に役立つ、ももトラップが身に付きます。
ぜひ多くの子供たちがたくさん練習して、腿トラップが上手くなってほしいと願っています。
【画像引用:Youtube.com】
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